抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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カンフーアクションって楽しいよね「シャン・チー/テン・リングスの伝説」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 え、もうシャン・チーなんですか。え、早くないですか!?直ぐにエターナルズも来ちゃうじゃないですか。まあいいや、前作『黒い司法』も大好きだったダスティン・ダニエル・クレットン監督ですし、期待しかしておりません!!

Shang-Chi and The Legend of The Ten Rings: The Album

WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

(以下ネタバレ踏むから長くかかりそうなのに早めに見に行かなきゃいけないのどうにかしてってことでネタバレ有)

1.家族、またしても

 まあ今回は各キャラの冒頭にすべてが詰まっていた作品だったと思います。まーずは昔ばなしとして語り継がれる感じでトニー・レオンことウェン・ウー(毎回書くのが怠いから、もうマンダリン呼びにします)があれは、蒙古とかなんですかね?そことリングを使って戦争をしているところが出色。しれっと1000年前から生きてるキャラが出てきてエターナルズもびっくり、な世界をボワッと拡げることに成功。そこで、はい、テン・リングスっていう武器はこうやって使いますよ!っていう紹介を完璧にしちゃう。絵面は完璧に三国無双。□→□→△のコンボ技決めた後に、〇で無双乱舞キメてますよ、アレは完全に。いや、勿論、コーエーがしっかりアクションの勉強しているってことだと思うんですけどね。ここで時代を拡げたのも多分後続作品には大切なはず。

 そんで、時代がぐぐっと今になって、ホテルの駐車場係だったシャン・チーとケイティに場面が移る訳ですが、そこではケイティの運転っていう要素と、ケイティのおうちでご飯を食べるシーンで、おばあちゃんがおじいちゃんの死にまだ囚われている描写や、兄妹の様子を出しておいて、それが全部後半の展開のフリと先出しになっている。無論、おばあちゃんは妻の死に囚われているマンダリンだし、兄妹はシャン・チーとシャーリンのことになりますね。うん、シンプルに上手い。その癖、ファンタジー展開になることは綺麗に隠している。本当に上手い。

 上手いんですけど、直前の映画は『ブラック・ウィドウ』じゃないですか。お、急に家族推し多いな、みたいな感じは否めないかな、とも思っちゃって。壮大な親子喧嘩だと思って見に行ったら、思った以上にマンダリンは家族に執着してるお父ちゃんだったし(父の顔になると優しい顔になるのは流石トニー・レオン)、シャーリンもシャーリンで結構家族の呪縛に囚われているし、助けてくれるのもおばさんだったり、家族好きねぇ、と。アジアン・ヒーローのオリジンなので、アジアに根付く家父長制とかの問題に切り込む感じが必要なのも分かるっちゃ分かるし、いやでも、みたいな感じです。煮え切らねぇな、自分。

 ちなみに1番笑ったのは、マンダリンさんがアイアンマン3の話をしだした時。あのおっさん絶対飲み会の度に部下に「笑い話があってだな」のマンダリンの偽物小噺ハラスメントしてるよ、絶対そう。1000年も生きると老害っぷりが凄いですなー笑

2.この既視感…鬼滅!?

 作品全体を通しての感想としては、鬼滅の刃じゃん!っていうのが一番しっくりくる。ちゃんと説明しましょう。

 おそらく、この映画を見た時に誰もが思うだろう問題点として、回想が多すぎる!っていうところがあると思うんですよね。油断すると回想に入って話が停滞してる感じになる。それでも、追加の要素の説明になっているんでまだ良かったんですけど、マンダリンが死ぬ(っていうか魂を吸われた)タイミングでの回想はしつこいな、と思ったんですが、これは鬼滅の刃の構成じゃないですか!倒した敵が延々と回想で無念を語り、蜘蛛山編では、まるまる1話回想に使って(…たよね?)みたいな雰囲気でビリビリに感じましたよ。

 こんなことを思い始めたのはですね、実は途中にも鬼滅っぽいな…って感じていたところが多々あったからでございまして。兄妹の話、っていうのはまあ偶然にしてもですね、なんかター・ローに着いてから結構唐突に戦闘の特訓シーン入るじゃないですか。あの辺で、ジャンプ漫画の特訓回の匂いを感じまして。ちらっとしか練習してないケイティとか、あとまあ言い出せば裏で練習していただけのシャーリンもそうですけどね、あんなに急に強くはならないですよ。シャン・チーだって、あの村の武術とかの習得スピードがおかしいですし。

 極めつけはテン・リングスを見事に扱うシャン・チーですよ。映像的には、冒頭でマンダリンが奥さんと社交ダンスのような戦闘シーンを繰り広げていた時にも見せていたテン・リングスの主導権の移り変わりとかがあったんで、飲み込みましたが、よく考えるとおかしいじゃないですか。いや、お前それ使えるんか!?と。これって、炭治郎が急にヒノカミ神楽使いだした時の印象がぴったし同じだったんですよね。急にそんなんあったっけ、っていう感じ。伝われ~。あ、そういえば喋れないキャラもいるっていう共通点もありますね!!(強引)

 以上、よってシャン・チーは鬼滅の刃です、Q.E.D.10月から遊郭編ですね、原作読んでないで待ってるんで楽しみです。

 

 結局、予告で見せてたアボミネーションとウォンの戦闘は別に要らない感じだったし、監督の映画にいっつも出ているブリー・ラーソンエンドクレジットで出てきたし、MCU的にも楽しみな感じもありましたね。ブルース・バナーがスマートハルクですらなくなっていたことも含めて、シーハルクの導入なんでしょう。あ、もしかしてもう輸血してシーハルクがいるからハルクじゃなくなった?ん、これの時系列どこだっけ?まあいいや、シーハルクは法廷コメディって聞いているんで楽しみ(なおDisney+には入っていない)

 あれ、カンフーアクションの話したっけ…?あんなにいっぱいの魔物設定の導入とかしたっけ?うん、まあいいでしょう。