抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

上半期私的映画ランキング2020

  どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今年の上半期に見た新作は46本。ネトフリ限定も5本ほど含めていますが、それは年間の時に統合します。

 全作品ランキングは年間の時に。ただ、トップ10級だったのは他に、SHIROBAKO、彼らは生きていた、フォードvsフェラーリレ・ミゼラブル、コリーニ事件あたりです。

 

 

10位 のぼる小寺さん

tea-rwb.hatenablog.com

 えー、早速の7月公開作品ランクインというまさかの展開。しょうがない、好きだったんだから。

 青春時代にしか許されない頑張ることを夢見させてくれるクライミングの世界。吉田玲子の脚本が全てのキャラに優しく、温かく包み込む。

9位 さよならテレビ

tea-rwb.hatenablog.com

 え、これ9位なの?そんな評価高かったけ?という気がしないでもないですが、コチラ2020年劇場で見た1番最初の作品。これより面白かったか、が基準になってしまっているので、1.2月の高得点乱発はコイツで基準が上にブレたのにコロナ明けに元に戻ったなんてのもあるのかもしれません。

 まあそんな話は忘れて、東海テレビの、しかも土方さんのドキュメンタリーということである程度以上の品質は保証されています。しかも題材はテレビ。普段報道する側がスクリーンに映される側になる面白さと、それでもそれはフィクションだというせめぎ合い。ポストトゥルースとかナントカ、今の時代は色々問われていますが、まあその補助線の一助になるのでは。

8位 デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆

tea-rwb.hatenablog.com

 むげーんだーいなゆーめのあとのー!

 みんな大好きデジモン。しかしただのファンムービーではなく、序盤に懐かしさで殴っておいて、しっかり劇中のエモで終盤は殴ってくれる。デジモンとのパートナーシップが選ばれし子どもたちの持つ将来の可能性に依拠し、だからこそのラストはしっかり感動させられました。

 自粛中にtri.見ようかと思ってたのにチャンス逃したな…。

7位 劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明

tea-rwb.hatenablog.com

 はい、未だに悪役of the 2020のトップを独走しているボンドルドさんの主演作ですね(違う)。

 評判を聞きつけて、慌ててテレビシリーズを完走してから見たから思い入れはそんなにないはずなのにこれだけ心に残ってしまうとは、劇場でもしっかり劇薬でしたね。マジで悪気がない悪役は本当に怖いし、それが引き立つ美術の美しさすら怖い。

6位 ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋

tea-rwb.hatenablog.com

 これがアビスの上にいるのもなんか不思議なんですが、まあとにかく笑った記憶が強いです。本来、私アメリカンコメディは全般的に苦手なんですけど、これは面白かった。セロン姐さんがまず素敵ですよね。「オールド・ガード」も楽しみにしてます。

 んで、下ネタがひどいんですけど、それでも仕事をきっちりしているし、品格があるんですよね。それでいて、しっかり社会的メッセージもあるし。同じセロン姐さんで社会的ですよ!という感じの「スキャンダル」よりよっぽどコッチの方が心にストンと落ちました。

5位 ジョジョ・ラビット

tea-rwb.hatenablog.com

 スカーレット・ヨハンソンの演技が最高とか、タイカ・ワイティティヒトラーが楽しそうだったとか、サム・ロックウェルがイケメンすぎないかとか、まあ色々ありますけど、ローマン・グリフィス・デイビスとアーチー・イェーツの2人が最高に可愛い、で終わらせちゃダメですか。そうですか、ダメですか。

 ヒトラーをイマジナリー・フレンドとして内在化させて子どもが知っているイデオロギーが崩れていく様子を描くっていうのがとっても上手でしたし、ナチスものの中でもかなりミクロに焦点を絞った話でもあって、最後のダンスはまあ良かったですよね。

4位 ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

tea-rwb.hatenablog.com

 ミステリ好きとしては、これは褒めざるを得ない、というのが正直なところ。

 本格というよりは変格な気もしていますが、大富豪に館に遺言に大好物しかないじゃないか。ってブログのタイトルにしてますね…。考えることは変わんないものだ。ただ、今でもマルタが本当は吐き気をコントロールできて、正贋判定装置としての機能を果たしていないのでは、という疑念はまだ拭い去れてませんよ。

 ちなみに、今この記事を読み返してびっくりしたんですが、法月さんの『ノックス・マシン』は6月中旬まで読むのにかかってました。いや、短編4本なのに時間かかりすぎ…。

3位 娘は戦場で生まれた

tea-rwb.hatenablog.com

 多分この辺からは年間トップ10に入ってくるだろうな、戦場ドキュメンタリーです。

 とにかく流れる映像全てが凄惨で。「ラッカは静かに虐殺されている」では戦場が際限なく広がっている地獄を感じましたが、医師の傍から見てもここまで地獄かと。爆撃機の音を聞いても泣かない子ども、泣きながら兄弟をかつぎこんでくる子ども、信じたくないものしか映っていないですよ。

 特に近い時期に1917があったのでね、あれのリアルに寄せながら作り物感が満載なのと対比させちゃうとフィクションは現実に勝てないな、と痛感します。

2位 初恋

tea-rwb.hatenablog.com

 かつての生活圏にユニディ狛江店があり、映画を見たのがTOHO新宿ってもうこの映画に加点しないでどうするんですか。

 正直ちっとも信用していなかっただけに、これだけポップで、ドラッギーで、バイオレンスで、サイコーな作品が日本で作れるって思ってなかったですね。ヤクザisサイコー。たまらん。内野さんのカッコよさは今年ベストガイ、秘宝で狙えるんじゃないですかね。

1位 パラサイト 半地下の家族 tea-rwb.hatenablog.com

 上半期No.1にして、多分年間ベスト。でも見たのは昨年の11月。しかも試写会にポン・ジュノ監督が降臨した奇跡付きのポイントなのでこれは許してください。この時は司会の方がアカデミー外国映画賞取ってほしいですね、なんて言っていたのに対して、一応天気の子が日本代表なんだからそっち応援しようよ、なんて思っていたのですが、まさか作品賞まで持って行くとは。オスカー獲った作品の日本初公開試写で監督が来るって凄くないすか?二度と味わえないですよ、フツー。

 ただ、1位も納得の最高の作品。とにかく坂を使っての格差描写が本当にうまくて、雨の使い方も素晴らしかった。カメラの置き方だけで見せるのが上手いし、ああもうどれもこれも本当に上手い。

 えー、まだ言う必要あります?みんな見ましたよね?この映画の凄いところはもっと考察とか凄い人のブログを読めばいいのではないだろうか。十分に上手で、そこに単純なラッキーがついたらしょうがないっす。

 

 ということで、以上上半期トップ10でした。如何せんコロナがあったのでどうしても隔世の感があります。ただ、邦画(アニメ含む)が強い。

 ちなみに旧作込みの上半期トップ10は此方。一応上半期で200本弱は見ているようです。1位はしょうがない。大画面で大自然見たら高得点ですよ

1位ダンス・ウィズ・ウルブズ

2位パラサイト 半地下の家族

3位マッドマックス 怒りのデス・ロード

4位初恋

5位娘は戦場で生まれた

6位ガメラ2 レギオン襲来

7位ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

8位クレイマー、クレイマー

9位ジョジョ・ラビット

10位太陽の王子 ホルスの大冒険