どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
6月に見た旧作の記録です。6月は見てたなぁ。めーぶれさんのドキュメンタリー特集の仕込みとかそんなんもあったり。
荒野のストレンジャー
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
荒野の町に訪れたイーストウッドが用心棒を殺しちゃったので代わりに雇われる。出所してくる極悪人から町を守るのが任務だが、そのために全権を担うことになったイーストウッドは町からものや人をバンバン徴発したりしてコイツ本当に信用できるのか…?の緊張が常にあるし、実際町の連中も疑ってる。
イーストウッドの正体は最後に墓石に刻む名からも明らかだとは思うが、だからといってあっこまでマッチョに女性をレイプする必要ないもんなーと少し冷める。彼女たちも町の一部だとしても、だ。
コードギアス反逆のルルーシュⅠ興道
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
あれ、最近テレビシリーズを完走した筈なのに観た記憶のない映像からだぞ…となった総集編第1部。4クール分を3話にまとめるのは大変なのは理解しますが、総集編なのに全部2時間越えなのはなんとかなりませんかね。
話はゼロが登場し、藤堂さん救ってランスロットの中の人にびっくりするとこまで。頭で考えてたことが予想外のことでうまくいかなくなって目をかっぴらくというコードギアスの定番が詰まっているとも言えるし、一本の映画としてクライマックスを迎えているわけではないとも言える
コードギアス反逆のルルーシュⅡ叛道
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
1期後半とR2前半を一気に行った感じ。巻きすぎてロロとか空気だったけど、スザクを軸に2作品の狭間で何が起きたかを説明することでルルーシュとしてよりも、スザクとしての物語の芯が通って面白くできた印象に。
あと飛ばされまくった結果、ギアスキャンセラーとかギアスの暴走みたいなよく考えたらあんま使わなかった設定が目立ってはいるように思える。
コードギアス反逆のルルーシュⅢ皇道
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
1期後半とR2前半を一気に行った感じ。巻きすぎてロロとか空気だったけど、スザクを軸に2作品の狭間で何が起きたかを説明することでルルーシュとしてよりも、スザクとしての物語の芯が通って面白くできた印象に。
あと飛ばされまくった結果、ギアスキャンセラーとかギアスの暴走みたいなよく考えたらあんま使わなかった設定が目立ってはいるように思える。
コードギアス復活のルルーシュ
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
これ以上ない終わり方をしているシリーズ作品である種のifルートに入ったわけだが、ふざけた作品を作られると金のための延命に見えてしまう。
そういう意味ではこの作品はその誹りを受けることはない。ルルーシュが復活する(別にいいよね、タイトルなんだから)仕組み、動機に関しても納得できる範囲のものを準備してくれた。平和になった日本を舞台に戦乱を起こすことも出来ないので外に向かい、ナナリーという絶対のためにゼロに一時的に戻る。
この世で最も望まれた同窓会に参加できないルルーシュのために開かれたもう一度の同窓会。シリーズで敵味方だったみんなが力を結集して共に戦う。交渉させられる藤堂さんとかしれっと死んでそうな中国の緑川さんとか同窓会なら入れてやれよ、とも思うがもしや人気ないとか…?玉城より!?
死に戻りという現在過去未来というそれぞれの視点から求めるものを描いてきた作品にとって不足のないギアスだったが、思ったよりそこは淡白で同窓会感がより強まった。
最後のC.C.のとこはここだろ!とばかりに気合い入っていていいぞ!となりました。そうだよね、これC.C.の話だもんな、完全に。ルルーシュは物語的な達成を果たしているキャラなので彼に物語は本来無いんだもの。ゴールが残ってるのはC.C.だ。
でもこの上でまだ続くと思うとこれまた続き次第で評価を変えてしまうぞ…とも思う。せっかく作った平和を、ナナリーが1人でも立って暮らせる世界に存在がバレると戦争が起こりかねない自分が生きていく、ましてなんか面倒なことを起こそうとしてる終わり方はゼロレクイエムの否定になっちゃうぞ。
美しき仕事4Kレストア版
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
幻の傑作と言われているらしい。ジャンヌディエルマンにしろ、ワンダにしろ、そういう幻の傑作系の上映がされるのは嬉しいが、これまでされてない、それも女性監督ばっかりじゃんという思いはありつつ。
じゃあ公開当時も上映されて売れるのかと言われるとすっげームズいと言わざるを得ない映画だった。ある男がアフリカの大地で外国人傭兵部隊を率いていた頃を回想するという形で当時の軍隊生活が時系列もよく分からないままに語られていく。あまりに美しすぎる所作とモノローグに序盤はもしかして調べ損なっていただけでドキュメンタリー映画を見に来てしまったのかと錯覚するほど。
高すぎる身体性は、私にとってはちょっと苦痛にもなり、あまりにも何を伝えたいのかを受け取れずに困る時間が続いたものの、確実に凄いものを見た、という実感は確かに残る。撮ろうと思って撮れると思わないものが焼き付いている。
その上でラストはめっちゃaftersunだった。シャーロット・ウェルズめ!どうりでaftersunも肌に合わなかったわけだ!
ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
地獄の黙示録の製作がいかに地獄のようなものだったかをコッポラの奥様であるエレノア・コッポラが記録したもの。
フィリピン軍に借りたヘリコプターが本当の戦闘のために徴発されたり、モンスーンでセットがぶっ壊れたり、ハーヴェイ・カイテルが解雇されたり、代わりのマーティン・シーンが泥酔して鏡を割ったり。何より苦悩させる大御所マーロン・ブランド。大体聞いたことある話ではあったが、やはり壮絶でコッポラ自身がジャングルの奥底へ向かう当てのない旅路に着いていたことがよくわかる。
へんしんっ!
WATCHA4.5点
Filmarks4.3点
しょうがいの当事者である監督が自身の「表現」と対話する。どんなしょうがいを抱えていようともアクセスできる表現のあり方を探り、目が見えない人による劇団や耳が聞こえない人、その周囲でサポートする人、とにかく話す。
合理的配慮が求められる現代社会において、例えば演劇があらゆる人に受容されるためにはどうすればいいのか。彼らによる様々な工夫も感嘆するが、そうした試みについて語り合う座談会が非常に刺激的だ。幸いにも映画を享受できる我々が、じゃあどうするのか。
どんな人にも受容できる映画を目指して日本語字幕と音声ガイドがONになっている形態の作品であり、そもそもこういう作品がなければ触れられなかった形式でもあった。
シチズンフォー スノーデンの暴露
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
ドキュメンタリー映画監督の下に訪れた内部告発。
アメリカ政府、NSAによる全米、全世界を対象とした情報収集が違法な形で行われているというもの。
今ではスノーデンのことは誰もが知っているが、まだスノーデンのスの字も知らないうちに接触された監督が信じ、リアルタイムで記録していくことそれ自体がスリリングであると言える。スノーデン自身がどこまで信頼できるのかはともかくとして、彼のちょっと異常な正義感と怯えは被写体として面白い。
基本の法律的にはアメリカ国内の話でありながら、ブラジルやイギリス、ドイツにも話が波及していたりで後半少し散漫になった印象は否めない。
極北のナヌーク
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
イヌイットの生活にカメラを向けた世界初のドキュメンタリー映画と言われる作品。
ただまあ中身としては別段面白いものでもないし、しかもどうやらヤラセ的な演出やそもそも家族でないものたちを家族として撮影したなど、なかなか倫理的にもビミョーなラインである。
ナイトクルージング
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
全盲の人が映画を撮るとどうなるのか。
不謹慎にすら思える企画だ。一度も目が見えたことがない人が脳内で描いていることを果たしてどうやって画面に再現するのか、再現できたかどうかの確認をどうするのか。正直言って見てないのを良いことにクリエイターチームが自分のやりたいことを押し付けているようにも見えるし、でも加藤さんの方も確かに素人丸出しでプロフェッショナルに質問されても割とフワッとしたことしか考えてない素人監督だな、という印象になる。挙句山寺宏一に会えたり、石丸博也に会えてキャッキャしているのだからコイツ本気で作る気ある?とまで思えるから被写体として非常に強い。
実際完成した映像は酷くチープで、彼の作品の続きを見たいとは全く思わない。映像的な魅力なんて皆無に等しかった。
でも、最後に「猫ってなんですか」と問われ「それ聞いちゃう?」と返す加藤さんは間違いなく監督だった。それを聞いて台無しにしようとする佐々木監督も、でもそれを映画に組み込んでいて自覚的なわけで。いやー面白い。
プリティ・ウーマン
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
リチャード・ギアがジュリア・ロバーツを買って…な話。マイ・フェア・レディでがっかりしたのだが、途中まで同じ轍を踏んでるなぁと思ったら終わり方がとても良かった。リチャードギアが訪れて梯子を登っていくのが良い。この時代の限界ではあると思うが、でもこれまでと同じでいいやの判断では無い。
構造的にはマイフェアレディと同じで、金持ち男が貧しい女を育て上げて一流にしようとするものだが、プリティウーマンは実際の教育はホテルの支配人にアウトソーシングしてるというか、彼の善意にタダ乗りしてるだけでそこは本当にクソ。ただ、彼らを良い脇役とし、女を見下し油断すると手を出そうとする純然たる悪役を置くことで全体としていい温度感になった。
マイフェアレディが純然たる貴族社会と教養で教化する話だとしたら、こっちは資本主義でぶん殴る話でもあり、それってすごくハリウッドという舞台に適しているし、解体の反対にでっかい船を協力して作ろう、なのが雑で良い。そう思うと、チャゼルのバビロンってやっぱり間違ってなかったかもしれない気がしてくる不思議
ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
デュポン社による長年による隠蔽を暴いた弁護士の物語。
環境を無視して汚水を垂れ流すのは勿論、それを分かってて黙っているという産業のクソさ、政治が被害者に寄り添わない態度、当然のように生物濃縮で体調を崩していく人々、出ない結果。
水俣病の被害者たちのマイクを切った環境行政をしている我が国と何ら変わりない酷さというか、こういう映画作れるだけアメリカの方がマシかもしらん。
ただ、映画としては劇的にしちゃいかんし真面目。マークラファロはプロデューサーもしてて見事。
BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!
