抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

上半期私的映画ランキング2022

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 いやーそういう時期が来てしまいました。早すぎ。上半期のベスト10になります。範囲はこの上半期に見た日本初公開作、及び配信作品になります。今回の上位は軒並み日本ではちゃんと公開していない特殊形態の上映が多いですが、文句言う奴は出て来いや。

 上半期の新作鑑賞本数は、今年配信された作品含めて80本ぐらいです。不定形なのは、このタイミングで多分配信を追い込んでいるからだったり、呪術廻戦とかボスベイビーが今年のカウントになっているからです。

 昨年は上半期はツイキャスで一応一人語りをしたんですが、このタイミングでは見事に東京にいない予定で、果たしてやるんでしょうか、どうなんでしょうか。

 

上半期ベスト10

10位Ribbon

 さて、10位というのはいつも難しいものです。なんか独自色を出すならここじゃね?偏愛でも10位ならねじ込めるんじゃね?っていう発想もあります。一方で、ある基準点として10位を置いてそれを超えるか超えないかで考える、という手法もあります。私は今年は後者をとって、『マクベス』を10位に置いて考えてみました。するとマクベスが11位になり、綺麗に落ち着いたのです。じゃあその10位は?

 ということで、のん初監督作のRibbonをここに入れさせていただきます。結局偏愛に近いような気がしますが、コロナになって、それでも私は表現したくてっていう話でありつつ、その「表現」ってどういうこと?っていう話までしていてその論に賛否はあれど、ねじ伏せられた!っていう。あと山下リオが好き。

 しかしこの時のブログでは1日1万人の感染者って書いてある。一応、ある程度は収まったんかな…。

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9位ミューン 月の守護者の伝説

 ミューンが来ました。アニメ映画が連続の登場です。

 まあ、これは完全に解釈の映像化の勝利ですね。話がどうこう、っていうよりはもう天動説をそうやりますか!そうですか!っていうアイデアが本当に好き。

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8位神は見返りを求める

 上半期最終週に上映となる本作が滑り込みでここにやってきました。𠮷田恵輔は好きだけど、いやでもここまでグッとくるとは思わんかった。おそらく映画ファン的には昨年の方が𠮷田恵輔イヤーだったと思うんですが、『空白』は無理だったし、『ブルー』は普通に良い、ぐらいだったので、ここにきて!感。これ『Ribbon』の感想とも通底するんですけど、表現する!っていうことにスポットを当てていて、この作品だとそれがYoutubeっていう媒体なんだけど、それでもクリエイターに包含していくっていう姿勢も好きって感じです。

7位アンラッキーセックス またはイかれたポルノ 監督〈自己検閲〉版

 えー、下ネタは得意じゃないんですがこれまたこういうのが入ってきちゃうんだから分からない。ただ、地味にここまでと通底していて、表現者としてどういう表現を望みますか?とか、コロナをどう映像に落とし込みますか?っていう話を最悪のコメディとして映像化させていて、素直に感服したっていう。メッセージは真正直なのに、画面ではコンプラコンプラっていうの、シンプルに凄い。

 この作品を見て、見られることで完成するっていう表現性って意味ではribbonに近いのかも。

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6位THE RESCUE 奇跡を起こした者たち

 映像の凄さー!タイの洞窟救難事故を描いたドキュメンタリーなんですけど、超怖い。そりゃそうだ、フリーソロの監督コンビだもの。自分から怖い思いなんてしたくないのに目を離せないのは、単なるアンビリーバボーな再構成映画なんじゃなくて、一線を越えた男たちのドラマにしっかりなっているから。本当にやべーやつは、フィクションでは勝てない。そしてそれを撮るこいつらもまた、表現に固執したやべーやつらである。

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5位 劇場版 からかい上手の高木さん

 おいおいおいおい、きゅんきゅんじゃん!!

 すっかり恋愛映画に興味のない絶食系と化した人間の私に中学生の恋愛できゅんきゅんするとは思いませんでした。とはいえ、それだけじゃなくて、中学生の終わりと日常モノの相性の良さが抜群に押しだされ、3バカに感動してしまうっていう。

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4位フォトコピー

 インドネシアのネトフリ作品です。どう考えてもこれが好きなんだけど、どう考えてもトップ10に入れた人はいないだろ、とも思います。

 簡単に言えば、厳粛なご両親に育てられた女の子が、たった一夜、大学で参加している演劇サークルの優勝パーティに参加しただけのはずだったのに、奨学金も未来も失っていく、どうしてそんなことが?っていう話。

 ここのところ続くMe Too 的な流れは、ハリウッドの独りよがりじゃなくて、ちゃんと世界に響いているんだ、っていうこともそうだし、っていうか何ならそれらより好きだったし、実はこれも表現することについての映画なんですよね。

3位スーパーヒーローズ

 ここに来ての純愛!純愛映画!!私が大好きなパオロ・ジェノヴェーゼ監督の最新作!イタリア映画祭にて鑑賞!ちゃんとロードショーして売れてほしい!

 これまで演劇的な意味でストレートな作劇だった訳ですが、ここにきて時間軸をいじくって、でもすっごいストレートな恋愛劇っていう。極上の2人の時間でした。実はこれも、表現についての映画でもあるのです…。

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2位燃え上がる記者たち

 なんか高円寺でやってたドキュメンタリーの映画祭にかかっているのを前日に発見して滑り込んで拝見した作品です。アカデミー賞長編ドキュメンタリーノミネート。一応、国内配給権はどっかがとってたんで、公開はする…はず。

 インド国内での女性だけの新聞社がどう時代に適応していくか、っていうドキュメンタリー映画なんですが、これもどうして発信するか、っていうところの映画でもあり、そしてインド国内の格差や差別をしっかり描いてもいる。

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1位雄獅少年 少年とそらに舞う獅子

 はい、トップ3全部大公開してる訳じゃない作品になっちゃいました。なんて世間に受け入れられないランキングなのよ。っていうか、これだけ見れる環境にある東京という都市に感謝ですね。

 ここまで割と、どう表現する、なぜ発信する、みたいなことがランキングでは通底した選出になっていたんですけど、そんなん関係ないです。1位がこれだから、無意識にカッコつけたのかもしれん。それぐらい好き。大好き。ただの獅子舞ムービーなのに、もう最高のエンタメムービー。こんなに好きな終わり方も久しぶりですし、こんなに好きな始まり方も滅多無い。

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ということでこうなりました!次点、というか、入ってたんだけど高木さんによって12位に押し出された(11位はマクベスだから)のはブルーサーマルでした。

 テーマは完全に「表現すること」ですね。別に意識した訳ではありません。実際高木さんにはそんな要素ねぇし。1作品でも被る人がいたらグータッチしていいラインナップになっちゃいましたね。逆張り野郎みたい。ハケンアニメ!もトップガンMCUも面白かったんですがね。

 ちなみに旧作はこちら。

 年末に会おう!

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