抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2023年12月に見た過去作の記録

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 2023年の積み残しというか、旧作の記録。11月は記録的に旧作を見ていませんでしたが流石に多少は見ました。ヤマトは映画館で観ましたし、全部で10本ぐらいは見てたのかな?新年からはアニメの予習がしこたまあるので本数減るかな…

 

パウ・パトロール ザ・ムービー

パウ・パトロール ザ・ムービー (字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarks2.8点

 アメリカで人気がえらいことになってるので流石にこの冬公開の新作を見た方がいいかな、と思って予習で。思ってたよりきつかった。

 基本は犬がサンダーバードするんだけど、ギミックが殆ど後出しでワクワクしない。じゃあ何でもありでは感。その上で、起こるトラブルが有機的に繋がってないというか、悪役がギャグキャラをしている上に世の中の悪いことはだいたいそいつのせいみたいな論調でよく分からん。バイキンマンみたいな感じなのだろうか。

 吹替のセリフもつまんないギャグにしかなってなかった。子ども向けと思って舐めてる。しゃかりき。

3時10分、決断の時

3時10分、決断のとき

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

 ジェームズ・マンゴールドはある程度に持ってくる。さすがだ。

 西部劇のミッドナイトランだなーと思ったけど、この作品はオリジナルがあるのでミッドナイトランの方が後発か。どうしてもお金の欲しい男が犯罪者の輸送警護を買って出る。動機があくまでお金のように見えて、誰かを思い、正しい人間であろうとする行動が男たちの勇気を炙り出す。ラッセル・クロウのあの顔!

宇宙戦艦ヤマト 4Kリマスター

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

 さらば地球よ旅立つ船は。

 アニメブーム、声優ブームの火付け役であり、歴史に名を残す作品を遂に。総集編映画の上に、元が打ち切られて2クールで終わっているので映画としては珍奇な作品だ。ア レンジは変わるがほぼ一辺倒でやってくるテーマ曲、なんか知らんうちに倒れる艦長、なんやかんやで骨折ってる上に描写されることの少ない森雪。

 それでも確かに見るべきだったと思える色濃い戦争の残香。大和を改造していることからも分かってはいたが、完全にヒトラー率いるナチスドイツのような侵略組織を相手にしているし、戦争にいけなかった若人と知り尽くした老人という陣営描写はゴジラ-1.0も感じる。

 宇宙空間は酸素が無いんだから火が出ないのでは?となるけども、それを差し引いても爆発のエフェクト作画とかが本当に素晴らしかった。

ブルドッグ

ブルドッグ(字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

 録画の容量が年末に向けて壊滅し始めたので放置していた午後ローを。日付見たら2年前だった。

 DEAが大物を逮捕したら、新しいヤツが現れてさあ大変。主人公ヴィン・ディーゼルも襲撃されて妻を亡くし、復讐の捜査へ走り出す。

 お手本のように午後ローだった。この刑事が一体どうして観客の信頼を得られるのだろうと思ってしまう激情型で大事な作戦を私怨で潰して警察側に被害を出しておいて、捕まっている麻薬組織の首領に自己開示しだして笑った。相棒が可哀想すぎる。
終わりももっとキレ味よくしてほしかった

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(完全版 2枚組) [DVD]

WATCHA4.0点

Filmarks4.2点

 デニーロによるアメリカのギャングものではあるが、スコセッシとは少し感覚が違う気が。

 一瞬デニーロの時間軸がどこなのかが分からなくはなりましたが、彼がいかにしてマックスという親友と出会い、禁酒法の時代にギャングになっていき、そして冒頭のようなことを迎えたのか。ちょっとした仕掛けがそこにはありながらも、とにかく通じ合ってるようで少しズレていて隙間がどんどん広がっていくような。そしてそれはマックスとヌードルスだけでなく、ヌードルスとデボラもだったり、いろんな人と人の間で起こっている。のしあがりたい連中を描くことが多いこのジャンルの中で、別に野心がないヌードルスは異端にも見えて面白い。

