どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
球春到来。サッカ―だけど。毎年恒例Jリーグのお話!みんなでJリーグに行こう!!
1位 FC東京
昨年後半の体たらくを考えれば、いくら好きなチームとはいえ戦う前から優勝を掲げるのはいかがなものか、という考えであった。だが、だがしかし。圧倒的に補強に成功した今、ポジティブにならずにどうするのだ、というレベルだ。守護神にアジアカップ代表に選ばれた野沢大志ブランドンという若武者が構え、前線に爆速ドリブラー遠藤渓太と裏抜け爆速マシーン小柏を獲得。課題の中盤にアルベルイズム溢れる高もやってきて、たまらんしかない。渡邉凌磨が移籍したトップ下には復活を期す鹿島の10番荒木もやってきて額面通りならもう素晴らしいものある。パリ五輪を経て移籍しそうな新キャプテン松木玖生がいなくなってからのかじ取りは、夏移籍後に失速し続けてきたクラブとしての課題であるが、時崎コーチの就任からも期待が非常に高まっているのは間違いない。今年こそ東京が熱狂します。
注目選手:波多野豪
本来は世代No.1のGKで、林彰洋の後を受け継いだはずのムードメイカーはハイボールの処理が危うすぎて長崎で修行とあいなった。おそらく守護神は野澤なのだが、彼はアジアカップ帯同中も手首を負傷していたし、オリンピックとアジア大会で不在にするはずで2ndキーパーとして非常に彼の働きが重要になるはずだ。
2位ヴィッセル神戸
そもそも昨年の優勝クラブを最右翼にあげないほうがおかしい、というレベルで強かった。念願の初優勝を欧州帰還組を中心に据えてバルサ化も脱ぎ捨ててなし得たのは、どういう総括をするにしても素晴らしい結果である。代表GKの前川にオビを補充。中盤に福岡にルヴァンタイトルをもたらした井手口と個人昇格の鍬先の獲得で質量ともに十分。大きな流出も無い上に、最終ラインは菊池も町田を断って怪我から帰ってくる訳で、強くない訳が無い。可能なら、夏移籍でモドリッチとかの意味不明な外国籍スターを獲得してワクワクさせてほしいが、いかんせん三木谷さんにその体力が無さそうなので…
注目選手:大迫勇也
月並みな感想ではあるが、昨年得点王を獲得した大エース様を挙げざるを得ない。欧州と日本との移動が無くなっただけでこんなに輝くのか、とコンディション調整の重要さを思い知らされることになった。ある程度のロングボールは収めてくれるし、シュートのコントロール、パワーはともに抜群。相棒となる武藤も体を張ってくれることで相互にチャンスを生みながら、自身でFKも沈めてしまう反則扱い。まだ33歳?34歳?老け込む年ではない。
3位サンフレッチェ広島
スキッベ体制で地味ながら2年連続で3位に食い込んでいることで、確かな実力があるクラブなのは間違いない。補強が足りないと毎年のように言っていたのに、中野とか越道とか若いのがしっかり結果を出しているんだから完全に白旗だ。前線に湘南でポスト町野として気を吐いた大橋を獲得し、修行十分の小原も復帰。本来なら修行からの復帰程度で戦力に数えたくないのだが、川村、野津田、松本と修行した連中が軒並み結果を出しているのだから恐ろしい。ちょっとサイドの陣容が薄い気もするが、何と言っても新スタジアムだ。ピースウィングスタジアムという新スタジアム。あの広島の山の中だったのが広島城の近くに出来たのだ。街の賑わいでカープに負けるな!…と言いたいのだがガンバといい北九州といい金沢といい長野といいスタジアムを新調しだすと途端に調子が落ちるのがなんとも…
