抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2022年7月に見た過去作の記録

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 まずは、先日8/6に行われた真夏のシャッフルFestaをご覧いただけた皆様ありがとうございました。

 10時間ありますが、こちらからいつでもご覧いただけますので、まだの方は是非。

 さて!7月に見た過去作の感想になります。見た映画は25本。見たねぇ。チャップリンを初めて見たりしたんですけど、プレデタートレマーズとエイリアンを見たのでなんか午後ロー!って感じが強い!

 

エイリアン

エイリアン (吹替版)

WATCHA4.0点

Filmarks4.1点

 クローズドサークル、宇宙でのそして誰もいなくなった作品はそこそこ見てきたが、流石原点だけあってよく出来ている。ただ、エイリアン自体の造形の好みと、ちょっと画面の見づらさはあったかもしれない。あと最後のシガニー・ウィーバーだけ急にフェティッシュな撮り方になってそれもノイズ。

 あ、基本的には本当に良く出来ていると思うのですよ

KING OF PRISM byPrettyRhythm

KING OF PRISM by PrettyRhythm

WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

 なんだったんだ一体…

 プリティーリズムシリーズを見てないから話題になっていたのは知ってたけどスルーしてたキンプリ、気付くとキンプリといえばジャニーズの世界になってる気がする。でもそれは、きっとこの映画を見てない人の世界だ、多分。

 別にアニメーションとして格別に優れてる訳でも、ストーリーがよく纏まってるわけでもないし、部活始めてモノ的なアレになってはあるんだけど、いやでもなんか無茶苦茶。

 取り敢えず、ヴィジュアルプリズンがこれをやってたことは理解した

ポゼッション

ポゼッション(字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 愛するFC東京が今シーズンからポゼッション、ポジショナルプレーに戦術を変えたのでまあ見ておこうと思っていた映画。ボール保持という意味はこの映画には無かった気はする。いや待て、ボールを持たずに練習したバスケシーンにその辺の意味が…?

 ジャンプスケアこそ無い?無かったよね?と思うけど突然叫んだりはするのでびっくりするし、虫出てくるしエクソシストだし、結構怖かった。

 なんとなくふわっとユダヤ教由来の怖いものです、ぐらいの感じで理屈的には色々納得いかないこともあったんだけど、まあ怖いものだから仕方ないよね。

百円の恋

百円の恋

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

 まるでダメダメだった32歳がようやく熱くなる。

 流れ的にはコンビニでなんというか、自分はこのランクなのか、というのを見せつけられて、みたいな雰囲気はあれど、まあ本質は兎に角ボクシングに熱中していくことでどんどん姿形も生き方も変わっていく、何かに執着するようにやっとなれた、そういう話。無論安藤サクラの圧倒的な肉体変動の凄さを讃えるべきなのだが、全体的にどっかハマりきらない感じがあって、その違和感はまだ言語化できない。

プレデター

プレデター (吹替版)

WATCHA4.0点

 Filmarks3.9点

 シュワ映画なのにシュワよりプレデターの方がアイコンになってる…だと!?
エイリアンと対決してることでも知られるプレデターを初めて見ました。シュワ映画でびっくり。しかもかなり入念に筋肉を見せつけ、地獄の黙示録かよという泥だらけ、これだけやってもキャラがプレデターに勝てないの面白い。

 映画としては、ベトナム戦争などのゲリラ戦闘を意識したマンハント映画に近いのだが、プレデターを視認してからは逆にプレデターをハントする方向に動き始める不思議な構造。プレデター自体も、知らない惑星に来て事故にあったから自分で治す、みたいなSFの主人公的なかなり擬人化された動きをしていてそれがまた非常に興味深いジャンル融合だった

プレデター2

プレデター2(字幕版)

