どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
8月に見た過去作の記録を9月の終わりに出します。絶対にもっと早く出せたんですけど、なんかサボってしまいました。27本もあるんですね。ああそうか、8月はDisney+を契約してましたからね。その関係で増えたんでしょう。
…いやベイマックスとプレデター2本やないかーい!影響あんまないんかい!
二重生活
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
門脇麦が哲学の修論の課題で「理由なき尾行」を敢行する。尾行相手の長谷川博己は完璧にさえ思えたが…。
哲学の修論ってそんなんでいいんか、調査倫理とか社会学だともっと気にするし、研究の有意性もなさそうな気がしてならない。対象者変えたら研究の強度も下がるのでは?
というマジレスはおいておいても、尾行という題材を扱っているのに視点の逆転のような映画だからこその面白さが全くなかった。
ブライトバーン/恐怖の拡散者
WATCHA4.5点
Filmarks4.3点
ほとんどスーパーマンの能力を持ってるやつが悪い方にいったら?なスーパーヴィラン映画。襲ってくる文法はホラー映画のそれだが、やってることは本当にただの子育て分からない映画。反抗期に入って、子どもの興味関心は否定すること、性衝動に破壊衝動、承認欲求が爆発。一体この子は何考えてるの?分からない。まるで宇宙人のように…。
外側から見るだけの親目線の作品なので、彼の心のうちにどんな葛藤や決心があったのか、それとも無かったのか。そんなことは些末なことだ
ゾンビランド
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
テンポが大変よろしい!
ルールを守ってゾンビランドを生き抜いて来たジェシー・アイゼンバーグがウディ・ハレルソン、そして姉妹たちと出会い、緩やかな絆を手に入れる擬似家族映画なんだけど、どうせゾンビにやられた中での生き残りなので躊躇とかそういうのなくしぶとくやってるので良い。
ラストは遊園地バトル!いぇい!
ゾンビランド:ダブルタップ
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
前作と変わらずテンポ良く進むゾンビコメディは疑似家族の中でもカップルが夫婦になるか、そして擬似親子を描く。
まあ随分とゾンビになる要因のいけすかない連中が、なんて思ってたが思ったほど食われなかった。いいポップコーンムービー。
ザ・ピーナッツバター・ファルコン
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
ダウン症で高齢者施設に入所している青年と、アウトロー気味なシャイア・ラブーフのロードムービー。
障がいを抱えていたり、差別を受けている人とそうでない人のロードムービーは、案外悪いやつの方が相手を1人の人間として扱っているんだよ、の提示になることが多いが本作もまさに。彼の世話をしてきた女性だけが、彼を適切なケアが必要な人間だとして、割と過剰に先回りして世話したがる。一方、テイラーはザックの友人となり夢を応援し、約束を守る。その辺がいい話なんだけど、ちょっと過剰に思えて。彼女も高齢者施設に働いていて、専門じゃないなか頑張ってたんだろうし…と。
暴力脱獄
WATCHA4.5点
Filmarks4.3点
ポール・ニューマンが幾度も脱獄を企てる。大脱走とかアルカトラズからの脱出のような脱獄映画と違い、どう脱獄するかは割とどうでも良くて、リバウンドメンタリティと友情が主眼だ。
なんか勢いでゆで卵50個1時間で食う無茶をしてる時は周りが無理やり食わせていたが、すっかり弱った彼がお残しは許しまへんで〜されたら、周りが食ってくれる。いい対比になりつつ、彼のカリスマ性が見える。
ある意味、ランボーと同じジャンルでもあるんだろう。戦争帰りで髪を信じられなくなった男の神への挑戦、その繰り返しが脱獄なのだ。
ガンバレとかうるせぇ
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
3年の夏に引退する。部活動の引退は一つの青春の終わり。それを引き伸ばそうとする話と、部活内でのパワーのバランスが崩れる。
辞めたい人と辞めたくない人。
頑張れという言葉の雑味。
いい感じだったが、独特の照明と音響の弱さがどうしても気になった
激動の昭和史 沖縄決戦