注目選手:小原基樹
野津田や川辺に続き川村までレンタルから復帰して大成長して日本代表級になってしまった。となると広島がレンタルバックを決断した状態というのは一定以上のレベルになったと考えて差し支えないのだろう。最近は満田、中野と大卒新人が一定以上の力を示しているサンフレッチェだが、その中でどれだけ実力を発揮できるか。プレースタイル的にはドリブラーになるとは思うが、愛媛時代に見た印象だとそれ以上に空間認知がすぐれているイメージで飛び出したうえでポイントで合わせる技術がある選手。加藤や大橋など、最前線に似たタイプはいるが、そこからドリブルで差別化もできるネクスト満田になる存在だと期待したい。
4位浦和レッズ
スコルジャ監督体制は1年でおしまいに。せっかくポーランドで優勝しまくっていた監督を呼んだが、どうにも本社の補強が渋かったか。チームとしても、名古屋のみなとスタジアムでの暴力沙汰があって、サポーターと言う名の団体との付き合い方をいよいよ考えなくてはならない局面に来ただろう。
とはいえ、新監督してヘグモをスウェーデンから召集。彼が率いたチームからアンカーのグスタフソンを加入し、センターラインをショルツ、ホイブラーテンとの北欧ラインで揃えてきた。前線も松尾に復帰を要請し、2年前の得点王のサンタナも獲得。あとローマからやっぱり北欧ソルバッケン。セリアAを見てないからわからんが、そもそも日本に来る選手の予習にセリアAの時代が来たのか。
後ろにも井上、佐藤、石原みたいないいラインの選手を獲ってきた。明本と荻原が海外移籍してしまった左SBが手薄すぎる気はするが、そこに渡邉凌磨をコンバートすることで手当て。お前はそれでいいのか、リョウマ。選手層は十分だけど、2列目あるいはウィングで起用されるだろう安部と中島翔哉のチビッコ海外帰還組が計算できないのが難しいところだ。
注目選手:サミュエル グスタフソン&オラ ソルバッケン
一気に北欧化を推し進めたレッズ。ショルツとホイブラーテンのディフェンスラインは非常に堅牢だが、新たにやってきた選手たちもそれに続けるか。アンカーに入るグスタフソンはヘグモ監督が指揮したヘッケンから連れてきた直系の愛弟子の選手なので、リカルド・ロドリゲスが岩尾を連れてきたようなもんだろう。アンカーながらかなり鋭いパスを前に刺せるらしいが、開幕の広島戦を見た感じ、2CBの間に降りて行っているのもついていって捕まえてしまうと無力化されていた感じはある。ボールを持ったら結構な期待は出来そうだったので今後のフィットに期待したい。そしてもう一人のソルバッケンはASローマ所属である。現役ノルウェー代表にして190cm近いウィンガーという肩書だけでビビリ散らかすのだが、これがまたいい選手だとキャンプ段階ではみんなの噂である。彼のプレースタイルについてはセリエAの実況、そして生粋のロマニスタでお馴染みの北川アナの紹介を探したいが、ソルバッケンのローンは半年契約。モウリーニョ解任によってローマの選手序列も流動的なので活躍しすぎても困るかもしれない。モウリーニョの動向がJリーグに関わる時代ですよ。
5位横浜F・マリノス
またも、またしても。戦力的な充実度としてはリーグ屈指だったが3年連続の直前の海外移籍となった。毎度毎度なんとかしているとはいえ、西村がスイス移籍は想像できなかった。スイス、川辺も結局ウルヴス行けなかったのに魅力がそこまであるか?
