抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2024年5月に見るかもしれない映画たち

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 5月に見るかもしれない映画。多い。そして書き忘れたがイタリア映画祭もあって、マッテオ・ガローネとパオロ・ジェノヴェーゼの新作がある。ぐぬぬ

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新規劇場公開作品

優先度5

コードギアス 奪還のロゼ 第1幕(5/10公開)

 遂に見るときがきた。コードギアスである。なんやかんや見なくても逃げてきたが遂に降参である。ゆっくりだが、確実に見進めている。なんだけど、アニメジャパンでの発表で全4幕でディズニー+でもすぐ配信されるということで事実上の1クールアニメじゃないか、じゃあ映画館で見なくても…みたいなテンションの下がり方は自分の中に確かに感じている。

ウマ娘 プリティダービー 新時代の扉(5/24公開)

 5月最大の期待作。今んとこウマ娘は大外しをしてこなかった信頼と実績を重視である。レースものだし、スクリーンでの迫力も十分と信じたい。今回の主役はジャングルポケットらしいが、ゲームもしていないし競馬も明るくないのでお笑い芸人の元ネタということも今回初めて知った。まあ宣伝は斉藤さんがやるんだろうな。あらすじ通りならば、上坂すみれ小倉唯が立ちはだかるらしい。低音小倉唯は流行ってんの?良さが分からん。あと、to the top組のオペラオーとトップロードもいるのでその辺も期待したい。

若武者(5/25公開)

 最も邦画で好きな監督、二ノ宮隆太郎最新作。幼馴染4人組が世間の違反に対して世直ししていくらしいが、そんなもんロクなことになる訳が無い。『お嬢ちゃん』でむき出しの正義人格を主演に据えた監督が、今度はどんな「正義」を描いて、どう決着させるのか非常に楽しみである。

優先度4

トラペジウム(5/10公開)

 元乃木坂の高山一実さんの原作をアニメ映画化。NEWSの加藤シゲアキ先生のようにアイドル出身作家が増えてくるのか。ばっちりアイドルものということもあって、結構いい作品に仕上がっていそうであるが、キャスト欄を見たら羊宮妃那と上田麗奈が揃っているので聞き分けが困難な可能性がある。

 既に試写で拝見。上田麗奈と羊宮妃那は完全に別ベクトルのキャラだった

ミッシング(5/17公開)

 五月病促進胃が痛そう映画その1。𠮷田恵輔最新作は石原さとみ主演。自らぶっ壊して欲しいと出演を懇願したらしく、しっかり𠮷田恵輔印のしんどい映画に仕上がっていそうな気配がプンプンする。『空白』は嫌いなんだよなー。

関心領域(5/24公開)

 アカデミー賞の音響部門を受賞したアウシュヴィッツの横に住む人たちの物語。震えながらも、しっかりとテーマに沿ってガザでの虐殺に触れたジョナサン・グレイザーの姿勢に非常に胸をうたれたので確実に行く。五月病促進胃が痛そう映画その2。

ユニコーン・ウォーズ(5/31公開)

 遂に日本公開決定である。時間がかかりました。スペイン産アニメで、可愛いキャラが結構なグロさで云々、というのを越えた作品であるという触れ込みで期待値が高め。絶対スペインの内戦の話なんだよなぁ。レミ・シャイエ監督作品や『マロナの幻想的な物語り』など、海外アニメの配給でかなり信頼度の高いリスキットさん配給。

マッドマックス:フュリオサ(5/31公開)

 怒りのデス・ロードに登場したシャーリーズ・セロン演じるフュリオサの若き日をアニャ・テイラー=ジョイが演じるマッドマックスシリーズ最新作。怒りのデス・ロード公開時、映画を見始めた時期なのに劇場に行っていないことは映画好きに未だなっていないような自意識の根底にあるものの一つでしょう。という訳で流石に見に行くはず。

優先度3

水深ゼロメートルから(5/3公開)

 なんか面白そうな気配のする山下敦弘監督最新作。最新作っていうか、このまえ『カラオケ行こ!』があって、同じく5月にもう1作。7月に久野さんとやってカンヌの監督週間に選ばれたアニメ映画も控えている多忙ぶりである。ちなみにTBSラジオ「アフター6ジャンクション」でお馴染み、高校演劇特集の文脈でもある。

鬼平犯科帳 血闘(5/10公開)

 鬼平犯科帳の最新作が劇場で。主演は松本幸四郎だが、松たか子の父では無く兄の方である。旧市川染五郎。新市川染五郎は『サイダーのように言葉が湧き上がる』で声を聞いている。襲名というシステムに対応できていないのはおじさんとなっている私だけではないと言ってくれ。既に時代劇専門チャンネルで何度かドラマにもしているようであり、時代劇にもっと金を出せ、っていうか技術継承が大変ならアニメでやれ、っていうか『鬼平』の2期を作れと言い続けている人間なので押さえておきたい。

