どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
いよいよアカデミー賞授賞式が近づいてまいりました。授賞式の前にどんな作品が候補なのか、それに対して私がどのような感想を抱いたのか、ごらんくださいませ。昨年同様30本程度は候補作を見れました。
なお、明日となる授賞式当日はモンキーさんのツイキャスから授賞式同時視聴に参加します。動く私が見れる珍しい機会です。
まずは、短編の色んな映画から。
短編アニメーション部門
Ninety-Five Senses
Ninety-five Senseswww.docplus.com
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
おそらくは死刑囚の老人が人生を回顧している。多様なアニメーションの手法で紡がれる人生は色とりどりだが、いかんせん英語字幕すらついてなかったもので聞き取りが難しかった。何言ってるのかは半分以上分かってないが、画面に吸引力を持っているのがアニメーションというジャンルの魅力だろう
短編実写部門
invincible
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
フランス語映画で英語字幕なので間違ってたら申し訳ない。カナダ製作なのでフランス語のようだ。
マークという少年はおそらく週末だけ家に帰り、基本はユースセンターのようなところで暮らしている。どうしてもそこでの暮らしに抑圧を感じていて、「自由」への渇望、潜在的な不安が止められない。でも周囲の大人たちは誠心誠意彼のためを思って教育し、ルールで縛っているのだ。
最初な結末を見せておいて会話の意味を分からせる構成は短編にとても適しているが、車を奪うのがちょっと一足飛びな感じがした
彼方に
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
突然の悲劇で娘を失った男性のthe after その後の話を短編で。
ウーバーの運転手となっている彼の後部座席に座るのは家族ばかりで…。喋らずとも顔で語り、喋れば溢れ出してしまいそう
ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語り
WATCHA2.5点
Filmarks2.5点
うーん。ウェス・アンダーソンってもう中身要らなくなってない?この作品の意図はなんなんだと思って虚無の40分。優れた短編作品を見せて貰えてるアカデミー賞の候補たちの中で個人的には確実にレベルの落ちる作品。ウェス・アンダーソンの世界に浸りたいなら、展覧会でもやっててくれって感じ。
語り手が変わるのも効果的でないし、今の筋がどのリアリティラインの話なのかも持続力を失わせる。短編映画だから出来るアイデアで押し込む感覚が好きなのでどうしてもハマらない
短編ドキュメンタリー部門
The Last Repair Shop
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
金管、木管、ピアノ、弦楽。それぞれの楽器の修理職人たちの話を聞くかたちのドキュメンタリーだが、単に楽器を直すお仕事ものというよりも、その人たちがどういう歩みを経て楽器を直すという職に就くことになったのかを通じて世界の在り方を問いかけ、楽器の修理が単なるミクロなrepairではなく、文化や歴史を紡ぐマクロな視点で意義ある仕事であることが語られる。
ディズニーの買収をうけてもなおこうした良質な作品が作られるサーチライトピクチャーという会社にも敬意を表したいし、L.A.タイムズ・スタジオのおかげでYouTubeでサーチライト作品を観れるというのもありがたい。
The Barber of Liitle Rock
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
リトルロックというアーカンソー州の街でアーロ・ワシントンは闘っている。彼の戦いは全ての不平等、差別を無くすためのものであり、思想的なそれというより、もっと実用的なものだ。黒人というだけで機会が与えられない人たちのために金利なしのローン事業を行い、手に職をつけるために美容専門学校を立ち上げた。
法律的に差別は解消されたとしても依然として残る構造的な差別に立ち向かい続ける努力。
Island in Between
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
台湾・金門島。台湾本島よりかなり中国沿岸にあるその島は中華民国政府が中華人民共和国との戦争の末に軍事拠点とし、反共の防波堤となった島。常にプロパガンダの前線となり、こちらの生活はいいぞとテレサテンの歌が流れる。
中華人民共和国との往来がなされるようになり、アメリカも含めた思惑の渦中にある島は、随所に戦争の匂いがまだ立ち込めている。
香港民主化運動の弾圧をめぐる短編ドキュメンタリーDo Not Splitをノミネートさせたことに続き、中華人民共和国に対して「見てるぞ」というメッセージを発するノミネートはそれだけで意味がある。
アメリカン・フィクション
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
今回のアカデミー作品賞候補作の中では1番かな?