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
沖縄戦の悲惨さを全て詰め込んだオールスター映画。始まって30分もすれば地獄絵図というか、もう良くなる気配がまるでない戦線になっていくのに、どんどん情勢も県民の気持ちも徴兵状況も全部悪い方に。
どういう理論が、どういう空気が、人間を集団自決とか、そういう方向に持っていってしまうのか、非常に良く描写できている。
フォーリング・ダウン
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
Mr.ノーバディの時に似てるって言われてた映画。
たしかにずっと中年がキレ散らかしてるのでジャンルは似てるかもしれないが、これはアクションの作品じゃない。いきなりの渋滞にいらいらするDフェンスさん。家に帰るだけ、と言いつつ沢山の寄り道してるように見える家路で、自身の思う正しさに反するものを成敗する。
どんどん鬱憤が溜まって爆発、というよりは元からこういう気質の人だったのかな?と思わせる。彼が怒りを爆発させる溜めが無く、怒ってるだけのところから始まるからね。
その代わりに、彼を追う退職日の刑事も沢山の社会の軋轢に疲弊して、そこでドラマと対比を作ってる
ただ、人種や性別、景品表示法的な話に、果てはナチズムみたいな社会情勢を正すおじさんとして機能はしていて、単に治安が壊滅的な街で生き残ろうとしたらこうなるしかないのかもしれない。
女囚701号さそり
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
囮捜査に使われたナミ。だが、警察と組織は繋がっていた。
劣悪な刑務所、残虐な看守、同じ立場のはずの女性囚人たちからのイジメ。やられて、やられて、それでも強く睨み返す梶芽衣子の視線がこの作品を強く印象付ける。ラストに畳み掛ける復讐だけで一本になりそうなぐらい濃密ではあるが、男たちへのカウンターとして痛烈だ。
メリエスの素晴らしき映画魔術
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
メリエスという1人の偉大な映画作家と、彼が燃やしてしまった多くのフィルム、そして月世界旅行の修復についての映画。
スコセッシのヒューゴで割と扱われていることと被ってはいるが、記録する映画という題材に未知への冒険と奇術を用いた魔法を導入した、それだけで彼の功績は凄まじいものがある。こういう発見はもう無いだろうな…
ザ・ブルード/怒りのメタファー
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
クローネンバーグが離婚訴訟中の妻への怒りを映画に昇華したという本作。
ということで、療養中の妻及び彼の主治医への不信感と周りで起こる殺人事件が絡んでいく話なんだけど、基本的に子どもについてあまりにも無頓着に話が進むので、『クレイマー、クレイマー』は嘘ばっかり、みたいな思想にもそりゃなるよね、という。映画が正しくある必要は全く無いと思うが、この映画に関しては嫌いですよ、っていう。
ここまで話が俺が俺が、お前がお前がで子を無視していると、撮影中に子どもたちに対して適切なケアがなされたのかすら不安に思えてしまう
カンフー・パンダ
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
ラーメン屋の息子のデブパンダが伝説のカンフーマスターに??
蛇、虎、猿、蟷螂、鶴のマスターファイブに亀の老師、そして師匠。カンフーの達人たちの中で、まさかの竜の戦士を受け継ぐことになったパンダ。ちゃんとアクションが止まってるカンフーになっててカッコいいし、大事なのは何者であるかではなく、何者であると思うか、という落とし方が良い。
カンフー・パンダ2
WATCHA3.5点
Filmarks3.3点
カンフーで続編やると修行が無くなるのでそこがなー、と思いました。
ポーの過去を探ると共に、カンフーに対して武術では無い対策をとってきた相手との戦いなのだが、ラスボス戦含めて内なる平和一点突破すぎるのと、やはりどうしても着地は想定できるところなのでどうしても退屈に感じる。メッセージ自体は至極妥当なんだけど、カンフーならでは、じゃないからね。
カンフー・パンダ3
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
今度は気功!