 アマプラで配信終わると思って焦ってみたけどDVD買ってたわ…

青葉家のテーブル

青葉家のテーブル

WATCHA3.5点

Filmarks3.4点

 美大予備校の夏期講習に通うために青葉家に短期下宿にきた主人公。彼女と青葉家の同居人たち、そして彼女の母を通して現状肯定していこうというか、これから先までゆっくり歩いて行った果てでやっとこう認められるよねって感じの優しさのある物語。

 とはいえ、ブルーピリオドのように残酷すぎる才能の世界でもある。表現者としての矜持を示しつつ、結果ダメだった人の話が無いとゆるふわ幸せ空間で終わっちゃうかなっていう印象。ただでさえ入り口がおしゃれ北欧家具と美味しそうな料理で漂白されてるので。

リケジョがサッカーに出会ったら

WATCHA2.5点

Filmarks2.7点

 科学の夏季キャンプに行くはずが同じ学校のサッカーキャンプに行っちゃった!
まるでボールを触ったことない女子高生が女子サッカーの世界に触れていく。完全なイメージで語るが、かつてのアメリカドラマの匂いしかしなかった。典型的で中身のない嫌がらせ女子、バカでまるで事態を察しないけど好きになってくれたからOKなイケメン白人男子、お茶目なルームメイト、そして輪をかける吹替。嘘みたいにテンプレ以下のことしか起こらず、サッカーを描く気はまるでない作品だった。

灼熱の魂

灼熱の魂 (字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks4.0点

 ドゥニ・ヴィルヌーヴ、そういえばコレを見ていなかった。

 死んだ母の遺言に従って父と兄を探す旅と、母が若かりし頃に息子を探した旅とが交互に描かれていく。

 どうしてこうなった、というところの入り口はキリスト教イスラム教の対立なのだが、最終的には宗教対立というよりあらゆる対立が生む地獄のような人間の業の行末だった。全てを知りながら愛を与えるためにこの旅を課した母、恐ろしい。

マイ・ボディガード

マイ・ボディガード 通常版 [DVD]

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 酒で死体も守れねえ、なんて言ってるデンゼル・ワシントンボディガードを通して人間性を回復しつつある中で、それを再び喪失したので復讐する話。

 基本的に手がかりを1人ずつ聞いては殺して聞いては殺してで、復讐の過程は割と惰性かもしれない。彼が人間性を回復していったことで話としては終わっているような気がする。

 折角の銃撃シーンとかは編集の癖が凄すぎて全然わかんない、もっとシンプルにやってほしいかな

L.A.コンフィデンシャル

L.A.コンフィデンシャル (字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks4.1点

 出世街道を走りたいガイ・ピアースと昔ながらの悪徳めなラッセル・クロウと麻薬捜査のケヴィン・スパイシーの警察映画。

 クラブだっけ、バーだっけ、ダイナーだっけ、そんな感じのところで起きた大量殺人を追っていく中で刑事にとって大事なことってなんだっけを各々が思い出して真実に向かっていく姿は、さすがかっこいい俳優陣の集まり、完璧であった。

 最終的に明らかになる陰謀が意外と雑で黒幕さん、最後に始末できてたとしてどうするつもりだったんや、な感じはあったがそこのシークエンスの銃撃戦も楽しかったのでOK

ベリー・ビッグ・ショット

WATCHA3.0点

Filmarks3.1点

カタール/レバノン映画。

麻薬の話なんだけど映画の話。
映画のフィルムのケースの中に麻薬を隠せばいい感じで空港のチェックを逃れられるぞ!ということでボスからくすねた麻薬を隠すためにダミーの映画を撮ろうとする。
映画のズブの素人の半グレがイタリア人映画監督を雇って進める製作模様は完全に口を出すプロデューサーとクリエイティブに妥協したく無い現場のそれに見えてくる。そこの構図自体は面白いんだけど、それがダミーで進むはずの薬物の方の話が全然物足りなくなってしまう