今月は各クールのアニメの振り返りとかあったので、1月に見た過去作の記録が遅くなりました。
鑑賞した作品は21作品。
タワーリング・インフェルノ
WATCHA4.5点
Filmarks4.4点
新年1発目なので、景気良くスターの競演を。
と思ったんですけど、よく考えたら幸先のよく無い映画かもしれん笑
間違いが起こるはずのないタワーで起きた火事。設計責任者のポール・ニューマンあたりが軸になってパーティの様子が群像劇的に描かれる。そして一大事となってからは見せ場しかない。スティーブ・マックィーンたちの消防隊の努力といい、プロフェッショナルが出来る最善策を打ち続ける人命救助劇はカッコいいが止まらない。
また、ミニチュア特撮が素晴らしく炎と水の扱い方がたまらない。
チャーチル ノルマンディーの決断
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
第一次世界大戦のガリポリの戦いでの上陸作戦の失敗に囚われ、ノルマンディー上陸作戦に反対し続けるチャーチルの苦悩が描かれ続ける。
ずっーとろくでなしな感じに見えてしまうが、それはノルマンディーが成功すると知っている我々の視点だから、過去に固執している頑迷な老人に見えてしまうのだろう。
世界でいちばん長い写真
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
いい青春映画だった!
パノラマのカメラに出会ったことで幽霊部員だった主人公が熱中できることを見つけていく。最後は学校を巻き込んで、ある種の達成がなされる。
「ちはやふる」もそうだったが、テーマと青春の相性が良く、その一瞬の輝きを切り取れている。
時制としては過去回想となるメインの高校生時代の光の扱い方も淡く、儚さを感じさせる。
新感染 ファイナル・エクスプレス
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
やっと見ました。新作に行かないといけないですからね…
電車という閉鎖空間、座席が邪魔する1vs1の戦闘の魅力、ゾンビもの定番の人間の醜さとエンタメとしての魅力がかなり詰まってる。当然、どんどん脱落者が出ていくが、散り際もかっこいいうえに、主人公の父としての側面だけに注力させるためにヒロイン(?)を妊婦にして、夫婦とカップルの方に恋愛要素は任せる。よく出来てるわー。
ソウル・ステーション パンデミック
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
新感染の前日譚。
とはいえ、ゾンビ発生の瞬間ってことは無いので普通のゾンビ映画になってしまったかなと。
確かにひとつ裏切りはあったんだけど、それがアニメーションならではというものでもなくて、評価する点ではなかった。
アクエリアス
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
監督の新作「バクラウ」が本当にサイコーだったので、配信期限前に駆け込みで。
アクエリアスという名前の住居から立ち退かない女性の話だが、静かに進む。小さい違和感を持たせながら、終盤に大きく見せ場を持ってきており、全体を通してブラジルの格差、ジェントリフィケーションを描く社会派なのはバクラウと同じ。
とにかくソニア・ブラガがかっこよかった。
ザ・シューター/極大射程
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
大統領暗殺の計画を防ぐつもりが嵌められたマーク・ウォルバーグ。当然なんとかせねば…なアクションサスペンス。それどんなエンドオブシリーズ!と思ったけどジェラルド・バトラーだ、混ざってた。
凄腕狙撃手なので、遠距離射撃を使った気持ちのいい凄技大会でありつつ、こんなに真面目なマイケル・ペーニャとのコンビが楽しい。
劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
YouTubeに上がってた15分で追いつける進撃の巨人を見て4期に突入してみたら意外とちんぷんかんぷんだったので、ちゃんとみなくては、でもアニメ全部は…ということで手始めに見ることにした。
ふんわり漏れ聞こえてきてた知識とだいたい変わらないことが描かれていたが、世界観の導入として悪くないだろう。あ、ここでアニメは終わったんだ、という暗転が多いのが少々気になるか。
進撃の巨人 後編 自由の翼
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
この映画としてどう、というよりも前編同様にこれで現在放送中のラストシーズン、及びその前段の15分で分かる進撃の巨人の解像度がかなり上がった。目的は果たしたと言っていいだろう
エレンが覚悟を決めるまで、なので映画のストーリーとしても成立してると思う。
サマータイムマシーン・ブルース
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
なんてことない小さな話なんだけどタイムパラドックスもの。上田誠流石である。
とはいえ、時間移動しだす30分程度まではしんどかった。前フリっていうか伏線の時間なんだけどもうちょっとやりようがある気はする。
それと音楽、効果音がどうもふざける方に偏りすぎてるかなー
ロスト・イン・ラ・マンチャ
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
テリー・ギリアムのドン・キホーテの制作がいかに失敗に終わったかを語るドキュメンタリー。この後に完成したのを見ているから多少ホッとして見ていられるが、目も当てられない惨事。
