抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

何年前だよその3DCG「BLUE GIANT」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 どうも、逆張りクソ野郎です。そういわざるを得ない。でもしょうがない。この映画がハマらなかったんだから。

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WATCHA3.0点

Filmarks3.1点

(以下ネタバレ有)

1.すべてを無にする3DCG

 兎に角すべての文句は3DCG。映像がね、どうやら100点満点でもなさそうだな、というのは初っ端の雪があんまりよくねえな??っていうので察しはしたんですけども、それにしても本当に酷い、酷かった。沢辺さんのファーストインパクトって死ぬほど大事なはずなのに、彼のピアノを弾き始めるシーンで早速のクソクオリティで心を折ってきます。あ、だから沢辺の名前は雪折なのか。本当に心が折れた。このレベルの3DCGを映画館で見たのは、地獄のような体験だったサイボーグ009の3部作以来かしらね、本当につらいし、っていうかテレビアニメシリーズでも屈指のクソさだったEX-ARMとか錆色のアーマレベル。おいおいおいおいおい。天下の東宝さんが送り出す勝負作にしちゃあ、とかいうレベルじゃないわよ。もうね、FREEDOMとか思い出したんですけど調べたら2006年でしたよ、あのCM。10年じゃきかないレベルの進歩の無さじゃないか。特に後半の演奏シーンだの、お涙頂戴必死の雪折アンコールシークエンスとかさ、定番ではあるけども、しかしおじさんはもう涙腺がよわよわだからね、しっかり号泣する準備は出来ていたんです。でもさ、ここぞ!っていうところで引きになったカメラで全身映すともうギャグにしか見えない映像でやってられない。まじで監督の責任なのか、プロデューサーの責任なのか知らないけども、これでGOサイン出したやつをとっちめてふんじばってやる必要があります。こっちはスラムダンクだの、バンドリだの、もうそれはそれはのクオリティのヤツを見せられてるのよ!こんなんで許されると思うなよ!

 色んな感想を漁ったらですね、3DCGはイマイチでも、それを補って余りある作品のパワーや音楽の凄さで大加点!!!って言ってる人が多かったんですが、いやいや正気ですか?!?!っていう気持ち。アニメーション映画でアニメーションがクソだったらどんなに他が良くても大減点だろ。まっじで。ジャズが届かない人にまで、ジャズを届けるっていうのがこの作品で描かれたジャズへの危機感だとしたら、アニメーション映画を普段見ない人にアニメーション映画を届けるんだったら、アニメーションが良くないとダメに決まってんだろばかやろう。作品自体のテーマがブレるんだよアホが。ONE PIECE FILM REDと本作を見ただけの人が音楽アニメの3DCGのクオリティがこれだと思ってほしくない。

 ちなみに、中高バスケ部のくせに走り方がおかしくて、腋があきっぱだったのも気になりました。あんなんでバスケ出来るか?

2.玉田可哀想

 という風にですね、基本的にガッカリして見ていると、どうしたって感想が減点方式になっていきますよね。そうすると気になってくるのが玉田の扱いの悪さっていうか。沢辺と宮本は勝手にやってりゃいいんですよ。でも、玉田はそこに巻き込まれた一般人の枠で。でもすっごい急速に上達してあのあり得ない、とされているステージに立つレベルに達した訳ですよ。すっごいことじゃないですか。その上で、社会性皆無なコイツらの面倒を見させられ、大学を留年させられている。玉田に対して宮本は責任が生じているはず。天才たるもの、そういうのからぶっ飛んでる、っていうそういうあれなのは分かるんですけど、巻き込んじゃったらさーっていうのはあるじゃん、っていうかあるように見えちゃったらダメだもん。営業の話のネタにしてますよwじゃ済まないって思っちゃう。この辺は気にならないほど熱狂させてくれる作品になるはずだったんだろう、なってほしかった。あんまり玉田に可哀想とか言っちゃうと、どうにも彼の意志を尊重していなくて申し訳ないけど、いやでもやっぱ人の人生を無意識でベットしておいてあの振る舞いは嫌い。