抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2023年12月に見るかもしれない映画たち

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 アニメ映画が多すぎる。年間ベストをアニメーションとして決めないといけないのに駆け込むな。

 ってかもう12月?マ?

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新規劇場公開作品

優先度5

メロスたち(12/2公開)

 まさかの続編である。今年の上半期ベスト10にも選出した『走れ!走れ走れメロス』で描かれた三刀屋高校掛屋分校演劇部の面々を描いたドキュメンタリーの続編ということで、彼らの行く末は見届けねばなるまい。ポスターで彼らが卒業証書を持っているので多分私は号泣する。

ウィッシュ(12/15公開)

 ディズニー100周年記念作品。ここにきて、というよりも満を持しての直球のディズニーミュージカルでプリンセスもの。とはいえ、アナ雪チームが中心と聞いているし、単に恋愛っていうよりも、やはり彼女が何かしらを勝ち取っていくバトルになるのだろう。おそらく吹替がメインだろうが、主人公の吹替も生田絵梨花さんということで歌唱は抜群なのは既に保証されている。詳しくはかいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょうの感想を読んでくれ、というか作品を見てくれ。

 試写で見ました。フツー。

屋根裏のラジャー(12/15公開)

 待たせすぎであろう。昨年の夏って言っていた気がするスタジオポノックの最新作。寺田心鈴木梨央と子役メインと思わせてもうお二人は中高生ですよ、という軽いショックを与えてくれるキャスティング。明確にポストジブリとして動き出したスタジオがゆっくりしているうちにジブリが復活してなんなら駿はまだ次を作る気らしいぞ、頑張れポノック、負けるなポノック。ちなみに前回の長編作品『メアリと魔女の花』の主演だった杉咲花は今回も出演している。

劇場版 SPY×FAMILY CODE:White(12/22公開)

 年末商戦をみんな狙いすぎで困ってしまう。普通に考えて100億、2024年の興行収入ランキングで下手したら首位を獲っていてもおかしくない作品になるだろう。10月からアニメも放送しており、Adoだ湯浅政明だVaundyだと金をかけまくっている。今回の主題歌もヒゲダンなので呪術廻戦0程度は期待しているはずだ。原作者が監修にも入っているし、オリジナルでも変な方向には走ることもないだろう。家族旅行っていうのが、アニメでやってる豪華客船編と被らないか、それだけは心配だ。

優先度4

ナポレオン(12/1公開)

 リドリー・スコット御大の新作。でも一昨年グッチ、昨年決闘裁判と相変わらず働きまくっているのでちっとも待望の新作感が無い。ホアキン・フェニックスを迎えてのナポレオン譚で、スコセッシと同様Apple TV+の配信作品だが、それとは別に配給を立てての世界戦略になっている。配信では4時間ぐらいあるらしい。それを公開版にしない英断に感謝したい。

窓際のトットちゃん(12/8公開)

 黒柳徹子の名著がアニメ映画化。そんなの想定していなかった。でも言われてみれば結局読んでいないものだったのでここで内容を知れるのはプラスに捉えている。

 シンエイ動画東宝配給、監督はドラえもんシリーズで知られる八鍬さんということでクオリティには問題はなさそうどころか、期待できそう。

PERFECT DAYS(12/22公開)

 ヴィム・ヴェンダース最新作で日本とコラボレーションしたことでも話題になっていたカンヌ作品。役所さんが主演俳優賞獲ってましたね。最新作とか言ってみたけど、ヴェンダースとか見たことないし別にいいか、と思っていたらアカデミー賞国際長編部門の日本代表に選ばれたので必見に近い感覚に。是枝さんや宮崎駿を押しのけてるわけですからな。

 余談ですが、今年の東京国際映画祭の審査委員長も引き受けてくれたヴェンダース。ウランプリはペマ・ツェテンの『雪豹』でしたが、ヴェンダースチベット映画見たんだよね、と思うと持ち帰ってヨーロッパ映画界に色々アジア映画舐めんな、を広めてくれたら嬉しいな、なんて思います。

優先度3

ペルリンプスと秘密の森(12/1公開)

 『父を探して』のアレ・アブレウ監督の新作。ブラジル映画自体が殆ど入ってこないのに、ブラジルのアニメ映画が一般公開されるという事実にまずは感謝せねばならないのが現状。

 11月に実施された先行上映を見に行きました。前作同様監督の持つ独特な色彩感覚に溢れながらも、相変わらず描いていることの奥に見据えるものは共通しているように思えました。

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(12/1公開)

 青ブタシリーズ最新作。というか、一旦の区切りでしょうか。前作の『おでかけシスターの夢を見ない』はすっごい地味で話の躍動はないんですが、非常に質の高い、届くところに届いてほしい作品となっていました。高校生編は終わりですが、原作は大学生編もあるようなのでございます。シリーズの始まりで先輩がなってしまった他人から見えなくなる症状が咲太を襲うようで、その解決に期待。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(12/8公開)

 悪役令嬢もののアニメ化として真っ先に成功した印象のある本作。割と1期の時点でバッキバキにフラグを折って破滅回避に成功していた気がしたんですが2期、そしてまさかの劇場版ということに。2期の頃でしたっけ、番組ラジオを聞いていたら原作のCMで海賊がどうとか言っていたんですがこのシリーズはいったいどこに向かうんでしょうか…

ポトフ 美食家と料理人(12/15公開)

 トラン・アン・ユン監督によるカンヌ映画。これがこんなに早く公開してくれるんだったら、ジョナサン・グレイザーとかジャスティーヌ・トリエも早く見たいです、せめてアカデミー賞前にジョナサン・グレイザーは見せてくれよ、頼むぞ。