アンデルソン・ロペスは今年も健在だろうが、なんか急に中東や韓国に移籍しそうな感じがプンプンする。開幕に全員間に合わなそうな左SBも絶妙に足りないし、高丘の穴を埋めた一森もガンバに復帰。天野純が帰ってきたとはいえ、トップ下はやはり西村の分は足りない。というか、今年はトップ下ではなくアンカーシステムをキューウェルが準備しているらしい。キューウェルが監督ですよ!まじか。ポステコセルティックからやってきた訳です。ポステコチルドレンとしては、東京のクラモフスキー、新潟の松橋力蔵などがいますが誰が勝ち残るのか。バトル・オブ・ポステコである。
ただ、畠中とチアゴ・マルティンスだったことを考えると上島エドゥアルド實藤に新加入は渡邉山村。絶望してた時期のマリノスよりセンターバックの堅さは無いよね
注目選手:山根陸
これはいい選手ですよ。マジで。マリノスは昨年注目に推した渡辺皓太もいい選手だし、同年代の藤田譲瑠チマも輩出。そこに続く選手が山根だ。20歳にして存在感があるというか、懐が深く、ボックスtoボックスの動きをしっかり出来るし、足元も両脚ちゃんと使える実に素晴らしい選手です。今期のマリノスはアンカーシステムを採用するので、山根のポジションは1列上がることになり、渡辺や喜田の介護を受けず、むしろ天野やナム・テヒあたりと攻撃的なポジションを争うことになる。下手したら夏にいなくなる要注目選手だ。
6位セレッソ大阪
この辺かな、って感じ。出ていった選手が結構いるというか、松田陸と鈴木徳真が揃ってガンバに移籍しちゃうあたり、ライバル関係が薄くなっていているのか、セレッソの求心力が無くなっているのか。風間さんもいなくなったし。補強としても、札幌の田中はいい選手だが、登里の獲得は舩木の蓋をしそうだし、クルークスをどこで使う気なのか不安になるルーカス・フェルナンデスの獲得など、ちょっと編成が上手くなさそうでもある。とはいえレオ・セアラーとカピシャーバの前線は強力だし、ここぞというところで香川や清武といった大ベテランの力も頼りになる。というか、香川めっちゃいいんだよね。スタイルチェンジしてJリーグにしっかり適応している。
注目選手:北野颯太
6位に予想していてなんだが、セレッソは地味にヤバい状況にあるとは思っている。香川真司、乾貴士、清武弘嗣と輩出した時代から育成のイメージが強いが、ついに西川潤を育てきれずいわきに託してしまった。そして同じく将来を嘱望されながら伸び悩んでいるのが北野だ。高2でプロ契約した逸材、遂に昨年Jリーグ初ゴールも挙げたがFWとしての怖さがまだ足りない。本来ならそこまで焦ることは無いのだが、セレッソにはFWのポジションが無い。少なくとも、奥埜を最前線で使われているような信頼度からは脱却しないといけない。まだ20歳、だがもう20歳である。サイドで便利屋みたいにされてたらキャリアはあっという間に終わってしまう。
7位川崎フロンターレ
もうわからん。流石に黄金期は過ぎたが、まだ強いのか、弱いのか。まだGKはチョン・ソンリョンなのか、家長に頼り続けるのか。山根がアメリカに旅立ち、ダミアンは帰国。結構埋めてた山村も移籍し、若手の宮代も出ていき、脇坂は憲剛ほどに絶望感はなく、上福元はまだ神福元にはなれてない。宮代が出ていくのは意外でしたな。SBの補強はオランダから際を獲って来て、甲府からは三浦を補強。高井が独り立ちしてくれれば車屋とかをサイドバックの控えとしても計算できる感じか。ファンウェルメスケルケン際、ファンウェルメスケルケン際、ファンウェルメスケルケン際。3回早口で言えたらあなたはもう立派なJリーグマスターです。
前線、昨季途中加入の元フランス代表のゴミスは凄さはみせるが一向にフィットしていない感じだったが、そこにブラジル人のエリソンを獲得。コイツが凄いらしいが、じゃあどっちをファーストチョイスにするのだろう。フジフィルムスーパーカップ見た感じだとゴミスはいよいよ化けそうだが。
注目選手:高井幸大
川崎山脈という言葉を御存知だろうか。伊藤宏樹・箕輪義信・寺田周平の3人で組んだ3バックでジュニーニョとかいたようなあの頃の川崎の中心だった背の高い最終ライン。そしてそこから谷口彰悟、車屋紳太郎あたりを経てついに190cmを超える逸材が出てきた。昨年は高卒ながら14試合に出場。一時期は完全にレギュラーを掴んだといえるタイミングすらあった。当然川崎ユース出身なのでボールの配給も上手いし、エアバトルもちゃんと強いのでミスが減れば安心して任せられるので、そこの成長を期待したい。