2のラストで現れた本当の父。そしてこれまでのカンフーマスターたちを翡翠にして従えた気功しか効かない敵。
絶滅したと聞いていたパンダたちは隠れ里にいたのだ!という設定のもと、パンダたちによる迎撃戦。2まででの「自分は何者か」という問いがまた繰り返されるのか、という失望と、実は気功はパンダにしか使えないという、結局血筋かよ、という諦念を一旦見せておいてちゃんと誰もがヒーローというレベルに持っていける安心作。
嘘を愛する女
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
同棲中の彼が突然倒れた。だが、そこで初めてわかる。そんな男などこの世に存在していない。じゃあ、あんたは誰?
彼の残した小説を手がかりに、彼が誰なのかを探る。
長澤まさみパートの仕事の話がただ長期休暇を取る理由にしか使われていなかったり、川栄李奈のキャラが出てくるとコメディチックに揺れてしまったり、追い求めた謎が割とふんわり終わってたりで、2時間かける内容じゃ無いかもな、ぐらいの感じ。
探し疲れて大変なんですよ、と言わんばかり靴擦れしてたが、そもそも探し回るのに運動靴を準備できない長澤まさみが悪い。
プレデターズ
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
なんだろう、プレデターがいっぱい出るぞ!ってこういうことじゃない気がする。
空からいろんな軍人たちが降ってきては、プレデターたちの狩場として遊ばれる。闘技場クエストみたいな?
ただ、プレデターがいっぱい出る割に1の時の絶望的な強さは無くて、頑張りゃ勝てそうな連中。知恵比べって感じもしないし。
デスゲームとか殺し合いだと思えば、あるキャラの振る舞いは納得できるんだけど、プレデターだと????って感じもある
ザ・プレデター
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
かなーり良いぞ、1並に好きだ。
プレデターがハンターであるという事実を重要視した上で、その文明の高度さをプレデターを追うプレデターってことで示す。その一方で人間側にもかなりキャラクターを立たせて、ならず者たちのチーム戦と自己犠牲で熱くなる。
結構ダークな笑いをやってるのもお気に入り
アヴリルと奇妙な世界
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
中世ヨーロッパ、ナポレオンが不老不死を望んで実験を重ねた結果、if世界に突入。そこからもう何年も経ってから、世界はまだ蒸気機関が支配し、石炭の黒煙の舞い科学者が世界中から消えているフランスが舞台。
両親、祖父共に科学者だが行方知れず。喋る猫と暮らすアヴリルは、家族との別れから10年後にようやく祖父と再会する。
科学者たちの消えていた謎、そしてアヴリルの作り出した不老不死の薬を巡って、まさかのトカゲによるテラフォーミングの話になっていくトンデモ映画なのだが、アインシュタインだのが集められた割に科学の無責任さには触れずに子どもの英雄譚で済ませちゃうのは少し悠長すぎるように感じた。世の中石炭で、電気すら発明段階なのにロケット飛ばせるのはファンタジーとはいえ飛ばし過ぎな気もする。
必殺!恐竜神父
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
いわゆるZ級。なんかそれは伏線とは言わんのよ!なびっくりな設定、製作費が透けて見える恐竜のチープさ、もうよく分からない血飛沫、へんな照明。
何から何までツッコミどころだらけだったけど、本当にツッコミつつ、擁護しながら「深いですねぇ」と言ってくれる楽しいウォッチパーティで見れたのでこの点数にしておきます。
1人では見返しません笑
U・ボート ディレクターズカット
WATCHA5.0点
Filmarks5.0点
3時間半という長丁場の殆どをせまーい潜水艦の中で描く。この狭さ、縦関係の描写が非常に上手く、緊急時と通常時の移動スピードとか、たまらないものがあります。
従軍記者や青すぎる将校の視点を入れつつも、とにかく巨大な棺桶である潜水艦で二度と浮上できないかもしれない恐怖や音でしか敵を見つけられない戦略性、潜水艦の全てをここにつぎ込んでいる。