WATCHA3.0点
Filmarks3.1点
Poppin'Party、Morfonica、RAISE A SUILENの3組がグアムでのフェスに参加する。
プチ海外旅行=バケーション映画ではあるが、後半のフェス映像がメインにしか思えぬしょうもないストーリーしか存在はしていない。着くまで面倒だし、ついたら着いたでしょうもないトラブルばかり。BanGDream世界に求めてはいけないのかもしれないが、海外旅行に大人はついてきてほしい。
というか、フィルムライブとRoseliaの映画、MyGoを履修している私には逆にこのメンバーだと何もわからんから仕方ない。
完全にP.A.の完全新作オリジナル7月スタートアニメの予習としてみたのだが、完全ブシロード座組になんでP.A.の仕事がいったのだろう
ダーティハリー4
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
イーストウッドが監督もやる回。
暴れん坊すぎるハリー・キャラハンは別の街に出張させられるのだけども、その先にも当然事件は待っている。
法が裁けぬ悪を懲らしめるキャラハンに対して、法が裁かなかった悪への復讐をする女性を犯人とすることでマッチョな主人公像を揺らがせる。結局抱いてるけど。
より大きな悪がいることでそこにも解答は物足りなく思えるが、それはそれとしてヒッチコック以来のスリリングなメリーゴーランド使いは素晴らしく、画面を支配する暗さが目立った
荒馬と女
WATCHA3.0点
Filmarks3.1点
マリリン・モンロー遺作。クラーク・ゲイブルも。
荒馬と女、ではあるが馬を狩る様子は終盤のみ、荒馬に乗ろうとするロデオの様子も描かれたりするが、基本的にもう終わってしまったカウボーイという時代に取り残されてどうしようもなくなった男たちがその象徴でもある馬を殺して金を得ようとする象徴性の話。話はつまんないし、マリリン・モンローの役が他の男3人の意見を違えるのが常で少し飲み込めない感じがある。
クロエジャオのザ・ライダースを思い出したり。
十二人の怒れる男
WATCHA4.5点
Filmarks4.4点
高校の授業で見た以来か。懐かしい。
陪審員12人で有罪11vs無罪1。そこから議論をとにかくする。閉鎖空間で限られたキャストなのにまあ面白い。面白いのは覚えていたが、ここまで面白かったっけ、レベルで思う。12人にしっかりキャラが付与されて生きている上に、議論の中身は陪審員全員に理解させようとする説得、という体なので非常にわかりやすい。疑義が生まれるなら無罪に。本当にどうだったか。
最後に全員ひっくり返してから言い出しっぺが有罪って言い出す記憶が何故かあるのはどうしてでしょう。その瞬間を待ってたら、名前を聞いて終わる最高の終わり方だったのを思い出すと同時にやってた。
白鯨
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
『白鯨との闘い』しか見たことないし、メルヴィルの原作だって世界的名著だけど読んでないもんなぁと思って見てみたが。ちなみに『白鯨との闘い』はメルヴィルの小説の元ネタの実話を映画化した体らしい。その場合原作料とかがいらないのだろうか。
グレゴリー・ペックがとにかくモビーディック=白鯨への復讐に取り憑かれた船長を頑張ってるんだが、溢れ出る紳士感がやさぐれに勝てず狂気性が物足りない。時代も時代なので白鯨とのクライマックスのミニチュア感とかも気にはなる。そこに宗教的読み解きがくっついているので、時々こいつらは何を話しているんだ?となる。高尚な文学映画だと思わずに、大味の特撮映画だと思って見る方が楽しめるかもしれない。そう思うと、確かに映像技術の発展ののちに『白鯨との闘い』として作られるのも納得である
ピカチュウのなつやすみ
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
サトシたちのいないポケモンたちの夏休み。でもそこでちょっとしたいざこざ、対立。それを乗り越えて窮地に手を繋ぐ。
普通によくできている楽しい短編
ピカチュウたんけんたい
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
ルギアと同時上映だったからか。脳髄に刷り込まれた楽しさだった。1番見た映画だもんな、ルギア。
ピカチュウ、トゲピーを軸にキャラの楽しさも立っている上でわくわくの冒険、ピンチにみんなの力を合わせての見せ場、そして終わり方とどこをとっても素晴らしい
ピカチュウのドキドキかくれんぼ
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
いやー初期ポケモン短編面白いな。
今回はピカチュウたちが大邸宅のお庭でかくれんぼをしてたら芝刈り機が暴走して逃げ回る話。最初はキュートなかくれんぼでキャラ見せして、芝刈り機が暴走し出してからはトムジェリに近いようなスラップスティックな笑いに全力。
何をやっても許されるコダックと可愛いだけでコイツも何しても許せるトゲピーというトリックスター2匹がいて話が停滞しないし、ゲストキャラにも華を持たせる。その上でかんぜんに「みーつけた」って喋ってる大谷育江よ