8位鹿島アントラーズ
ポポヴィッチ帰還である。まさかすぎた。ブラジル人とはいえRBグループでの経験を買ったザーゴ、そしてスイス人ヴァイラーと最先端フットボールを目指した空気こそ見せたが結果的に岩政先生にぶん投げたこの2年。なんか言ってる風で言ってなかった岩政先生も投げ出して次は誰だと思ったら、正直別に日本でも結果を残したとはいえないポポである。好きな監督だけど鹿島じゃないだろ感が凄い。ちなみにヴァイラーはスイスのセルヴェットで監督をしているのでマリノスから西村をこのタイミングで引っこ抜いた張本人です。常本もいるはずですが元気でしょうか。
気を取り直して鹿島。カイキとピトゥカも去り、外国籍選手は入れ替え。クロアチア人CBのチャルシッチがメディカルチェックで弾かれたのでCBが植田関川と高卒2年目の津久井しかいない。取り敢えずそれはまずい。ボランチに川崎フットボールを経験してるから足元がうまいだろと知念をコンバート、どれくらい出来るか未知数の柴崎岳、海外移籍は時間の問題な佐野海舟と懸念事項が多いので手当した形か。最悪長谷川アーリアジャスールを取ってくると思う。彼ならパパが呼べば来る。
注目選手:鈴木優磨
いまだかつてここまで嫌われる選手がいただろうか。少なくとも私は嫌いだ。選手としての技能は卓越しており、ターゲットにもなれるし、ボールも出せるし、シュートもパワー・テクニック共に最高級。一体なぜシントトロイデンから移籍できなかったのか、という疑問は残るが鹿島に帰還後は精神的支柱としても「あの頃」のいやーな鹿島ismを完全に継承している。小笠原満男あたりに絶対一子相伝の何かをぶち込まれている。ここんとこは、あまりにも全部自分がやらなきゃいけないとタスクを背負いこんでいたんでそこから解放されれば得点王も狙えるだろう。
そこまで書いておいてあれだが、私は嫌いなので煽ったりした報いを受ければいいと思っている。怪我とかではないですよ、とことんシュートが外れればいいってぐらいですよ。
9位名古屋グランパス
長谷川健太サッカー勝負の2年目も6位となんとも言えない結果に終わってしまった。マテウスの中東移籍はやはり痛かった。ヨーロッパからサウジが乱獲して、中国サッカー経済が衰退してもやはりリスクは伴う。長谷川健太メソッド的にはこうなったら選手を入れ替えていくしか無いのが実情で、実際今回は後ろを入れ替えてきた。中谷丸山が去り、藤井と森下が海外移籍。代わりに韓国からハ・チャンレ、甲府から井上、福岡から三國で柏から獲った椎橋も一応最終ラインは可能か。ある程度しんどそうな最終ラインの再構築ではあるが、前線はユンカーを堅持してパワータイプのパトリック、ドリブラーの中山、福岡でエースとなった山岸と多様なタイプを揃えてきた。特に山岸はなんでもできるし、意外と身長もあってかなり期待できるだろう。
注目選手:久保藤次郎
昨年J2に昇格した藤枝で光り輝いた原石で、圧倒いう間にJ1に引き抜かれた。久保的には名古屋の下部組織にいたので帰還となる。超攻撃的な藤枝で右WBというか、右WGというかを担当しており抜群の得点能力を見せていた。名古屋に来てもそれなりのプレーを見せており、J1の水に慣れた今季の活躍を期待しても全く問題ないだろう。サイドにしっかり張って対面のSBと勝負できるし、いわゆるポケットの位置をとるのも非常に上手。名古屋は有力なHG(ホームグロウン)選手が育たない印象なので、その印象を跳ね返してもらいたい。(直近で藤井がいたのを後から思い出した)
10位アビスパ福岡
5年ごとに上がってきては落ちるクラブが遂に初タイトル。ルヴァンを優勝して飛躍のシーズンとしたが、当然そんな地方クラブは引き抜きの憂い目にあう。心臓井手口陽介が神戸、エース山岸が名古屋、無理のきくルキアンが湘南へ。残ったメンバーにベンカリファ、松岡、岩崎を加えて挑む。長谷部さんのチームなので大崩はしないだろうが、フィジカル自慢がかなり抜けた印象で激しい福岡のサッカーがキープできるのかが注目だ。松岡はブラジル行ってどう成長したのかよく分かんないんだよなあー。守護神として永石が頭角を現し、鶴野や佐藤凌我といった前線の若人も元気。それでいて城後やウェリントンのような大ベテランも控えていている。