売れない黒人作家が黒人らしい物語を試しに書いてみたら評価されてしまった、という感じで黒人社会を消費しようとする白人社会への皮肉ではある。ただ、主人公のエリソン自身が黒人社会の中でも文化的な環境やメイドのいる家で、彼が嫌悪した「ゲットーに生まれて」のような世界観自体にも馴染みがない。いわばジョーダン・ピールのような存在であり、そしてそれは芸術として文芸を書きたいのか、作家として食っていきたいのかで決めきれない彼自身の境界性を示していたように思える。
冒頭、Nワードを授業で用いようとしたら白人学生に非難される。黒人が黒人に対して使うなら、歴史の話をするなら、という文脈で許される言葉のはずだが、ある種の普遍性を獲得しようとする過程ではそういう非難も受け入れて言葉を無毒化していくことも必要なのかもしれない。
落下の解剖学
バービー
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
まいった、全く面白くない。
2001年宇宙の旅パロディは好きだし、男のものとされてきた映画史を取り戻す意味も感じて良い出だしだったが、まあギャグのセンスが全く合わない。バービーランドが視覚的に合わなければ、リアルワールドのマテル社の面々がアホなのが合わない上に合わないからカーチェイスも追っかけっこもサスペンスにもならない。あの時間しんどかった。
結局、バービーランドも現実も片方の性別に偏った権力勾配になっていてはダメで、自分が何者であるかを見つめ直す自分であることが大事であることは分かる、だが決定的に映画として面白くなかった。少なくとも演技賞だけは無い。アメリカ・フェレーラはいいか。
そして何より決定打は「マーゴット・ロビーが言ったら台無し」。バービー世界がある程のコントをしていたはずなのに降りたらダメ。似た感覚を持てたもっと超越した所へ。で前田敦子が言ったらダメ、のメタはしていない。降りて良いメタとダメなメタがあると思うんだ。
キラーズ・オブ・フラワームーン
マエストロ:その音楽と愛と
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
ブラッドリー・クーパーが主演・監督でレナード・バーンスタインを。すっごいイーストウッドっぽいとこが見られてさすが師弟関係だなーとは思った。
ただ、至高の天才指揮者の私生活の事情にまるで興味がないので基本的には「ふーん」で済んでしまった。勿論、夫婦という関係の中にあったのが愛なのか、信頼なのか、バーンスタインの中にあったのはなんなのか。そういう描き方は分かりますし、上手くやってるなーとは思うんだけどバーンスタインのメイクで老化していくのを表現するのが素晴らしいな、より感動することはなかった。
天才の天才たる所以を描こうとすると影の部分が描けず、私生活の方だけ描くとその悩みが陳腐になる。難しいバランスですね
パスト ライブス/再会
哀れなるものたち
ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
バイヤード・ラスティン。全く不勉強ながら知らなかった彼がワシントン大行進において裏方的に全力を尽くしたことを描いた作品。しっかりオバマ夫妻製作総指揮である。さすが。
彼自身が黒人であり、性的なマイノリティであったことで誰かを差別することで成立している社会への批判的な視座、誰もを救うのだ、という願いがとても強く出ていた。
そこに対して名指しでラジオでラスティンは同性愛者で共産主義者だ(だからこの行進は国家に対する反逆だ)という方向でプロパガンダを打ってくるフーバーはじめ白人国家側は本当にクソであると思わされる。
コールマン・ドミンゴが多面性があり、常に正しいとは言えないラスティンをしっかり見事に演じ切った。
余談だが、『Air』だっけ、キング牧師のI have a dreamの権利がどうたらと言っていた気がしたがしっかり本作でもそこは無かった。その後のパートでしたな。やっぱ権利とか諸々あんのかね。
ナイアド~その決意は海を越える~
