抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

炭水化物こそパワー「映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 声だけで判別できたのは茅野さんだけでした。井口さんはわかりたかった。1回映画で見ているとはいえ、悠木碧とファイルーズあいは即わかったんだけどなぁ…。あと多分一斉に喋った時に石川由依もいた。これで誰もプリキュアやってなかったらポプテピピックリアタイ止めよう。声で判断できないということだから。

『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』同時上映『わたしだけのお子さまランチ』主題歌シングル (通常盤) (特典なし)

WATCHA4.0点

Filmarks4.0点

(以下ネタバレ有)

 

1.食事は笑顔で

 プリキュア映画、ちゃんと定点観測しなくてはならないのは重々承知なのですがニチアサを見ているわけでもないし、ついつい後回しにしてしまいがち。確か年2本やって、1本はオールスター的な過去シリーズとのコラボ、1本はその年のプリキュア映画っていう扱いだったと思うのですが、いつのまにかコラボは短編になってるんですね。私が前回拝見したのは、ヒーリングっどプリキュアにスター☆トゥインクルプリキュアHUGっと!プリキュアがコラボしていたミラクルリープになります。

 構成の話になっちゃいますが、応援上映的な注意喚起も含めて、レストランシアターなる施設にやってきた体でシアターで一本見せた後に実際にお子さまランチを食べてもらおう、の主観視点映像中心の短編っていうやり方は子どもを惹きつける上では割とうまいのでは?となりました。レストランシアターに連れて行ってとせがまれることになる親御さんのことは知りません。

 さて、メインのプリキュア、普段のアニメで全く追っていないものですからデリシャスパーティって名前から料理が題材なんだな、は分かっていましたが、まずは情報収集から始まります。しっかり自己紹介してくれてそういう点では本当にありがたい。我々も有識者ですからね、茅野さんの声のキャラは追加戦士の匂いがするぞ…とか分かるんですよ。ええ。そんでこうなんか敵キャラを倒して自己紹介をしたら、いよいよ本題。子どもしか入れないフードエンタメパークが出来ました、っていう導入でメシに目が無いプリキュア及び子どもたちを収容、まずは楽しい遊園地パートになってくる。キャラを知っているとここは楽しいんですけど、まあ根本が確実に「ハーメルンの笛吹き男」とか、あとクレヨンしんちゃん劇場版のノリなので、絶対にロクなことにならない緊張感もある。警備ロボが絶対的に大人を排除しようとしてくるあたりは、劇場版ドラえもんっぽさもある感じで、プリキュアにしては結構怖さを煽っている印象でした。

 さて、少し脱線しますが、この辺でプリキュア付きの妖精さんたちの名前がコメコメ、メンメン、パムパムだということに気づき始めたんです。米、パン、麺。キュアヤムヤムってなんだよ、デリシャッシャッシャッシャッシャハッピースマイル、みたいな意味不明な文字列が頭に浮かぶ中で、めくるめく炭水化物、いいですね。プリキュアみたいに力を出すには糖質ですよ。別に各々が好きにしてくれればいいのですが、なんか低糖質のモノ食ってる友人が食事の度にあ、糖質制限しないと太るよ~!とか言ってくるのに若干イラついていたのでナイスプリキュア!ですね。俺の食いたいように食わせろ。

 本作のテーマは「お子さまランチ」。今でも大人のお子さまランチ、みたいな商品が稀に話題に出るように、好きなものをワンプレートに詰め込んだ、ある意味子ども時代だから許される贅沢、欲望の象徴。子どもたちのピュアさを求めている悪役に対して、大人だってお子さまランチ食べたっていいじゃないとプリキュアたちは言ってくれる。悪役ケット・シーの過去のちょっとした怖さ、コメコメのキュアプレシャスへの憧れが大人への焦りを生む感じなど、全体的にちょっと対象年齢が高いような気はしましたが、結果としてプリキュア、あるいはニチアサ・アニメというジャンル自体でもいいかもしれません、子どもが見るもんでしょ、みたいな嘲笑を受けがちなあらゆるものに対して、大人で見てもいいんだよ、という赦しを与える作品でした。