注目選手:重見柾斗
柾がなんで打てば変換できるか分からなかった件。「まさき」で出てきました。
今季新入団ながら、昨年の福岡大時代から特別指定選手としてリーグ戦にも出場している。大学生でアンダー代表にも選ばれる実力者であり、っていうか昨年のリーグ戦で初スタメンを飾ったのがFC東京相手で見事にやられたのを今でも根に持っているという話。運動量が豊富どころではない井手口が移籍してしまった穴を彼と松岡で埋めなくてはならない。いやー実に良く動いていたし、ボールも上手く扱えていたので全然J1でやれるはずだ。
11位サガン鳥栖
なんだか得体が知れないのが鳥栖の常であるが、川井監督の下で今期もまとまったチームビルディングをしてくるだろう。アンソニー・アクムという謎外国籍選手を諦めたと思ったら、奈良クラブからGKアルナウ、今治からヴィニシウス・アラウージョとJ3からフックアップするなんかもう良く分からない強化部の動きを見せてきた。今治から取るならマルクス・ヴィニシウスだろ。戦力的には小野裕二や岩崎は手痛いけど絶対的でもない、というラインでの放出にとどめている。最終ラインがパリ世代の木村誠二、京都・大分で活躍した上夷、仙台のキム・テヒョンと新戦力が充実を見せており、中原輝という絶対的な武器を持つ選手も前線に加入。期待できる陣容ではあるが、TOP3とかに絡むこともなさそうな気がしてしまう。
注目選手:河原創
反則。アンカーポジションでセットプレーが蹴れる選手は貴重だが、それだけでなく熊本所属の一昨年、鳥栖での昨年と2年連続フルタイムフル出場。アンカーですよ?イエローカードの累積停止すらないというのは驚異的。怪我も無ければ危険なプレーも無い。それでいて抜群のボールセンス、走行距離も危機察知能力も高い。早く代表呼べ。
12位コンサドーレ札幌
ちょっと収支はマイナスのオフだった印象だ。前線から小柏、最終ラインから田中駿汰、サイドからルーカス・フェルナンデスが去った。昨夏に金子もいなくなっているのでどうしても足りなさが目立ってしまう。一応鈴木武蔵が復帰して、ガンバの高尾といわきの家泉、横浜FCから長谷川竜也と近藤で数は補充した。高尾は気づいたら右のWBやってそうで怖い。とにもかくにも、すべての責任を岡村大八が担っていた守備をどう改善するか、が普通の焦点なのだがミシャ監督がそんなこと気に留める筈も無いので相変わらずスパチョークの驚異の得点感覚と浅野弟の衝撃的なスピードで目くらましする見事な攻撃、中村桐耶の攻撃参加を磨き続けるのだろう。
注目選手:大森真吾
トラウマシリーズ2人目です。彼がルーキーイヤーだった昨年は札幌にボッコボコにされたんだが、トドメを刺されてしまった。東京が初ゴールを献上したのは大迫とか柴崎なので彼も大物になるハズ。決められたのが中盤からキーパーの飛び出しを見てのドカーンだったので、それを狙える冷静な判断力とキック力、思い切りの良さを兼ね備えている訳ですから楽しみ。今期の札幌の前線は帰ってきた鈴木武蔵、キム・ゴンヒがメインであとは青木とかがやるかもなーな感じだと思うので、まずはルヴァンからしっかりポジションを狙って挑戦して欲しい。
13位京都サンガFC
チョウ・キジェのことはまだ注視しないといけないとは思っているが、それはそれとしてモチベーターとしてやはり貴重な人材で走らせたいチームにはうってつけであることはやはり間違いない。見出したがハマり切らなかった選手を放出し、夏補強で結果を出した原大智中心でチームを作っていくだろう。とはいえ平戸、豊川、一美、松田天馬、山﨑と全体的にあと一皮剥けて欲しい選手が多いのは事実。まあ剥けてしまうと海外かJ1上位が買いに来るので仕方ないところはあるのだが、更にクラブを一段レベルアップさせるには麻田のような成長を見せる選手が出てきて欲しい。獲ってくるのがキジェさんの教え子ばかりというのもちょっと気になる。
そうした成長を間違いなく見せていた川崎颯太はこの春で大学も卒業するので(高卒入団で大学に行った文武両道の選手なのだ!)冷静に考えてパリ経由で海外行き。中盤、足りるか?