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
ジミー・チンとエリザベス・チャイ・バサヒリーの監督コンビによる劇映画への挑戦は、それまでもドキュメンタリー映画で積み重ねてきた一線を超えてしまっている人たちの狂気を描く、という共通項を持って見事に達成されていた。
60を超えてキューバからアメリカへのオープンウォータースイミングに取り組むダイアナを演じたアネット・べニングは勿論素晴らしいが、『モーリタニアン』でも感じたジョディ・フォスターの演説が円熟味を増して感動を呼び起こした。どうかしている人間の狂気を切り取るのではなく、それに伴う周囲の振り回され、という方法で劇的に見せる手法は今後も彼らに期待を持ち続けられる。
カラーパープル
WATCHA3.5点
Filmarks3.3点
ミュージカル映画苦手人間としてはひじょーに微妙な時間が続いてしまった。歌唱は確かに力強いんだけど、案の定こういうことがありました、それを受けてこう思ってます、の歌なので話が停滞しかしない。
つらいよ、つらいよ、という話ではあるのだが基本的に話が古いのでどうしても類型的にも思える感じもある。少なくとも自分の店を持った時点でなんとか妹さんには連絡しなよ、と思ってしまう。サプライズゲストになるぐらい放っておいて再会したら家族の絆が!とか言われてもどうにも納得はいかない。というか、ラストであんなに神への感謝になってしまうのも古いよね。所詮キリスト教の中の話にしかなってないというか。そこでスピリチュアルに行ってしまうのか、という残念さがある。当時は良くても今リメイクしたんだったらさ
君たちはどう生きるか
マイ・エレメント
ニモーナ
WATCHA5.0点
Filmarks4.8点
傑作と言っていいだろう。
身分の差を乗り越えて騎士に任命されることになった主人公だが、任命式で女王が死亡、その咎を受けて追われる身に。
そこに現れたニモーナという少女との出会いを通して彼の持っている考え方の変化、そして女王殺害の真相へと迫っていく。
ニモーナ自体がシェイプシフターであり、サイズも暮らし方もさまざまな動物たちに変身しながら戦い、逃げる様子それ自体がまず楽しいし、その彼女に対して向けられるモンスターという視点に対しての「私はニモーナ」という提示がサイコーである。
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
伯爵
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
アウグスト・ピノチェト。チリの独裁者であった彼が実はその遥か前から生きていて吸血鬼だったら?というヘンテコ設定のブラックコメディ。マリーアントワネットの打首にまで立ち会ってる。ホアキン・フェニックス・ナポレオンも立ち会ってたし、すごいですなー
そのピノチェトがいい加減に死にたくなったので遺産整理するんだけど、その過程で新たな恋しちゃって遺産が欲しい子どもたちは困ったわとなるんだから実に不思議な論理で動く。誰が噛まれてて誰が噛まれてないのか、そしてこれを語っているナレーションが誰なのか。このナレーションの正体にはびっくりしたが、そういえばパブロ・ララインだった、前作を考えればそこを引っ張ってくるのも全くあり得なくはない、と納得。『オオカミの家』なんかもそうだけど、独裁時代をシンプルに批評するのでなくエンタメに落とし込む技術が光るフェーズにチリ映画は来ているのかもしれない
撮影賞ノミネートも納得の美しいモノクロ映像でした。
ナポレオン
ザ・クリエイター/創造者
ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE
ゴジラ-1.0
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニー
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