 もう東京国際でプレミアも済んでいる訳で、作品的に年間ベスト!っていう感じじゃなさそうな空気はありますが。

 などと言っていた模様。オンライン試写で拝見しましたが本当に素晴らしく、全然年間のベスト10に入れます。

ファースト・カウ(12/22公開)

 ケリー・ライヒャールトついに日本公開。アメリカインディペンデント映画界でもかなり著名になっている印象で、ハル・ハートリーと並んでいつか見ないとなーと思っていた監督なので日本公開を機に過去作も含めてさらってみようと思います。とはいえ年末のこの時期は年末商戦ものを見ないといけないしこりゃ大変だ…

NOCEBO/ノセボ(12/29公開)

 『ビバリウム』が大変好みなハウジング不条理スリラーだったロルカン・フィネガン監督の最新作。体調不良を東南アジアの民間療法で治していく話という時点で多分ロルカン・フィネガンの持ってた不穏さが爆発してそうである。『ローズマリーの赤ちゃん』『ヘレディタリー/継承』的なオカルト方面に行くのか、ニューロティックな方向に行くのか。

優先度2

市子(12/8公開)

 杉咲花主演。別にいいんだけど、ずっと知ってた相手が消えた、相手は一体どんな人物だったんだ、みたいな邦画多すぎません?『ある男』『嘘を愛する女』『チワワちゃん』ぱっと思いついたのでこの辺。まあ話としては面白いんだろうな、多分。ということは逆に言えば、ゴールはある程度見えている訳で本当に上手な映画なら見ていれるし、下手な映画だと見てられないことになる可能性がある題材っていう訳だ。それで東京国際に出しているんだからハードル上げてええな?

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(12/8公開)

 『チャーリーとチョコレート工場』の話。ジョニー・デップ×ティム・バートン版の映画の流れというよりは、原作の方の再映画化に近い流れらしい。ジョニー・デップのやっていた役はティモシー・シャラメが演じる。かけらも興味はない。

ヤジと民主主義 劇場拡大版(12/9公開)

 まったく良く知らないドキュメンタリーだが、題材は分かりやすい。北海道であった選挙演説に対するヤジを警察が逮捕した事例について扱いながら、表現の自由と選挙妨害について考えるんだろう。そして多分政権批判、言論封殺批判になっていくんだろう。ある程度語られることが分かっていても、分かったフリになっているかもしれないものがあぶりだされる可能性もあるし、しっかり目に焼き付ておく必要はあるように思える。もうすぐ選挙ですし。

パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー(12/15公開)

 アニメ映画が多すぎて完全に埋もれそうな気配のしているパウパトロール。毎回名前を出しているのだが、結局見ていない。アメリカでの人気が凄まじいことになっていてしっかり稼いでいるので、そういう意味でも見ておかないとまずいのでは?アニメ好きなんだろ?

枯れ葉(12/15公開)

 アキ・カウリスマキ監督最新作。カウリスマキも見たことないわ。ヴェンダースカウリスマキ、年明けにはエリセとかベテランの久しぶりが多すぎる。

死が美しいなんて誰が言った(12/22)

 なぜ毎月知らんうちに知らんアニメ映画が増殖しているんだ。知らない中でもこのブログのために調べていて本当に初めて知った。声の出演、監督の過去作を見ても、アイドル畑の人たちのやるゾンビ映画なんだろうな、って思うんですが、なんか新規性は凄そうな作品。なんと生成AIを映画製作に用いた初めてのアニメ映画となるとのこと。生成AIとモーションキャプチャーの合わせ技で少人数制作が可能になったと。面白くないとは思ってしまっているのだが、試みとしてはチェックしておきたい気もする。

ムーミンパパの思い出(12/22公開)

 いわずとしてたムーミンの長編アニメになる。やっぱパペットのストップモーションなのかしら?なんにせよ、本当に気づいたら年末を締めていた。

A24の知られざる映画たち

ショーイング・アップ

 これもケリー・ライヒャールト、しかも最新作。『ファースト・カウ』を公開するんだったらこれも少し経ってから普通に公開すればいいのに、とも思うが。ミシェル・ウィリアムズにホン・チャウ、ジャド・ハーシュなので全然インディーズ感は無い。

エターナル・ドーター

 ヴェネチアから見たかったやつ。ティルダ・スウィントンが母娘の1人2役。この人いつも1人で何役もやってるな。

 ただ、どうにも監督の前作及び前々作のスーベニアシリーズと繋がってるらしい。確かにティルダ・スウィントン出てるし、娘も出てる…というかスーベニアってめーぶれで課題作になってたあれか!

名画座

プリズンサークル(12/2公開)

 日本の刑務所において唯一受刑者同士の対話をベースにしたところを取材したドキュメンタリー。刑罰の役割における更生を恐らくは重視しただろう施設でどのようなやり取りがなされているのか。見たかったけど見れてなかった作品。

宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスター(12/8公開)

 リマスターはいっぱいやっているが、遂に宇宙戦艦ヤマトがやってきた。ガンダムより更にもういっこ前の世代のアニメブームを巻き起こした作品であり、遂に触れるときが来たのではと思っている。映画の評判も良かったはずだし。

吸血鬼・裁かるゞジャンヌ(12/23-)

カール・テオドア・ドライヤーのリバイバルがシアター・イメージフォーラムで。見といた方がいいんだろうなー監督の1人。

ヴァンパイアハンターD・迷宮物語紫式部源氏物語・ボビーに首ったけ

神保町シアターで年末にアニメ祭り。Filmarks調べでは迷宮物語はU-NEXTにあるみたいだが、他は無さそうなので貴重な機会っぽい。特にヴァンパイアハンターDはかねてから見たいと思っていた作品。