ありふれた教室(5/17公開)

 今年のアカデミー賞のドイツ代表。結果的にカウリスマキとかを蹴落としてノミネートしたので楽しみな作品ではある。そして五月病促進胃が痛そう映画その3でもある。学校で相次いだ盗難事件の犯人を知ってしまった主人公が孤立無援になっていくらしく、非常に胃が痛そうである。そんな酷い話が「ありふれた」であることが説得力がありそうなのがまた世知辛い。

碁盤斬り(5/17公開)

 白石和彌監督最新作は時代劇。草彅剛・清原果耶親子が冤罪の復讐に向かう話のようである。やっぱり音尾さんは出演している。仲良すぎ。

好きでも嫌いでもないあまのじゃく(5/24公開)

 ネトフリにおそらく同時に来る『雨を告げる漂流団地』と同じパターンと思われるスタジオコロリド最新作。ただ、監督は石田さんでは無く『泣きたい私は猫をかぶる』の柴山監督。泣きたい~はそんなに面白くなかったので、コロリドと言えど期待値は低め。

バティモン5 望まれざる者(5/24公開)

 マルセイユのサッカー映画こと『レ・ミゼラブル』のラ・ジリ監督最新作。繰り返し訴えてきているフランス団地映画というジャンルの新作でもあるということで、これは見に行くだろう。ポスター段階で物騒な感じがしているが、取り壊し予定の団地ということは『GAGRINE/ガガーリン』を想起させる。大丈夫か、フランス団地映画で抜群にビミョーだったやつだぞ。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(5/24公開)

 前編がかなり微妙に思えたのでテンション的には全く上がらない後半戦。前半は事実上の導入にしか過ぎなかったのだが、ブラッシュアップの為に1か月延期というギャンブルをしだしている時点でアニメーションも大きな期待は厳禁だろう。ベスト逆張りニストとして、絶賛相次ぐ前章を腐したが、掌をひっくり返す用意はしておく。なんなら意志が弱いので周囲の意見で無理やりひっくり返すかもしれない。そんなわけない。

優先度2

青春18×2 君へと続く道(5/3公開)

 藤井道人最新作は日台合作。主演清原果耶とは『宇宙でいちばんあかるい屋根』でタッグを組んでいるので問題ないだろう。藤井監督を語ろうとすると『余命10年』『新聞記者』の、という枕詞になるのが何とも言えないが、私だけか?っていうか藤井さんは攻殻機動隊にも絡んでいるので多分三池さんとかと近い。

人間の境界(5/3公開)

 アグニシュカ・ホランドによる移民たちに対するポーランドベラルーシの国境での押し付けあい、という不毛な状況を描いた作品。

 既に試写で拝見しましたが、いやーしんどい。

不死身ラヴァーズ(5/10公開)

 松居大悟監督最新作は、10年ぐらいあっためていた実写化企画。劇伴もスカート澤部渡さんということで文脈十分。脚本に松居監督以外で入ってる大野敏哉さんは『無職転生』『86』『シャドーハウス』などアニメの方でもお仕事の実績十分。逆に名前を憶えていないのが恥ずかしい限りである。

i☆Ris the Movie -Full Energy!!-(5/17公開)

 10周年を迎えたavexの誇る声優アイドルi☆Risの劇場版。アイドルの劇場版ってなんだよ。とはいえ、スフィアかi☆Risかぐらいの存在にはなった気はするが、アニメ映画になって、しかもどうやら本人役&異世界転生気味な感じらしい。流石にファンムービーなので迷う。

湖の女たち(5/17公開)

 大森立嗣監督最新作。前作が各所からボッコボコにされていたが、今回は原作吉田修一だし、芸達者なメンバーが集まっているので大丈夫では?多分福士蒼汰松本まりかの色気に当てられて酷い目に遭う。

#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版(5/25公開)

 昨今流行りの政治ドキュメンタリー。題材はバズリにバズっている印象の安芸高田市石丸市長。地方議会の堕落を鮮明に捉えた『はりぼて』を思うと、市長と市議の対立で市長が若く、市議が老人であると世代間対立にも見えて痛快なエンタメとして受容されている印象だ。一方で、すっかり嫌になってしまう論破文化の権化のような人にも見受けられ、彼をどのように撮影し、編集していくのか関心はある。

 

リバイバル

濱口竜介の初期作品の上映が『悪は存在しない』合わせで結構やるのと、私の大好きな『八甲田山』も新文芸坐でやるはず。4Kレストア版としては、ディストピアの名作すぎてオチは知っている『ソイレント・グリーン』クレール・ドゥニの『美しき仕事』、ピーター・ウィアーの『ピクニックat ハンギング・ロック』あたりを見に行きたいが、ピーター・グリーナウェイも結局見れなかったし…ではある。