どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
みんな、そして毎年言ってる気がしますがあっという間に今年も半分が過ぎてしまいました。
鑑賞した新作の本数は、Netflix限定などを含めて62本(6/27現在)ですね。下半期公開予定のジョゼップ、カラミティはTAAFで鑑賞したのでカウント、逆にトゥルーノースは昨年のTIFで鑑賞したので、カウントしていません。カウントしません、とか書いてたけど昨年にトゥルーノースとサイダーをカウントしたのか、もはや覚えてないからどうすりゃいいんだ!?(調べろ)
なお、上半期トップ10はツイキャスで喋ってみました。また機会があればやってもいいんですが、1人で喋るのって結構きついですね。
第10位 ビバリウム
イギリス産ハウジングスリラーが第10位にランクイン。
勿論、郭公の托卵が大事なモチーフの映画ですが、その托卵っていうのはされる側にとっては非常に不条理で、それなのに対策が立てられない、無理ゲーっていうところが実に面白い。どうあがいてもダメだった系の映画の中でもまさに異色のカラリングの不気味さ、不動産屋の目のイッちゃってる感じ、うん最高。
第9位 時の面影
トップ10を考えると、なんとなくこれはトップ10には入らないかもしれないけどいれたい、というラインの作品を入れたくなってしまうのが佐賀、もとい性ですね。ということで、Netflixの配信オリジナル作品からこの作品をチョイス。
レイフ・ファインズ演じるアマチュア発掘者がサットン・フー遺跡を発掘した時の実話を基にした作品。リリー・ジェームズ、キャリー・マリガンといったイギリスの名優も共演に名を連ねております。ただただ掘ってる映画ではあるんですが、歴史を通じて世界は天にも未来にもつながっていく、という賛歌を伝えるいい映画でした。
第8位 あの頃をもう一度
これ『ラーヤと龍の王国』で併映された短編作品になります。いいですか、ラーヤも悪い作品ではありませんが、ラーヤではなく短編の方を8位とさせていただきます。
セリフなしのノンバーバルなミュージカル、しかし彼らの表情と踊りだけで感情の一切を表現できてしまっている。これこそまさにアニメーションの凄さ!ディズニー流石と言わざるを得ない、という出色の出来。
第7位 ある用務員
大好きでした、初挑戦の未体験ゾーンから1本を。
アサシンのバトルロイヤルものな訳ですが、短い尺の中にじっくり前半はヤクザの中での関係性を描いておいて、後半怒涛にキャラの濃い殺し屋を大量投入してアクションを見せる。これを見て誰もが好きになったであろう女子高生コンビの殺し屋は『ベイビーわるきゅーれ』として7月に新作が公開されます。それも納得。絶対見に行く。
第6位 映画大好きポンポさん
ポンポさんがベスト10に入ったっぞー!
言われている指摘も分かるんだけど、まあ映画的嘘として許容できる範囲だと、今作の場合は思いました。そんな些細な減点よりも、圧倒的な創作への賛歌、夢を追いかける人を応援する綺麗事。綺麗事って本当に大事且つ、心を打つ。
第5位 カラミティ
公開が9月23日に決まっているこちらの作品ですが、東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)で鑑賞しているので、上半期ベスト10にも入れさせていただきます。
『ロング・ウェイ・ノース』のレミ・シャイエ監督の最新作は、開拓時代の女傑カラミティ・ジェーンの幼少期を描きます。やっぱり私はレミ・シャイエ監督のアニメーションが好きなんですね。色彩感覚とか、ただの写実とは違うし、雲とかたまらんです。
テーマとしても、ジェンダー、呪いの言葉を跳ね返す系で素直に好き。単なる女性を持ち上げるタイプでもないんですよ、みんな苦しんでるんですよ!凄い好き!
第4位 Mr.ノーバディ
素直になることにしました。これが大好きだ。
アクションの見せ方もさることながら、舐めてた相手が系ムービーに取り込まれた中年の危機文脈の美しさと、そんな中年が尊厳を回復する手段としての暴力はちっとも正当化されていないのに、胸がすく。色んな暴力映画が頭に浮かぶ中でもかなり好戦的になったボブ・オデンカークが最高でございました。
第3位 劇場版少女⭐︎歌劇レヴュースタァライト
なんて言えばいいのかわからないんですけど、それでもこれはこの辺に置いておきたい、置いておかないといけない気がする。
どれだけ押し寄せたメタファーを捉えきれているのか、自信は無いですけど、とにかく純那とななのレヴューが自分に刺さってまして。いや、どんだけ自分に語る言葉無いのよ、と。引用とか例えじゃない語りをもっと明確にできるようになりなさいよ、と。くぅ、刺さるねぇ。
第2位 ナタ転生
これ年間1位じゃね?と見終わった後も思ってたし、今でも思ってるんですが、ちょっと考えて2位にしました。まあ事実上1位でいい。
とにかくびっくりした。中国のアニメのCGレベルはここまで来ているのか!と、もう驚くしかありません。すっごいね、もう抜かれてると言っていいのかもしれませんよ、マジで。そんでそこに強引ながらも中国の古典であるナタの話だけじゃなくて色んな映画の要素をぶちこんでやってるの凄い。映画館を出るときにすっごい良い疲れ方をしていた記憶がとても強いです。
第1位 パーム・スプリングス
悩んだんですよ。下手したら年間1位になりうるラインにまでこれを上げていいのかな、と。でもこの作品を愛するのは俺だけだ、と思わせる力があったと思います。あったよね?
そもそもタイムループものが好きなんだな、という改めての自覚(なおコンティニューは見に行っていない)、ループを抜け出すのが自明だったというところに対する提起、ちゃんと努力と気合とそれっぽい論理でちゃんと抜け出す結果、全部が好き。ハッピー・デス・デイも大好きだったけど、それを超えてる。
次点は「ファーザー」「街の上で」あたり。
総評としては、「パーム・スプリングス」「ナタ転生」「Mr.ノーバディ」「ある用務員」を上位に持ってくるという偏差値の低そうな采配をしました。そろそろこういうジャンルムービーが好きだと言わざるを得ないですよ、ええ。上半期は心に刺さるタイプよりも素直に面白い、ぐらいでトップ10には入れないな、みたいな作品が多かったです。
旧作だけのベスト10は此方
10.愚行録
9.PASSION
7.フランシス・ハ
6.ヴァスト・オブ・ナイト
5.タイタニック
4.ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
2.お嬢ちゃん