完成した映画でもそうだったが、ドン・キホーテとテリー・ギリアムは重ねられ、狂気の中で夢から醒めようとしている。その顛末含めて物を作ることの難しさを思い知らされる。
ボス・ベイビー
WATCHA3.0点
Filmarks2.9点
うーん、最初からハマらず、そのまま見事に違和感を持ちっぱなしで終わってしまった。
想像力が逞しい男の子が兄になるまでの話かと思ったけど、家族を知らないボスベイビーが自分の居場所を新しく見つける話でもあり、両輪のバディムービーというよりはどっちつかずな感じ。そもそも赤ちゃんより子犬が愛されているとかいう危機感に同調できないし、ミルクを飲まないと赤ちゃん返りしちゃうとこもタイムサスペンスにさ使えず、赤ちゃんエージェントたちの活躍も取ってつけた印象が拭えない。
父や母に喋ってるのがバレちゃいけないのに子ども2人でロスまで行けちゃうリアリティラインのブレも気になった
新しき世界
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
警察とギャングのアンダーカバー映画。当然思い出すのはインファナル・アフェア。でもこっちは韓国の血飛沫が飛ぶわ飛ぶわ。楽しいですね。
ファン・ジョンミンの犬っぷりとか素晴らしかったですねー。こういう韓国映画見てると、変な韓国語の悪口ばっかり覚えてしまいます
オンリー・ザ・ブレイブ
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
森林火災と戦う消防士を描いた物語。
一応主演はサノスことジョシュ・ブローリンだが、ダメ男の人生やり直しものであり、マイルズ・テラーが主人公だろう。
やっぱりわかりやすく感動的になってしまうが、この森林火災がこれまでとどう違っていたのかの差別化と、こうなった原因の明確化が欲しいかなぁと。
フランシス・ハ
WATCHA4.5点
Filmarks4.4点
フランシスのうまくいかない人生をただただ見ているしか無い。見栄張ってばっかで口先で素直すぎるしもうやめて!ってなるぐらい生きるのが絶望的に下手だから本当に見ていて辛くなってくる。決して自分と同じとは言わないが、多分誰しもの中にフランシスはいる。
ヤングアダルトニューヨークにしても、ノア・バームバックは実に嫌なことするねぇ…
アーリーマン〜ダグと仲間のキックオフ!〜
WATCHA3.0点
Filmarks3.1点
ストップモーションアニメでサッカー×原子人という大変な組み合わせ。
石器時代の原始人と青銅器時代の人類とが領地を巡ってサッカーで対決、という構図はまあ何にでも置き換えが効く中でおもしろいチョイスだと思うし、製作陣は結構サッカーのこともちゃんと描写してくれている。
ただ、主人公ダグが戦わない方向に向かう所謂一回落とすところの不自然さや、ヴィランが落っこちてゆく過程があまりに酷いのでどうにも面白かったとは言い難かった。
監視者たち
WATCHA4.5点
Filmarks4.3点
計画的な銀行強盗を見せておいて敵の格を上げ、そこから実践試験で主人公の能力と求められる条件・課題の提示をスムーズにやってみせる。その上でその試験と任務途上での失敗経験がしっかりフリとしてクライマックスに向けて生きてくるあたり非常に上手だと言わざるを得ない。
監視して尾行する、という地道な作業を繰り返す映画ながらも素晴らしい。
モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ
WATCHA3.0点
Filmarks2.9点
出ましたー嫌いなタイプの主人公!島根までのロードムービー的な側面がありながらも、100分かけて仲間みんなで主人公のご機嫌取りのためだけに奉仕しているので気分が悪い。
アクションは悪くないが、どうも何が何やら分からん。流石にもう少し説明した方がいいと思う
モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ
WATCHA2.5点
Filmarks2.6点
すんげー全部ペラペラ喋るやん!
設定も心情もずーっとしゃべる説明過多、それなのに要素としては不要なものが多かったり、声優の(特にメイン2人の)合わなさでそれはそれは苦痛だった。
かといって、絵で見せれてるかと言えば、それもどうだろうか。オレンジの3DCGはどうも好きになれない。
スノーピアサー
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
氷河期になった世界で残った人類が暮らす列車。最後列は貧困層で格差社会を表すポン・ジュノらしいアイデアのSF。
列車の扉が開くごとに生活領域が違うので、その度にこんどはどんな車両だろう?と楽しみがあり、実際教室や風呂、魚の生簀などただの列車だと見られない施設やカラーリングの場所はとても楽しめた。
その上で、革命と児童労働などの問題を最後にぶち込んでくる手腕は見事だが流石に強引かつ説明的すぎるかな?と。そこの摩耗の話が出るならレールの摩耗も気になるし
CUBE
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
ただ立方体に訳もわかず閉じ込められる。
基本的に情報が無いので、視聴者と被験者は同じ立場だが、冒頭の惨劇を見せておくことでこの立方体におけるルールと最悪の結末だけは理解させてスリルを生み出している。
誰が、何のために、など劇中でも提起される多くの謎は謎のままだが、だからこそその余白を楽しめる作品だろう。よく出来ている。