注目選手:鈴木冬一
湘南からスイスのローザンヌに挑戦した若武者が帰国。スイスでは監督が代わるたびにポジションが変わって大変だったらしいが、出場機会はちゃんと確保していた印象だったのでスイスの国内リーグで上位チーム、そして4大リーグへ、という流れだと思っていたので国内復帰は予想外。湘南にいた時のプレーぶりを正直覚えていないので、今シーズンにどんなプレーをみたいのか非常に楽しみな選手。一応左SBが主戦場だと思うが、そこは佐藤響か三竿だと思うと全然スタメン狙えるはずだ。そして何より、彼はキジェ・チルドレン。湘南で監督の指導は経験済みなので順応も早いだろう。
14位アルビレックス新潟
松橋政権3年目。しっかりとJ1で戦えることは示したが、伊藤涼太郎がベルギー、三戸舜介がオランダに旅立ってしまった。前線の構成は一年前からするとかなりやり直しかもしれないが、昨年は怪我で戦力として数えづらかった高木善朗が復活。甲府から満を辞しての挑戦となる長谷川も控えるトップ下は相変わらずのストロングポイントとなりそう。CBとして開花した渡邊はマリノスに引き抜かれたが、藤原と新井のダブルSBは死守できたのも好材料。ここが抜かれてたら危なかった。
個人的にはいわきから加入の宮本と同じくいわきから帰ってきたCB遠藤に期待。いわきのフィジカルメソッドで基礎体力を仕上げた選手がJ1でどれだけやれるのか。特に宮本は新潟のスタイルと合致するはずだ。
注目選手:長倉幹樹
今の日本で登り詰めた男、といったら彼になるだろう。J1にフックアップされたのは昨夏で、それまでは群馬・大槻組で組長の下活躍していたが、その前は大卒で東京ユナイテッドに入っている。東京都1部、J1J2J3JFL関東1部関東2部のその下だ。それでまだ24歳。昨年J1初ゴールも決めて期待値は高い。鈴木孝司、谷口、小野裕二と多士済々な前線だが背丈の割にボールキープがしっかり出来るフィジカルの持ち主に頼る場面は多いだろう。
15位湘南ベルマーレ
最終的にキム・ミンテの加入が効いて残留したとはいえ結構綱渡りだった印象の昨季。降格枠が3つだったらフロントも動いたかもしれないが、山口監督は間違いなく優秀な監督なので今年も粘り腰で戦ってくれるだろう。戦力的にはエース町野が想定通り夏に海外移籍。その穴をしっかり埋めた大橋だったが彼まで広島に行ってしまった。栃木で修行を終えた根本、高卒2年目の鈴木章斗、昨年途中加入も怪我でほとんどいなかったディサロ、福岡からきたルキアン。誰が新たなエースとなるのか、早々に核を定めたいところ。
注目選手:田中聡
湘南の心臓、だった男。高卒1年目にしてチームのアンカーポジションを完全に制圧し、遠藤航2世として完全に名を上げた。当然のようにベルギーへと海を渡ったが、完全移籍はならず帰国。中盤のボールハンターとして今季は開幕からフル稼働を期待していいだろう。なんにせよ、遠藤航があれだけの大活躍を見せている訳で、その2世たる彼にも当然期待はしたいが、まずはパリ五輪の代表を目指してのシーズンであろう。
16位FC町田ゼルビア
ついに東京第3のチームにしてCygamesによる買収から恐怖を与えてきた町田がJ1に襲いかかる。神奈川ではないです、東京です。
契約の枠的にアウトではないか?と疑念を持たれるレベルの選手層で守護神ポープの穴に日本代表谷晃生、CBに元日本代表昌子源とドレシェヴィッチ中盤に柴戸、サイドは林に藤本、仙頭、黒川、前線はオ・セフンにナ・サンホのJ経験の韓国籍選手と新加入だけでもよりどりみどり。W杯スコアラーのオーストラリア代表ミッチェル・デューク、パリ世代期待の藤尾や平河といったアタッカー、離脱前のMVPエリキ、決意の途中加入のバスケス・バイロン、荒木と沼田のW駿ともうベンチ入りメンバーを選ぶのも一苦労。この巨大戦力故の問題も超高校級の青森山田を率いていた黒田監督なら問題なさそうなのが怖い。とはいえJ2レベルをフィジカルとロングボールで突破してきたチームはえてしてJ1の屈強なCBに苦戦するのが常ではあるが…。青森山田から継続して使っているロングスローも含めて、とてもヒール感のあるチームとしてやっていく覚悟が監督にはありそうで彼らの初J1がどのような結果になるか楽しみである。