WATCHA3.5点

 Filmarks3.4点

 1ってプレデターの色が濃いな、と思ってたけどどう考えてもシュワ映画だったんだな、と痛感した。本作のダニー・グローヴァーはただの警官で、麻薬の抗争に関わり出しちゃったらそこをどっかの組織に捜査を横取りされて怒ってるだけ。情熱と気合だけで戦闘民族と渡り合う、その説得力はどうしても感じなかった。

モダン・タイムス

モダン・タイムス Modern Times [Blu-ray]

WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

 笑いと皮肉と風刺は前提の共有が不可欠だ。

 そういう意味では、続けてみた彼の作品よりそれが共有できていた。
ラッダイト運動に始まる機械と労働の一連の流れは、1人の男と1人の娘のラブストーリーと中流への夢をコミカルに描く。相変わらずしつこいところは否めない。

独裁者

独裁者 (字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarks3.1点

 1940年にこれだけヒトラーを風刺する先見性は素晴らしいとは思うのだが、2時間見るのは個人的にはしんどかった。あまりにも同じネタで天丼しすぎて面白くない、というか面白いなと思ってもしつこくて飽きる時間が必ず挟まるのでどうにも。

ライムライト

ライムライト (字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarks3.1点

 かつて喜劇役者として鳴らした男が、階下のバレリーナを助けたことで同居することに。

 そのまま足が動かなくなったバレリーナを介抱するうちに…という話。

 決して同じ業界でフックアップした話ではないので、全く同じ話ではないがスタァ誕生的な流れを感じる。だが、完全に対をなしたスタァ誕生と異なり、カルヴェロは最後に一花咲かせる。ただ、スタァ誕生(何度も言及しておいて、みたことあるのはアリー/スター誕生だけなのは申し訳ないが)と異なり、喜劇とバレーで表現される時間は正直退屈した。確か、当初のスタァ誕生は演劇の話だったよな?

 どこかチャップリン自身の話を投影してるのかもしれない。

君よ憤怒の河を渉れ

君よ憤怒の河を渉れ

WATCHA4.0点

Filmarks4.1点

 検事の高倉健演じる杜丘が街中で「こいつに昨日強盗強姦をされた!」と指を指されて逮捕される。さらに現れる被害者。だが、杜丘には全く覚えのないことだった。

 なんでそんなことになったのか。現場検証から脱走した杜丘は北海道で熊と戦い、セスナに乗って三沢基地から飛来した自衛隊機とも手合わせし、新宿を馬が駆け抜けて、精神病院に乗り込んでいく。大体は高倉健だから、で済ませられる説得力と無罪だろうと信じれる存在が至高。流れ流れて分かったのは、法による裁きの限界。このあと闇の仕置人と化した杜丘の話を見たい。

 また、彼を執拗に追いかけていく警部原田芳雄もまーたキャラが濃くてしょうがない。昭和の名優はどうも風格が違う。

探偵物語

探偵物語

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 女子大生と私立探偵。探偵は女子大生の尾行とガードの仕事。だが、探偵の元妻が殺人事件の被疑者となったことで2人は事件に巻き込まれていく。

 事件そのものは警察が絶対に気づくはずのレベルの謎なのだが、赤川次郎原作の素人探偵ものだと思えばそこはまあ許せるラインかなー。セーラー服と機関銃同様、いや更に薬師丸ひろ子を魅力的に撮ることを最優先課題としている感じで、何だろう、概念としての角川映画を体現してるように思えた

回路

回路

WATCHA3.5点

Filmarks3.4点

 よーく考えると分かるんだけど、結構ん?となってしまってルールを理解するのに時間がかかってしまった。

 彼岸と此岸の話の導線にネット回線を使ったということだと思うのだけど、結局孤独だから死ぬのか、孤独だから生きるのか、そこがイマイチピンとこなかった。CUREぐらいの方がいい。

 取り敢えず、黒沢清だと思ってなかった「リアル」はもう一回見てもいいかもしれない。

ナウエルと魔法の本

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 チリからやってきたアニメーション作品。TAAF2021の優秀賞で、監督来日トーク付き、お土産付きでした。

