どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
今回は3月に見た旧作の話。もう気分はGWなのにアカデミー賞の話とかするんですね、っていう。12本ですか?アニメがオーメンのオリジナル版は声優の野水伊織さんと筋肉少女帯の大槻ケンヂさんが登壇してのトークもあるスペシャル上映で鑑賞しました。映画館でオーメン。結構いい経験。
コン・エアー
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
酔っ払いから妻を守ろうとして殺しちゃったニコラス・ケイジがお勤めを終えて娑婆に戻る飛行機がハイジャックされてしまう。いや、そんな重要な囚人たちを軽めの釈放のやつと同じ輸送機なのかよ、みたいな雑なツッコミは入れ放題で楽しめる。別にハイジャック自体もすごく考えられた計画でもないし、捜査サイドも杜撰なので笑いながら見ていると、ラストのラスベガスの壊しっぷりにこの頃のハリウッドのやる気を感じる。景気がいいったらない。
映画おしりたんてい スフーレ島のひみつ
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
おしりたんていがスフーレ島の宝くじ「そらのみちしるべ」を守る!探偵と怪盗が相対した時、それはルパン対ホームズでも、キッド対コナンでも構わないが探偵は常に後手だ。盗まれないと話が進まないから仕方ない。
その上で、葛藤を別の人物に与えることで探偵に謎解き以外の役割も与え、最後はアクション的見せ場もあれば、途中途中子どもたちに必ず飽きが来ないように迷路やら見つけてみよう!みたいな工夫がある。アカデミー賞ならほぼ短編扱いされるぐらいの尺でこれはよく出来ているなーと
ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語
WATCHA2.5点
Filmarks2.5点
うーん。ウェス・アンダーソンってもう中身要らなくなってない?この作品の意図はなんなんだと思って虚無の40分。優れた短編作品を見せて貰えてるアカデミー賞の候補たちの中で個人的には確実にレベルの落ちる作品。ウェス・アンダーソンの世界に浸りたいなら、展覧会でもやっててくれって感じ。
語り手が変わるのも効果的でないし、今の筋がどのリアリティラインの話なのかも持続力を失わせる。短編映画だから出来るアイデアで押し込む感覚が好きなのでどうしてもハマらない
人数の町
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
衣食住を保証される代わりに全体の一部となることを求められる町。現代社会で居場所がなくなった人に対して居場所を提供するという意義とセーフティネットとしての機能が高すぎるので、そこから抜け出さないといけないという説得力が正直ない。
何らかの演説で殴ってくれることを期待したんだけど、それどころか出る前から想定された苦難に立ち往生してるだけで雑に進む。この街が何らかのカルト宗教やコミューンの比喩だとしても、現代社会の暗部として描き社会批判にするにしてもその機能を果たしたとは言い難いだろう。
これでは設定の開示に終始したのを耐えた前半の意味が無い。
映画ざんねんないきもの事典
WATCHA3.0点
Filmarks2.9点
生き物の残念な習性を扱った知育的な3本の短編のオムニバス。
1話目のオーストラリア編が興味をそそるアニメーションで無ければ、2話目が対象年齢を誤解したくなるほどつまらないギャグの羅列を行う紙兎ロペのクリエイターによるもので意気消沈。3話目は日本を舞台に楽しいものに仕上がっていたが、この巣立ちを扱うことが1話目と、迷子を送り届ける構造が2話目と同じせいで新規性が全く無くなってしまった。
映画きかんしゃトーマス めざせ!夢のチャンピオンカップ
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
デザインを変更して2Dアニメになり、ボイスキャストも一新して新しい文化を作っていこうという意気込みのトーマス。
ただ、その変更を踏まえてのアニメ的な飛躍(飛び上がって逆向きになる方向転換だったり)を持たせることでリアル機関車やレールに引っ張られすぎないアクションを実現していた。変更自体の賛否はともあれ、ただ雑に変えたんじゃないことは理解できる。
話自体は、レースという機関車にとってはむしろマイナスイメージの暴走や脱線に直結するモノの中で修行パートを経るわりとオーソドックスな作品に。