マシュー・ハイネマンが次に捉えたのはグラミー賞を獲得したジョン・バティステ。
彼の音楽活動、交響楽を再生させる試みを撮っていくのかと思いきや、彼のパートナーの白血病が再発し2度目の骨髄移植を受けることになるその関係値を映し取った。公の場と私的な場でのギャップ、黒人音楽からの逸脱と責任を背負い込むべき人間としてのジョン・バティステと夫としての自分。
選べない中で常に最良の自分でいようとする彼の姿勢に好感を感じずにはいられない
雪山の絆
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
マシュー・ハイネマンが次に捉えたのはグラミー賞を獲得したジョン・バティステ。
彼の音楽活動、交響楽を再生させる試みを撮っていくのかと思いきや、彼のパートナーの白血病が再発し2度目の骨髄移植を受けることになるその関係値を映し取った。公の場と私的な場でのギャップ、黒人音楽からの逸脱と責任を背負い込むべき人間としてのジョン・バティステと夫としての自分。
選べない中で常に最良の自分でいようとする彼の姿勢に好感を感じずにはいられない
PERFECT DAYS
実録 マリウポリの20日間
WATCHA5.0点
Filmarks4.8点
NHKのドキュランド、というドキュメンタリー放送企画にて前後編に分けて放送。
ウクライナのマウリポリにロシア軍が侵攻し、各国の記者が退避していく中で残ったAP通信の記者が撮影した映像で描かれるあまりにもすぎる市街地がそのまま戦場になっていく絶望がそのまま、本当にそのまま映し出されている。ちょっと絵の力が強すぎて言葉が出ないし、評価という軸も違うにしても見ておきたい一作だと思う。
その中で、市井の人々がこの記者に対して伝えてくれと語りかけ、遺体を見せ、思いを告げる。インターネットの遮断された街で、本社にこの映像を届けるために通信ができる場所に危険を伴っても移動することに警官は付き添ってくれた。彼らにとって知ってもらうことが希望であり、僕らにとって知ることが武器なのだ。
いやしかし、例えば本作で描かれたような病院が爆撃されるなど、同じようなことがガザで起きているかと思うと…人類の愚かさ…
何となくの予想というより願望
もう当てることよりこれが取ったらハッピーです、になりつつある。
作品賞
『オッペンハイマー』です。獲ってほしいとかじゃなくて、もうとる。エブエブほどじゃないにしても、空気が決まった感じがします。盛り上がっている対抗馬を感じないし、編集・脚本or脚色・監督の受賞っていう観点から言うと『落下の解剖学』ぐらいしか対抗できそうな作品がない。そしてどう考えても『落下の解剖学』は厳しい。候補に入っていることが快挙なのだ。
監督賞
ノーランでしょう。候補の他の人を見たら、『ディパーテッド』でしかスコセッシにあげないのはよくないからあげていいだろ、とか今回のランティモスは!とか色々思うが、ジュスティーヌ・トリエとジョナサン・グレイザーのカンヌ組が入ってくる時点でノーランの対抗馬がいないんだろうなって感じ。
主演女優賞
主演と言われるとはっきり疑問符が出るが、ここはリリー・グラッドストーンだろう。アネット・ベニングの躍進は作品の弱さからすると驚きだが、それだけ彼女が好かれているのだろう。ただ、他の賞でもリリー・グラッドストーンのスピーチは魅力的に見えたし、何より意義がある。
主演男優賞
キリアン・マーフィーかポール・ジアマッティ。『オッペンハイマー』の波に乗るならキリアン・マーフィー。組合賞も獲ったしなぁ。
ここは『holdoveres』のダヴァイン・ジョイ・ランドルフが取ると決まっている枠だと随分前から聞いていたので全く追いかけてすらいない。確かに『カラーパープル』から選ぶならダニエル・ブルックスだというのは分かるが、作品の強さが無く、むしろサプライズのはずのジョディ・フォスターの方が好かれているか。
ロバート・ダウニー・Jrだろう。親がハリウッド出身、という文脈はアカデミー賞は大好きな印象だし、アイアンマンでカムバックした男がブロックバスターに留まらず映画界への貢献をしたという文脈もまた好まれそう。