 海が怖い漁師の子が、魔法の書をうっかり盗んでしまったことがきっかけで世界を救わないといけなくなる冒険ファンタジー。主人公といじめっ子2人がモロのび太ジャイアンスネ夫だった

 チリにアニメ産業のイメージは無かったが、かなり水準としては高く、普通に見れるクオリティ。ただ、すごく王道で引っ掛かりがなくて、もっと尖りが欲しくなる。
次回作は鉱山と地下の魔神みたいな感じらしいのでそれにも期待。

キングス・オブ・サマー

キングス・オブ・サマー(字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

 ひと夏あれば少年は青年に変わり、大人への階段を登りかける。

 親との関係悪化から、家出を計画した彼らは自分たちだけの秘密基地を作ってまさに「青春」を過ごしていた。自給自足ごっこの『ぼくらの7日間戦争』。
親という他者に対して、こういう不器用な表現しかできない子どもたちが愛しい。

トレマーズ

トレマーズ (字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

 地中の虫?蛇?いや怪物だ!が襲ってくるからとにかく戦うぞ!砂の上だと危ないけど、岩の上なら大丈夫という謎理論のおかげで、なんだかサメ映画みたいだった。

 アニマトリクスとか特撮を駆使して、色々頑張って見せ方を工夫してるぞーっていう作品だったけど、そこが目につく時点で物語的にはやっぱ深くはないよねっていう。

 特に重装備していてよかったね!はアメリカ的だよね、納得はし難い

オーバー・ザ・トップ

オーバー・ザ・トップ  <HDニューマスター版> Blu-ray

WATCHA4.0点

Filmarks4.2点

 いやーズルい。親子ロードムービーでそんなことされたらまあウルっとはくるよ。
トラック運転手のスタローンが、離婚した妻の危篤に合わせて息子と旅をする。10年を2.3日で埋め合わせできんの??みたいなことを子ども側が言ってましたが、それを踏まえても最後のアームレスリング大会でアガるように出来てるもの。

 おじいちゃんがスタローン大嫌いで、みたいなギミックはそんなにいらなかった気もする。

i -新聞記者ドキュメント -

i-新聞記者ドキュメント-

WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

 主語が大きくならず、一人称単数であることを求めたい。そういう映画なんだけど、そういう意味で明確にズレてる映画で望月記者と森達也が複数主語になってる映画なのでどうにもブレるのだ。

 巨大権力と対峙する記者という側面が後半にいくほど強くなり、それは同時に社会部に籍を置かせたままの東京新聞という会社にも違和感を抱かせた。そのあたりから森達也は暴走を始めてしまっていてなんともつまらなくなる。

 ただ、官房長官としての菅義偉が総理大臣経験でロンダリングされた感とか、今見ると色々思うところも増える作品になる。

ヤマノススメ おもいでプレゼント

ヤマノススメ おもいでプレゼント

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

 ヤマノススメらしさが良くも悪くも詰まってる。

 2話のOVAだが、前半のここなちゃんパートは感動ものだ。歪んだレンズが見せる飯能の街が、2期13話の蛍の回のようなファンタジックな様相を呈し、それが完璧ガールここなちゃんに実にマッチする。

 一方で後半のパートは割とシンプルにオチがついた2人のいい話だなーぐらいの感じ。

マイ・フェア・レディ

マイ・フェア・レディ (字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarks3.2点

 私の愛する伊藤計劃は、虐殺器官で言語というものが如何に支配的であるかをエンターテイメントとして昇華している。その点で、こんな先達があったのか、と自らの不明を恥じる作品だった。

 基本的には貧民をピックアップしてビフォーアフター的になんということでしょうな映画なのだが、その第一歩は母音の発音訛りを直すことから始まる。貧民と中流階級を分ける第一歩が言語なのだ。言語体系をすっかり入れ替えられたエライザは、成し遂げて夢を果たそうにも居場所は貧民街には無くなっていた。彼女を彼女たらしめていたものをすっかり失い、彼女の行く末を決められるのはその女性性のみになってしまった。

