抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2024年1月に見た過去作の記録

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回は1月に見た旧作です。15本ございます。7本はガンダムSEEDの総集編です。うーん。新作の感想はブログでもいいし、アニならでもいいので是非ご覧ください。また、アカデミー賞狙いの作品、2023年公開のものも旧作としてカウントしております。

 

機動戦士ガンダムF91

機動戦士ガンダムF91 完全版

WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

 テレビシリーズの総集編かと思った。性急なとこが数多くみられた感じがして、終わってみれば平和な学園生活の流れで学友からニュータイプと名家の娘として相対し、そしてそこからの話になるとは分かるんだが、だったらもっとそこに集中して見せるべきものを見せてから膨らますべきかと。

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4Kリマスター

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WATCHA4.0点

Filmarks4.0点

 こいつはすごい。

 この後、続編を作るという事実が冷める面はあるし、往年のオタクもみんなそう言っているのが刷り込まれてはいる。総集編だった第1作と違ってオリジナルで進んでいく大和への葬送曲は怒涛の死人の量を出しながら華麗なアニメーションで彩られる。ヤマトの発進シークエンスをゆっくりとしっかり、そして実に素晴らしく見せるなど、ヤマトの持つメカ的な面白さにも全幅の信頼を寄せているんだろう。
やっている戦闘は海戦も空戦も地上戦もありの大盛りで最後は盛大に特攻している。戦争の残り香を感じさせたところからむしろ戦争という磁場に引き戻されていき、それでいいのかという気はするがデスラーまで出てきてしまっては仕方ない。一応あくまで自衛戦争だし。

ルパン三世VS名探偵コナン

ルパン三世 VS 名探偵コナン [Blu-ray]

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 ルパンとコナン、夢の共演は結構な強引さ。

 ルパンの狙うお宝を管理する国の皇族が死に、代理で日本に来た皇女が蘭とそっくりで、となっていく。

 序盤から完全に入れ替わりサスペンスの要素をチラ見せし続け、し続けただけで終わり、解決はルパン扮する小五郎cvコナンというお祭り。

 各々違うルートから同じ国に集って一応序盤の謎を解くんだけど、まあこれも序盤に提示できているというか、犯人教えているようなものなので。

 ただ、中身ルパンでしゃべる神谷明、ちょっとコメディな小林清志、そして不二子。久々に交代前の皆様のお声を聞けたのは嬉しい。

バービー

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WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

 新作だろ、とか言わないでください。年間ランキングのアレ上旧作にします。2番館以降で年を跨いで見てしまったら旧作。オーケイ?

 んで、肝心の感想としてはまいった、全く面白くない。
2001年宇宙の旅パロディは好きだし、男のものとされてきた映画史を取り戻す意味も感じて良い出だしだったが、まあギャグのセンスが全く合わない。バービーランドが視覚的に合わなければ、リアルワールドのマテル社の面々がアホなのが合わない上に合わないからカーチェイスも追っかけっこもサスペンスにもならない。あの時間しんどかった。
 結局、バービーランドも現実も片方の性別に偏った権力勾配になっていてはダメで、自分が何者であるかを見つめ直す自分であることが大事であることは分かる、だが決定的に映画として面白くなかった。少なくとも演技賞だけは無い。アメリカ・フェレーラはいいか。

 そして何より決定打は「マーゴット・ロビーが言ったら台無し」。バービー世界がある程のコントをしていたはずなのに降りたらダメ。似た感覚を持てたもっと超越した所へ。で前田敦子が言ったらダメ、のメタはしていない。降りて良いメタとダメなメタがあると思うんだ。

ナイアド〜その決意は海を越える〜

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WATCHA4.0点

Filmarks4.2点

 バービーより近作だが、やはり旧作扱いにします。配信はビシッと切ります。12月終盤公開だったレベルムーンやソルトバーンだって今見ても旧作扱いにするから!

 ジミー・チンとエリザベス・チャイ・バサヒリーの監督コンビによる劇映画への挑戦は、それまでもドキュメンタリー映画で積み重ねてきた一線を超えてしまっている人たちの狂気を描く、という共通項を持って見事に達成されていた。

 60を超えてキューバからアメリカへのオープンウォータースイミングに取り組むダイアナを演じたアネット・べニングは勿論素晴らしいが、『モーリタニアン』でも感じたジョディ・フォスターの演説が円熟味を増して感動を呼び起こした。どうかしている人間の狂気を切り取るのではなく、それに伴う周囲の振り回され、という方法で劇的に見せる手法は今後も彼らに期待を持ち続けられる。

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HD リマスター版

第1話 虚空の戦場

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 初代をなぞるようにガンダムに巻き込まれて乗り込むことになったキラ・ヤマト、そして敵対勢力に入っていたかつての友石田彰の対立構造を軸にガンダムですね、っていう感覚。

 やはり大人たちというよりも子どもたちの間の人間関係を重視している印象もあるが、そこに差別と歪んだ強い思いを持つフレイというキャラがいることで掻き乱されてる感じがある。

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 遥かなる暁 HD リマスター版

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション II 遥かなる暁 [DVD]