『落下の解剖学』が良かった上に、異言語でここに選ばれた段階でメッチャ強いのではなかろうか。無論それは『パスト・ライブス』も韓国語があったりはするんだけど。
脚色賞
分からん。『バービー』が前哨戦は脚本だったのに脚色に移ったおかげで魑魅魍魎。その上で一番強いのは『アメリカン・フィクション』という話も聞こえた。個人的にはここで『バービー』にあげておけば、グレタ・ガーウィグもノア・バームバックも貰えてハッピーだし、Me Too含む一連の動きへの継続的なメッセージになると思うが、昨年『シー・セッド』を黙殺した段階でハリウッド的にはそのメッセージは興味ないのかもしれない。
作品賞から逆算してノーラン。でも見ていない上で言うと『落下の解剖学』の編集は凄く良かった。
撮影賞
モノクロがたまにかっさらうから『伯爵』に警戒はしたいが、『NOPE』で実写化までされた?ホイテ・ヴァン・ホイテマにはいい加減与えるべきだろう。ランティモス作品も相変わらず変なレンズ使ったり印象は強いが、流石にノーラン。
『バービー』か『哀れなるものたち』なんだろう。とはいえ、美術は『バービー』が全くはまっていない私でも凄いというか、あの美術で映画の世界観が担保されたうえでチープに見えていないのは評価するべきだと思う。
衣装デザイン賞
『バービー』か『哀れなるものたち』なんだろう(2回目)。歴史ものが強く、かつ中世イギリスみたいな衣装ってアカデミー賞の大好物のイメージもあるんだが、題材を考えるとここも『バービー』の方が強そう。
視覚効果賞
日本代表ゴジラの大躍進も素晴らしいが、流石にギャレスには勝てないだろう。ここはクリエイターが安全。
音響賞
ノーランが強い印象はある。『関心領域』を見た方々が音響こそ受賞すべきだと力説しているのを聞くと『西部戦線異常なし』の技術部門での高評価を思い出す。とは言え『オッペンハイマー』ルドヴィク・ゴランソンでは。
作曲賞
音楽は分からない。ただ『バービー』のライアン・ゴズリングが歌ったやつなんでしょ、きっと。ジョン・バティステがここで拾われたのが救い。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『雪山の絆』が題材的になるほど、とは思ったが、ここは実際の人物が強かったはずで、受賞歴や鼻への文句を押しのけたカズ・ヒロが受賞して良いのでは。
国際長編賞
受賞するのは『関心領域』以外はあり得ないと思うが、ドイツの『ありふれた教室』も面白そうだし、イタリアはマッテオ・ガローネで、日本代表も出ているという大変に面白そうな部門。ヴェンダースもヨーロッパだと思うと今年は欧州イヤー。
長編アニメーション部門
宮崎駿とスパイダーマンの一騎打ち。スパイダーマンは前編で終わっていないが、駿は既に持っている。どっちに転ぶか分からんが、宮崎駿が受賞していい顔の鈴木敏夫がスピーチするのを聞こうじゃないか、という心持ちだ。個人としては『ニモーナ』がここまで勝ち残ってくれた、それだけで嬉しい。
短編アニメーション部門
全然見れないからトレーラー等で判断するしか無いが、Our Uniformが布の上でのアニメーションという新しい試みをしていたのでこれを評価したいな、って思う。
長編ドキュメンタリー部門
いっぱい見るぞ!と事前に見た『STILL:マイケル・J・フォックス ストーリー』と『ビヨンド・ユートピア』と『アメリカン・シンフォニー:ジョン・バティステ』の3つが落選したので自動的に見ているのがマリウポリしかない。ただ、マリウポリは絶対にコレだろ、という強度を誇っていた。『皮膚を売った男』ベン・ハニアの最新作も気にはなるが。
短編ドキュメンタリー部門
Disney+で見れるのでラストリペアショップが強そうだけど、テーマ的にはbarber of little rockが強いよねー。
短編実写部門
全部見たわけじゃ無いので何とも言えないが勝ちそうな気配しかしないウェス・アンダーソンだけはやめて欲しい。だったら彼方にで。