抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2022年3月に見た過去作の記録

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 もうすぐGWとか早いですね。先月鑑賞した過去作品の記録です。アカデミー賞の追い込みとかしたから、ここに挙げるものは少なめ。10本です。

 

薄暮

薄暮

WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

 事前に監督がヤマカンだからなーという刷り込みが入ってていけなかったのか。基本的に美術部少年と音楽部少女のすごく純粋な恋愛の一歩目の話なんだけど、なんか物凄く気持ち悪い。必要のない描写やモノローグで言及される女の子のセリフをヤマカンが考えて…と思うとどうしても。乃木坂とかの歌を聞いてる時に秋元康が言わせてると思ってしまった、みたいな現象でしょうか。

 まあそういうの置いておいても、女性性とか、震災とかを感動するでしょ?社会的でしょ?っていう要素として入れてるだけで何にも話に意味がなかった。だったらセリフなしで分からせる演出をしてくれればいい。

 1番大切な文化祭のシーンが止め絵多すぎたのもなぁ…そこで捻じ伏せてよ

宇宙怪獣ガメラ

宇宙怪獣ガメラ

WATCHA2.5点

Filmarks2.7点

 昭和ガメラですよ、懐かしい。

 記憶が正しければ、1作目とギロンとバイラスは幼き頃に見ていたはず。
gyaoで配信されてる!久しぶりに1作目見てみるかー、なんて思ったら8作目でした。
いやこれでよくお金取ろうとしたね、ほんとに笑

 ガメラが戦うシーンはほぼ全て過去作からの再録でゴジラも酷いのあったけどここまでのは無かった。

 で、新録シーンはガメラを愛する子どもと宇宙人パートなんだけど、これもまあ変身ポーズのダサさとか、変なこち亀、ヤマト、999の登場とかで酷いもん。

ジェームズ・ボンドとして

ジェームズ・ボンドとして

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

 ダニエル・クレイグジェームズ・ボンドに就任した時の悪評からNTTDが公開されるまでのプロモーション的なドキュメンタリー。

 こうみるとダニエル・クレイグ大変だったなー、と。クレイグボンドですら、NTTDしか映画館で見てないのでそこまで思い入れはないんですけどね。

コーチ・カーター

コーチ・カーター (字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks4.0点

 めっっっっちゃKing Richard(邦題ドリームプラン)でした。いや、モロやん!っていう。

 荒れまくってる高校のバスケのコーチに就任したサミュエル・L・ジャクソンが悪態どころか、Nワードの使用を拒否して人間として高校生たちを成長させていく。卒業が半分、大学進学なんて6%、学校を出れば1/3が逮捕される。人種差別(という要素としては弱めであり、ごくせんみたいな空気ではあったが)によって均等が保たれていない世界で人生の勝者になる方法。ドリームプランよりも、選択の主体性と必然性の描写がしっかりしてるし、対象の年齢が高いので洗脳っぽさも無かった。洗脳だけど。自分の息子の洗脳には完全に成功してるように見えたから、私は親子関係でこれされるとやっぱ嫌なんだろうな。

 あと、ステファン・カリーの登場によって変容した現代バスケットボールにおいて、お前はスリーポイントを狙っていけ!みたいな指示も古いのかなぁ、とか思ったり。そこまでバスケに詳しく無いので雑な理解ですが。彼はモチベーター兼教育者であって、戦術家として秀でてるように見えなかったので。無論そこは主題じゃ無いのは承知の上です。

劇場版BEM〜BECOME HUMAN〜

劇場版BEM~BECOME HUMAN~

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 早く人間になりたい。

 妖怪人間ベムのリブートの映像化だが、リブートの方は見ていない。
だが、そのアニメの内容はざっと説明された上で、まあワンダヴィジョンとか、ゼイリブとかそういうところに近いネタを使っているのはすぐ分かる。すぐ分かる中で、妖怪人間って、人間になるっての解決策はいまいちではあったが、バラバラになった奴らの一度限りの再結成は熱いものがあった。

無法松の一生

無法松の一生

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

 1958年版のほうです。

 三船さんこんな現代劇のほんわかコメディドラマに出てるんだ、と思ってたけど、よく考えたら七人の侍とかとそんなに変わらない役でもあるか。

 無法松、とは言ったものの、結構序盤に心を入れ替えるので、不器用な男が身分違いの思いに気づく、みたいな話に。

 高峰秀子がまーた悪気のない、懐きたくなるような。

よこがお

よこがお

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

 筒井真理子の怪演。

 池松壮亮演じる美容師を初回なのに指名。あれどっかで会いましたっけ?の問いにも死んだ夫と同じ名なので、と返す筒井真理子だが、どうにも様子がおかしい。なんでそんなことを?それをすこーしずつ見せていく。

 深田晃司は本当にキャラクターに対して悪辣なぐらい酷い目に遭わせる人だ(褒め言葉)この作品もまた、クソデカい感情を処理できなかった人間の悲劇であり喜劇であった。

 ただ、キャラクターに隠されていた情報を週刊誌経由で知る、っていうのは流石に無理がある。警察がそこの関連を調べない訳ないし、その過程でバレない訳ないし。

トラフィック

トラフィック (字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

 照明を黄色や青に変えながら、視点を変えて麻薬カルテルとの戦いを描いていく。ソダーバーグらしい、いいテンポだし、挑戦的。

 麻薬カルテルを倒そうとするアメリカ側の長官、メキシコの警官、夫を逮捕された妊婦といった面々が自分の家族や大事なものを守っていくために戦う様はそれだけで魅力的。何を大事にするか、の上で麻薬ダメ絶対な終わり方もこの後に麻薬カルテルエンタメが全盛期になったことを思えば、先見の明がある。

ピアノ・レッスン

ピアノ・レッスン DVD HDリマスター版

WATCHA2.5点

Filmarks2.7点

 アカデミー賞の流れで、ジェーン・カンピオンを見てみたけど、いやー2時間しんどかった。

 夫と死別して話せなくなった女性がニュージーランドに新たに嫁ぐが、何より大事だったピアノを、土地と交換に夫が売ってしまう。これを買った原住民に馴染んだハーヴェイ・カイテルがピアノのレッスン1回するごとに鍵盤返してやる、と言い出して。

 当時はこれをどういう物語として受容されたのか全く分からないし、現代の価値観で断罪しちゃいけないとは思うんですが、キツい。彼女と娘は常に尊重されず、モラハラ、セクハラ、直接加害ととにかく酷い目にあって、なのになんかピアノじゃ無い言語を見つけてよかった、みたいな雰囲気にさせられて地獄だな、って思いました。サム・ニール演じる夫に同情したいのに、コイツも初手からクソムーブかましまくって人を所有物かなんかだと思ってるので本当にダメ。

バオ

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 小籠包に命が宿る様子をアニメーションにする、というワンアイデアがその時点で狂気的且つクリエイティブだが、そこに普遍性を持たせる親子のドラマを重ねてくる凄さ。

 レッサーパンダ含めて、今後も名前を覚えておくべき監督だ