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 1本目の総集編映画よりもキラとアスランの対立というか構造的な軸にしっかり焦点が当たって一本の映画として仕上げたい意気を感じた。

 中立国オーブについての描写が少なくは感じてなんだっけ?とはなってしまったが、そこも舞台装置にする終盤の邂逅は互いに手を汚しての再会だと思うとこの後が実に楽しみになった

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 鳴動の宇宙 HD リマスター版

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙 [DVD]

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

 まとめにかかったなーというのが第一印象。そりゃそうなのだが。50話分のおしまいのところだけの映画なのでもうそりゃ当たり前。丁重に準備してきたフレイをしっかり殺したり、死ぬべき人を屠っていきながら第三勢力としてのアークエンジェルチームが対立構造だったキラとアスランを頂に反戦のテーマをより強くしていった

 マクロ視点だと何も進んでいない気もするし、コーディネーターやナチュラルに対する差別的な感情に対しても何も整理できていない気もするが…

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 砕かれた世界 HD リマスター版

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 砕かれた世界 [UMD]

WATCHA3.5点

Filmarks3.4点

 うわーせっかく覚えたのに全然主人公変わったと思ったらやっぱりアスランが主人公扱いだった…

 SEEDの件から2年後の世界らしいのだが、SEEDで大局的には何も解決してないよね?と思った通りに再び世界が戦乱の世の中に突入していく感じだ。そりゃそうだ、差別感情とか治ってないのに押し進めればそりゃアスランパパに共感する連中は出るわな。

 折角第三極として前回終わったのにまたアスランザフトに復帰する感じなのもなんだかなあである

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション それぞれの剣 HD リマスター版

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションII それぞれの剣 [DVD]

WATCHA3.5点

Filmarks3.4点

 1作目と同じような感想になってしまうが、そもそも団結したアスランとキラが仲違いというか、違う陣営に入ってってしまうのでまたやってんな感がある。互いに近視眼的で、お前ら2人とも間違ってるでーとしか思わないし。

 地球人の女の子があっさり死んでしまったが、これもアニメシリーズよりも積み重ねが無かったように感じる。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 運命の業火 HD リマスター版

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火 [DVD]

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 鈴村さん嫌われてない…?というぐらい可哀想である。総集編の中でさえ丁寧にステラの地獄を見せておいての退場でシン・アスカ=新作の主役ポジの座を完全に奪われてしまった。どう考えてもアスラン・ザラの映画だし、ここぞで助けに来るキラ・ヤマトのそれもまた完全に主人公の振る舞いである。可哀想にも程がある。いやいや。

 大局的にはそりゃそうじゃろ、というアスランのようやくの気付きによって振り出しというか、なんというか。子安さんはもう知らん、わからん。

 ただやたらめったら戦闘が多く楽しい3部目であった

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 自由の代償 HD リマスター版

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション完結編 自由の代償 [DVD]

WATCHA3.5点

Filmarks3.4点

 うーん派手に終わったけども、って感じ。

 いかんけんやっぱり停戦で終わるのがまるで無印SEEDと進展がないというか、シン・アスカという人物にとっての物語としては完結はしたけども彼を主人公として描けてないからそこの盛り上がりが無いし、全体で見るとコーディネーターとナチュラルの間の諍いの種は何も解決していないから仮初の平和にしか見えない。案の定続編が出来てしまう余地があるわけで。

 池田秀一も対外的なステートメントだけを見ちゃうと急に豹変した感じ見えて思想的な強敵に思えなかった。

ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニー

WATCH4.0点

Filmarks4.0点

 マシュー・ハイネマンが次に捉えたのはグラミー賞を獲得したジョン・バティステ。

 彼の音楽活動、交響楽を再生させる試みを撮っていくのかと思いきや、彼のパートナーの白血病が再発し2度目の骨髄移植を受けることになるその関係値を映し取った。公の場と私的な場でのギャップ、黒人音楽からの逸脱と責任を背負い込むべき人間としてのジョン・バティステと夫としての自分。

 選べない中で常に最良の自分でいようとする彼の姿勢に好感を感じずにはいられない

ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト

ルパン三世 EPISODE 0~ファーストコンタクト~

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

 次元が取材を受けてルパン一味の出会いを回想する…という建て付けでルパンにしては珍しく進行形でない形で進む。

 ルパンと対立する五ェ門、次元、立ち位置は変わらない不二子たちもだが、何と言っても「警視庁の」銭形がアメリカに渡ってつけられた下っ端資料係とのバディ感がたまらない。

ルパン三世 お宝返却大作戦!!

ルパン三世 お宝返却大作戦!!

WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

 ルパン三世は大盗賊なれど、今回は他人の盗んだお宝を元の場所に戻す話。最終的にはそれは大きな盗みのためではあるんだけど、いろんな手法で元の場所に戻すのは、ルパンという盗人ではあるが善人っぽさが残るというキャラクターに許される逸脱だ。
ヨーロッパ中を観光旅行できる作品であり、サグラダファミリアにまで至った辺りはお宝を返すとこより盛り上がらないのは事実だが、十分に楽しめた作品と言える