注目選手:宇野禅斗
町田なんてみんな注目なんだけど、まあ誰かと言われたら彼が好きだ。ウチの松木玖生なんかと一緒に青森山田で全国制覇をした黒田チルドレンであり、町田が生んだボランチ佐野海舟のネクスト的な存在である。完全にボールハンターとしての能力が高く、豊富な運動量が勝負なのだが、昨年後半の昇格戦線でなんか急に点を取り出していた。昨季の中心だった松井は川崎に帰還したこともあり、彼が中心になってボランチのかじ取りをすることになるかもしれない。
17位ガンバ大阪
もう三冠とかに浸ってる場合ではなくなってきた。ポヤトス体制継続を宣言したが、ここは容赦なく早々に勝てなければ首を切ってくるだろう。それだけ昨年の終盤は怪しかった。一応GKは足元も保証できる一森が復帰、中谷と坂を最終ラインに獲得。右サイドは岸本と松田陸、中盤は山田康太と鈴木徳真と即戦力を手に入れた。帰ってきてからまだ真価を発揮しているように見えない食野、すごいんだけど点が取れないジェバリあたりの殻を破って欲しい前線をどう扱うかだ。
最も大きな戦力アップは遠藤保仁のコーチ就任かもしれない。引退したばかりなのでS級は持ってないだろうが、なんなら事実上の監督として振る舞う可能性もあるし、何よりもガンバの全盛期を知る文句なしのレジェンドが練習からいることは心強いはずだ。
注目選手:山田康太
欲しいなーと思っていた選手。山形で結果を残して柏にレンタルバックとなったが、使われる気配がなかったはずがネルシーニョ退任あたりから出番を増やして主力格に成長した。山形では司令塔としてタクトをふるっていた印象だったんですが、柏ではマテウス・サヴィオの存在もあってかなり運動量が増えたような印象を受ける。動ける司令塔、最高じゃないですか。基本的に川崎に移籍した山本の穴を埋めるはずだが、宇佐美とポジションが被りそうなのがなぁ。ことガンバにおいての宇佐美の扱いっていうのは難しい。
18位ジュビロ磐田
ファビアン・ゴンザレス獲得をめぐる問題で補強禁止をくらったはずが昇格してきた。森保さんの右腕だった横内監督の手腕に敬服するしかない。そういう状態で出場機会を経て伸びた若手に合わせて新戦力を獲得し、名門復活に向けてやっていくことになる。まあ若手が出場機会を得た結果が18歳後藤の移籍だが。
目を引くのは川島永嗣の獲得。コーチが川口能活でゴールマウスが川島ってそれは泣く。CBの鈴木やドリブラー古川といった若手を操る新司令塔に天才・平川怜を熊本から召喚。頑張れ。気になるのは同時に発表されたブラジル人選手お買い得4点盛りセット。大体にしてこういうやり方は往年の甲府あたりを思い出すが危険な匂いしかしない。日本に馴染むにあたってはリカルド・グラッサが大きな力になるだろうがブラジル2部で活躍とか、ドゥンガ2世とか香ばしさを感じないかい?
注目選手:平川怜
ついにJ1にリベンジする機会がやってきた。久保建英と同時に高校生ながらプロ契約を結んでトップ昇格。なんなら建英より天才、FC東京の宝だったのだが残念ながら花開かず熊本へ移籍。だが、そこで開花した。大木サッカーの中心として完全に攻撃を掌握してプレーオフ進出の原動力になり、昨年はキャプテンも経験。J2を代表するタレントになったところで満を持してのリベンジだ。FC東京以外の相手に躍動してくれ!