 本当にクソみたいな男に捕まったせいで、もしかしたらエライザはこれからも囚われた人生を送らなくてはならないのかもしれない。あくまでも自分が上であることに拘泥する愚かな男によって。

砂の器

砂の器 デジタルリマスター版

WATCHA4.0点

Filmarks4.2点

 死んだ男の手がかりは、東北訛りの「カメダ」。

 松本清張の名著を読んだのは一体何年前だったか。

 カメダの言葉を求めて行われる謎解きは、しかしちっともフェアでなく、しかも結構あっさりなんか色々日本中を旅してるうちに答えは分かる。だが、この映画に関してはそこからがスタートなのだ。後半1時間、コンサートの音楽を後ろに時間旅行をすれば、社会派ミステリの松本清張の色を感じる情感しかない親子の物語に変貌を遂げる。

 脚色の大胆さに驚くしかない。

映画ハイ⭐︎スピード!Free! Starting Days

映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-(初回限定版) [Blu-ray]

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 Free!前日譚。原作がハイスピードなんだよね、確か。

 よく考えると何で完結の時に予習しておかなったのか知らんがまあいい。遥と真琴に郁弥と旭の4人の中学時代の話。これはこれで話にはなってるんだが、じゃあ2期は?3期は?みたいな絶妙にキャラ解釈とかの違いを感じるのでマルチバースだと思わねばならん。

 泳いでるシーンはFree!に比べると落ちるが、未熟故とも言えるのでどっちでもとれるかな

イージー★ライダー

イージー★ライダー (字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

 難しい…。ただカッコいい雰囲気のバイクで走ってる後ろをカッコイイ感じの音楽が流れるロードムービー。思ったより脈絡がないし、ハーレーのかっこよさとか洋楽の良さとかわかんねぇからノレない。衝撃的なラストも、アメリカンニューシネマの初撃の強さであって、美しさは後続に劣るように感じてしまう。

アングリーバード

アングリーバード

WATCHA3.5点

Filmarks3.5点

 日本ならモンスト的な引っ張りパズルゲームの映画化。

 飛べない鳥はただの鳥。そんな連中の集う場所で1人怒り続けてるアングリーバード。アンガーマネジメントのセラピーに通うことに。そんなコメディから、やってきた緑の豚たちによる侵略モノに。帝国主義的な悪者相手に、ほとんど反則に近いクイックシルバーみたいな鳥とか、爆発する鳥とかのヒーロー映画になっていく。割と主人公が変化するよりもそのままで認められる感じ。

アングリーバード2

アングリーバード2 (字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 豚と鳥との争いは続いていた。だがそこに、第三の敵が!

 続編で敵が味方になるパターンだが、前作でヒーローになった男が共闘だ、チームアップだなんてことに耐えられるのか?アベンジャーズとか言ってっけど、お前ら全員主人公気取りだろ?みたいな感じの皮肉を感じる良い出来。誰もがヒーローとか、互いを認めることや分断への対処、有害な男らしさみたいな普遍的なテーマに落ち着いた。落ち着きすぎて怒れる鳥、みたいな個性は死んだ。

ポーラー・エクスプレス

ポーラー・エクスプレス (字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.4点

 クリスマス映画。でもミュージカル始まった時は引いた。そういうバランス?って。

 サンタさんを信じよう!みたいな感じで、汽車に乗ってるうちはジェットコースターの色んなパターンを準備しました!みたいなアトラクションムービーなんだけど、段々言うこと聞かねえ子どもが勝手に暴れてる話に見えてきて、基本的にはクリスマスだからまあいいよ、で済ませれて笑う。

 そして何より不気味の谷な上に、うーんアニメの必要は感じなかった。