チキンラン
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
FLYが鳥が移民なんだし、鳥が新天地を求める作品は参考になるかなーと思ったら想定以上に大脱走だった。あとアードマンだと思ってたらドリームワークスも噛んでたらしい。ますますイルミネーションは越えなくてはならないでは無いか
完全にアウシュビッツ的な収容所として描かれる養鶏場で鶏卵だけでなく鶏肉として求められることに気づいて本当に脱走する鶏たちの話。話としては脱走映画にラブロマンスを入れただけのシンプルなものだが、それをストップモーションでやっていること、子どもでも寓話的に捉えられるように鶏で成立していることなんかは評価したい
Waterman
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
正直自分に無かった視点をたくさんくれた作品だ。
ネイティヴハワイアンであるデューク・カハナモクはアメリカの島から当時の水泳の世界記録を容易く破り、懐疑の目を打ち破ってオリンピックのゴールドメダリストになった。
アメリカ国内におけるハワイの立ち位置、という概念もこれまで考えたこともなければ、そこに対して海という国境の無いフィールド、誰に対しても平等な水中を味方に聖人としか言いようのない活躍を見せた人物のことをここまで知らないとは。
サーフィンをオーストラリアに伝え、ハワイの国内での地位を向上させ、そして日本による真珠湾攻撃があり。真珠湾攻撃以降のハワイの戒厳令や復興という側面もまた、それだけのドキュメンタリーを見たいと思った視点。
デュークの願ったサーフィンのオリンピック競技化が日本で開催されたオリンピックでなされ、ゴールドメダリストにネイティヴハワイアンがなった事実もまた、とても現実とは思えぬ劇的さであった
処刑人
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
ビジランテというべきか、ダークヒーローというべきか。ウィレム・デフォーの存在によってただの悪党たちの映画ではなく何が正義なのか探究しようとする試みが垣間見えた。
探偵というのは常に批評家で怪盗こそが芸術家、先に探偵が立つことはない、というアルセーヌ・ルパン的なイズムなのか、後からやってきた刑事が捜査することで回想的に犯行の様子が出てくる編集は面白い。
とはいえ、おしゃれな感じと犯罪映画に似つかわしくない音楽によってある種のスタイリッシュさを持ち合わせたB級、って感じも否めない。それもこれも途中から作戦に加入するコメディアンさんのけいだな、アイツだけ毛色が違うから正義の話に聞こえない
オーメン
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
最新作公開記念で原典の劇場試写会に。
666は悪魔の数字。新作のホラーは怖いので映画館ではみれませんが、名作と名高い過去の作品を映画館で見る機会ならば喜んで。
悪魔の子、ダミアンの周りの人々が次々死んでいくんだが殺人鬼モノでもないので彼は手を下さない。びっくりさせるようなところも殆どないまま、しかしスリリングに進めていく。
イタリア、ロンドン、イスラエルと結構な観光映画でもあった。こんな観光いやだけど!
拳銃残酷物語
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
府中の競馬場から現金1億2000万円を輸送する車を強奪するケイパーもの、からの。現金輸送車を襲うシーンの鮮やかさはかなりの手腕で、そこからハードボイルドに裏切りが裏切りを呼ぶ展開は、雑に殺しすぎてる感じはあるがシンプルに楽しい。
宍戸錠の頬袋が3倍増しぐらいだった
パンチドランクラブ
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
なんか工場で困ってる感じのアダム・サンドラーを描いたアバンタイトルは興味を惹かれるものであったが、姉たちが入れ替わり立ち替わり電話をかけて拘束してくるのがピークでテレフォンセックスの相手からの怒涛の脅迫は全くつまらなかった。
誰にも言うなよ、と言ったことが全部筒抜けで通信も制限をしてくるし、主人公だって嘘ばっかり。そんな中で信頼できる相手との一目惚れは美しいのか、くだらないのか。リコリス・ピザもつまんなかったし、PTAの恋愛ものは合わないのかな