19位柏レイソル
本当にやばいぞ太陽王。ずっといる気配を漂わせていたネルシーニョが退任して井原さんが昇格したが、結局下から2番目、例年なら降格してた。途中から主力となった山田がガンバに移籍したことでマテウス・サヴィオから細谷への黄金ルートと武藤の頑張りがメインウェポンになりそうなのだが、細谷はほぼほぼ確実に夏に海外移籍するはずだ。代表に呼ばれる若手は漏れなく買われると思ったほうがいい。そうなった時に細谷の代わりがJ1ではイマイチだった木下、まだ計算しづらい山本、真家、升掛では心許ない。せめてあと1人計算できる外国籍選手が欲しい…と思ってたらフロートは残留してたのか。彼の覚醒にかけるのか?
少なくともサヴィオのフル稼働と細谷が半年で10点取る前提の上で、最終ラインで立田が退場しない、土屋のポジションをはっきりさせる、みたいなタスクをしっかりこなしていって上が見えてくる。ジエゴのびっくりヘディングゴールとか、戸嶋ののシャツinミドルとかの回数を増やしていきたいところ。
注目選手:マテウス サヴィオ
完全なる天才である。柏のブラジル人は魔術師フランサやら、圧倒的天才のレアンドロ・ドミンゲスなどのレジェンドがいるが間違いなく彼はその系譜に名を残す。守備をサボることなくプレスをかけ、簡単にはボールをとられないフィジカルと高精度のスルーパスを出せる司令塔で、裏を取れる細谷へのパスは常々よだれを垂らしてみている。その相棒となる細谷の海外移籍が間違いなく秒読みなので、他の選手とのフィーリングも合わせながら怪我にだけは気を付けてほしい。
20位東京ヴェルディ
16年ぶりらしい。闘将柱谷の魂の叫びも虚しく降格した時以来。奇跡のジェフ残留、とかで調べると当時のスパサカがYoutubeにあったりする。
そっから有望株を育てては売り育てては売りを繰り返し、怒涛の合格と手を組んだりしていたが遂に城福さんがやり遂げた。素直に東京ダービーができることを喜びたいが、昨年ウチがやらかしたので平身低頭である。ヴェルディ的には捲土重来なのだが、町田が同時に上がってきたので地味に存在意義を問われるシーズンでもある。
とはいえプレーオフ組、さすがにしんどい戦いにならはずだ。ジェフから見木を取ってきたぐらいしかJ1で通用しそうな補強はなく、林や染野のレンタル延長など現有戦略の維持に留まった印象。守護神マテウス、強いCBでパスを捌ける谷口に、涙の現代型ファンタジスタ森田と普通にいい選手はいるが普通にいい選手は夏に上位に引き抜かれる危険があるのが辛い。また東京ダービーでゴールした白井、アジアカップに帯同したGK中村などの若手の逸材も非常に多く、このチームを見ているだけで若手おじさんは絶頂するだろう。
注目選手:新井悠太
ヴェルディで名前を覚えておくべき選手は非常に多いが、その中でも別格。160cm代の小柄なウィンガーなのだが、非常にパワフルなドリブルと強烈なシュート力を保持しており、昨年も特別指定として出場した試合で衝撃のゴールを決めていた。まじでまだ大学生なのが信じられない。2025年の加入内定ですよ?今年も大学のリーグ戦と並行しながらの参加なのでフルでは出れないと思うが、一見の価値がある選手だ。
さて、いったいどうしてかわからないですが全く時間が無くてJ2の順位予想の記事を書けなかったのでついでにJ3も一緒に順位予想を載っけておきます!どうせ当たらない!去年の昇格予想は清水と仙台だった!!なお今年も懲りない!
≪J2≫
1.仙台
2.清水
3.横浜FC
4.千葉
5.山形
6.群馬
7.山口
8.長崎
9.岡山
10.徳島
11.甲府
12.大分
13.水戸
14.熊本
15.秋田
16.いわき
17.藤枝
18.愛媛
19.栃木
20.鹿児島
≪J3≫
1.大宮
2.富山
3.松本
4.奈良
5.北九州
6.岐阜
7.長野
8.沼津
9.今治
10.FC大阪
11.八戸
12.讃岐
13.長野
14.金沢
15.鳥取
16.相模原
17.Y.S.C.C
18.福島
19.宮崎
20.琉球