抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

合言葉はシャザム!だが「ブラックアダム」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 毎回ドアじゃなくて壁をぶち破って移動することを弄られてましたが、古代の宮殿はちゃんと入り口から入ってるの少しかっこ悪く見える。

Black Adam: The Justice Society Files

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

(以下ネタバレ有)

 

1.強すぎる

 これはもうみんなが言ってることだと思うんですが、それでも言っておかねばなりません。いや、ロック様にスーパーパワー与えてどうすんだよ!!素手でなんか大怪獣と渡り合っちゃうのを成立させられる筋肉スターに空飛ばせたり、ビーム撃たせたりしたらもう手が付けらんないだろ!!

 もうこの映画の感想これでいいかな…。本当にこの通りで、かつて奴隷だった人間の凶か先として夢のような存在ロック様が、しかし子どもには優しくしてくれて暴れまわる。ヒーローチーム、ジャスティス・ソサエティって連中がアメリカから出張ってくるんですがてんで相手にならず、なんとかご協力願いませんかと説得しては、俺には平和は無い、とか言ってる感じ。子どもの為に自らを封印して解決かと思いきや訪れたなんか良く分からない地獄からの復活で出てきたやつにも歯が立たないのでロック様に出陣願って殺ってもらうっていうね。ヒーローは決して人を殺さない!なおヴィランが悪魔だから殺してええで!ですね。よく考えると、水に突っ込む前にシャザム!って叫んだ方がいいだろとか、叫んでもいない弱っているはずのロック様に突破されるタスクフォースXの秘密基地っていったい?とか、っていうか他にも仮死状態の人いっぱいいたんですけどアマンダ・ウォラーさん???とまあ、言いたいことは死ぬほどあるんですが、午後ロー的な映画としては総じて満足かな、っていう感じ。マジでアンチヒーローって聞いてたんですけど復活即人助けしてて、なんだよお前もバッドガイズかよ?なんて思わせちゃいますよ、マジでアマンダ・ウォラーの方が悪人だよ。大体、他国だからこっそりスースク送りこまなきゃいけないとかいって大量死したんだろ、なんでジャスティス・ソサエティは送りこめるんだよ。

 あい、とまあ言ったものの、ロック様の肉体の説得力に対抗できているドクター・フェイトこと、ピアース・ブロスナンの説得力は素晴らしかったと思います。アトム・スマッシャーとサイクロンが初出動とか言ってる中で、もう知恵袋でありながら万能、老獪にして皮肉屋とかなりの部分を担保していました。あ、ホークマンはあの庭がぱっかーんして飛行機が飛び立つのはサンダーバード好きとして最強なのであれの為に毎回出てください。

2.実は入っている政治性

 一応ね、多分原作のコミックからそうなのかな?と思うんですけど、結構な政治性は入っているんですよ。奴隷の存在を許す王政、独裁政治に対して立ち上がる民衆っていう構図もそうだし、そこにアメリカがちょっかいかけてくるのは帝国主義的な象徴。そこで土着のヒーローが立ち上がって民衆と共に戦うって、ここだけ切り取ったらRRRとかと変わらない。だから、パンピー諸君がゾンビ映画みたいに地獄の兵士と戦うシークエンスは絶対的に必要だとは思います。ただ、そういう縦軸で考えると、すっごく強い暴力装置を守護者だからセーフっていう理論も若干怪しいし、何よりアメリカ帝国主義の象徴ともいえるスーパーマンがこんにちはしてくるのは、あんまりよくないかも。DCEUを発展させようとさせるほどアメリカが悪者になっていくのは何の因果なんでしょうね。