抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

最高の卒業式を「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 やってきてしまいました、少女☆歌劇レヴュースタァライトです。ええ正直言ってね、どーせこのブログで言ってる内容なんでクソみたいな内容なんでね。是非解像度がもっと高いトークが出来るだろう、アニなら6月号をお楽しみにしていただきたいです。

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 劇中歌アルバムVol.1(特典なし)


WATCHA4.5点

Filmarks4.6点

(以下ネタバレ有)

 1.氾濫する情報量

 えー、もうね、相変わらず情報量がおかしいです。ダメですよ、こんなことしちゃ。

 劇場版スタァライトのテーマをサクッとまとめるなら「卒業おめでとう」。正直言って、舞台少女たちの成長って描き切ってるのかな、とも思うんですよ。だから本作はひかりと華恋の話だけになるのかな?と。

 ところが、本作は第99期をしっかり全員フィーチャー。ご丁寧にレヴューの際の名乗りだけじゃなくて、進路指導でちゃんとキャラ落とし込んでくれる。それロロロでやってよ!笑

 繰り返し多用される電車、レール、交差点を人生や運命に見立てて、舞台をそれこそライフステージそのものとも捉えて、これまでのスタァライトは良かったな、で君らこれからどうすんの?っていう。で、多分人生をうーん春夏秋冬なのかな、そういうのに見立てて、キリンがアルチンボルドの野菜人間みたいにしてるんだと思うんですけど。

 もう!?!?が止まらない皆殺しのレヴューの開幕が堪らないです。ひと悶着あってからの地下鉄、突如転がるキリンロゴ、つり革から制服、変形!音響に照明!最後に血しぶき!!これまでの舞台少女たちの血と汗がモロに血となって出る!!ここのアニメーションの豊かさだけでもうお釣りが来ると感じたんですけど、分かります?メカアニメとしても面白いし、レヴューだけで見ても凄いと思いますし、そもそも演出バッキバキの作品ですし。こんなの実写で出来るわけねぇ。あ、ミュージカルやってんのか。マジで今度見てみようかな…。

 この映画を見てすぐに思い出した曲がコレ(郷ひろみ/未完成)↓。まあこの曲自体は男女の話ですけど、多分近い…はず。

2.アタシ再生産。では、愛城華恋は?

 中盤以降は完全にボスラッシュ。たまんねぇな、おい。FGOの後編映画ではボスラッシュで話しが進まねぇ、って愚痴ったんですけど、スタァライトはボスラッシュでもたまんない。双葉香子による怨みのレヴューの丁半からのデコトラ突撃のぶつけあいは、前作に続いて最高でしたし、いっちばん心に来たのはばなな純那の狩りのレヴュー。前作でループさせ続ける中で、自分の言葉を獲得していた純那が、また他人の言葉の引用になっていて、それじゃあ言葉は届かない!とばなな一蹴。そこからの自分の言語を獲得した純那の勝利に完全に酔いしれ、同時に深く恥じ入るような。こうやって完走なんかをいろいろ書いていると、どうしても貶す方が言葉が進んでしまったり、褒めるにも○○みたいな、という例示・引用みたいなことしか出来ない、できていないと思ってしまうような私みたいな人間には、言語を獲得する成長・殴り合いっていうのは、もうそれだけで涙腺に来ますよね。

 で、ですよ。まあそっから見事な魂のレヴューを経て、え?時間あるの!?っていう状態で始まる華恋とひかり、宿命の対決。舞台少女たちはスタァライトで燃え尽きての次、への覚悟を求められる。でも前作でのひかりのような状態に陥った華恋はどうするの?非常にわっかりやすい白紙の進路票。回想を挟んでいくことでかなり見せるようにはしてましたが、直接対決としては本当に剛腕。力ずくなのに納得させられちゃう不思議でございました。