抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

私の推しはT.D.K.です「ザ・スーサイド・スクワッド”極”悪党、集結」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。 

 いよいよ海外大作もちょっとずつですが入ってくるようになりました。海外ではHBO Maxと同時配信だったりしますが、ひとまず嬉しいことです。まあ、007とかヴェノムとかなんか再延期の匂いがしてきてる作品がちょこちょこあるのがアレですが。

 なお、執筆者が鑑賞日にワクチン1回目を撃ったんですが、意外と副反応じゃないにしても、体調が直後から良くない感じなので、全く書き直してません、ごめんね。

The Suicide Squad (Original Motion Picture Soundtrack) [Explicit]

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

(以下ネタバレ有)

1.よりどりみどりのキャラ天国

 さあ、前回のデヴィッド・エアーの撮ったスースクと違い、本作はまず登場キャラが多い!なんか放っておくと忘れそうなので雑におさらいしておきましょう。

 前作から引き続き登場!リック・フラッグ大佐!キャプテン・ブーメラン!※ハーレイ・クイン

 平和の為に人を殺せ!ピースメーカー!

 ピースメーカーとキャラ被ってるぞ!ブラッドスポート!

 頭に電極!シンカー!

 子どもを27人殺したイタチ!ウィーゼル!

 先祖がサメの神!キングシャーク!またはナナウエ!

 水玉を1日2回吐く!ポルカドットマン!

 現地の人!ソル・ソリア!

 腕がとれるぞ!T.D.K.!※

 裏切ってた!ブラックガード!※

 鳥を殺したら死んでから鳥に喰われる!サヴァント!※

 ネズミ使い!ラットキャッチャー2!

 宇宙人!モンガル!※

 やり投げ!ジャベリン!※

 

 うん、酷いメンバーですね。特に後半。そしてこれだけのメンバーが自殺部隊、スーサイド・スクワッドに召集された訳ですから、誰が、どう死ぬのか、というジェームズ・ガン監督による殺し方大喜利になる訳ですが、前作から続投のキャプテン・ブーメラン含めて※をつけたメンバーがいきなり上陸作戦で瞬殺されるという驚き。いやいや、もっとゆっくり殺すと思うじゃん。監督の盟友マイケル・ルーカー演じるサヴァントを通してスースクの設定を恐るべきスピードで紹介して、そしてあっさり殺す。ウィーゼルはまさかの落水で泳げないオチ。ポストクレジットで生きてたけどさ!途中退場したけど生きてる枠お前かよ!

 ということで、全員悪人の中で、みんなそれぞれにキャラが濃いので、多分誰かは好きになると思います。私が個人的に大好きだったのはT.D.K.!今回は今まで以上になんかやべー司令官だったアマンダ・ウォラーがなんで選出したのか分からないレベルで弱い!腕が取れて飛ばせる!でも凄いゆっくり!なんなんじゃそら!!お前可愛いな!原作だと家族みんな首とか脚とかとれちゃう血筋で、びっくりして取れちゃうからジェットコースターに乗れないのを、スーパーマンの友人の記者に克服させてもらう、みたいなエピソードらしくて、なんでそんなやつを殺す要員とはいえ、選んだんだ、ジェームズ・ガン!最高だぜ!

 そして、ラスボスは巨大ヒトデ、スターロ。脇から小型スターロを出して人の顔に貼りつく、みたいなどこのウルトラQジョン・カーペンターだよ、っていう怪物なんですけど、そもそもキング・シャークとウィーゼルを既に成立させているので、バカバカしすぎないんですよね。ギリ許されるライン。これは、ここまでアメコミ映画を育ててきたマーベルとDCの尽力あってのリアリティラインでもあるんですけど、本作でもスターロでギョッとしない配慮がちゃんとある。

2.色んなフラグを立てては回収

 150分近くある本編ですが、殆どは伏線を立てては回収していく感じ。というか、伏線というより死亡フラグっていう方が正しい。ポルカドットマンの能力説明で1日2回排出できないと…みたいな前フリしてスカしてみたり、でもヒーローになりたい前フリからはしっかり死ぬ、見つかるな!と言えば、見つかったり、ブラッド・スポートとピースメーカーの言い合いと決着とか。13人の線を結びながら、進んでいく。となってしまうとですね、ハーレイが一旦捕まって拷問されてから脱出するシークエンスは、コメディとして消費しながら、生き残ったスースクメンバーの友情も示せるからまだいいんです。鳥がいる小屋を焼く敵の描写は、バーズ・オブ。プレイ的なニュアンスを醸し出していて、いい悪役っぷりでしたし。でも、ブラッドスポートとラットキャッチャー2の家族の話だけ、やたら深堀する。ブラッドスポートの娘とラットキャッチャー2を重ねて描くことで、普遍的な物語を描こうっていうのは分かるんですが、そこだけ急にトーンがウェットになってるしなぁ、みたいな不満が多少残ります。GotGだと、そういう真っ当な家族っていうメッセージが戦闘に直結してるからまだいいんですけど、本作はそうでもないかな、っていう。

 ラットキャッチャーの大活躍も、まあ誰しもがネズミ=ディズニーみたいな簡単な図式が思い浮かんじゃいますしねー。まあ、GotG3とか、ホリデースペシャル、グルートのドラマもあるんで、別に仲たがいした訳じゃないんですが。そういえば、開幕のきったねぇ水たまりごしにサヴァントを映してるのも、アナ雪の氷の下から映してるのを思い出したりしてました。