そこまでやって、ようやく世界と繋がった時に再び思い出すナチスドイツの映画だったという事実。彼らを勇者としては見れないのかま世界なのだ。
ベイマックス
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
ひさびさー。ドン・ホールがストレンジワールドにクレジットされてるし、アニメシリーズも配信されたので。
絶妙にサンフランシスコと中国人街と東京を混ぜこぜにした街でのヒーロー譚。
かなりのオーバーテクノロジーを発明してしまった主人公、当然科学の発展に犠牲はつきものデース!みたいなことになって…。マーベル原作でディズニーが乗っ取って、更に日本法人が酷い詐欺を働いているのでロボット心ぽかぽかものに見えるが、ガッツリヒーロー映画であり、かなりスパイダーマンを意識してると思われる。科学の力で戦うヒーローに科学で戦うヴィラン、どこかドクターオクトパスっぽい移動、そして自己犠牲と誰かを助ける。いやー本当に良くできている。
個人的には日本人が活躍しうるマーベル作品は非常に貴重なんですが、どんな作品よりもMCU合流が難しい状態になってる気がする…。
ブラックホーク・ダウン
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
ブラックホークがダウンすると思ったらブラックホークからダウンして結局ブラックホークがダウンしてました。
ソマリア内戦での市街戦になってしまった作戦を描く死闘。遠い異国の地で過酷な状況に陥って街丸ごと敵みたいな感じでも戦い続ける兵士たちに思いは熱くなるが、どうしてもいやアメリカの自業自得、少なく見積もってもこの作戦を考えた奴が悪いじゃんっていう気持ちも拭えず。現場は辛いよ、ではあるんだが、それで済ませていいのか分からん。
だって、お父さんを殺しちゃった男の子ぐらいしかモガディシュの人たちのストーリーが無いし、それを知らないことこそが他所の国に戦争しに行ってる、っていうことだもの
アガサ・クリスティ ねじれた家
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
なーるーほーどー。
クリスティ御大だけあって、なるほどそういうパターンできましたか、と。流石この世に現存する全てのミステリの型をやってしまった女史。イヤミスもやってたか。
ただまあ本格ミステリとしては、ちょいとアンフェアというか、守って欲しい型をやってないというか、最後はみんなの前で探偵は喋ってくれると信じていたというか。事情聴取も事件のあらましが分かるというよりは、人格を紹介するに留める感じで事件の調査というより、この家の異常さを調べている感じになってる。いや、それが結果的には合ってたんだけど、オッカムの剃刀的に最後に辿り着いて浮かび上がって欲しいというか。
まあグレン・クロースだし、美味しいとこ持ってくよね、が分かるのもちょっと勿体無い
レオン 完全版
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
殺し屋と少女の同居と復讐。
ゲイリー・オールドマン演じる悪者の演技も見事ではあるが、やはり出色は少女でありながら憧憬と依存の狭間でそれを愛と思う少女マチルダを演じたナタリー・ポートマンだ。
今ならもっとストーリーはツイストしそうではあるが、シンプルゆえに強い軸を持っている印象。
ゴースト/ニューヨークの幻
WATCHA2.5点
Filmarks2.6点
ラブラブからの死んじゃった!ロマンス。生死はある種一方的な片思いになる究極のラブストーリーだが、ゴーストになることでギリ想いを伝えられる可能性がある、というのはいい舞台装置だ。
だが、大して興味もなければ他に犯人のいようのない殺人犯探しを1時間強いられ、物に触れるようになってしまってからは一方的な暴力でしかない。力を得た者はどう振る舞うか、アメコミヒーローがこれまで多く取り組んできたのに、本作は愛のためなら無罪でおしまい、なのは如何ともし難い。ウーピー・ゴールドバーグは素晴らしいが、モロにマジカルニグロなのがどうも。
パニッシャー:ウォー・ゾーン
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
殺人を厭わない元軍人ヒーロー、いやアンチヒーロー、闇の仕置人パニッシャー。字面だけだと超カッコいいが、実際のところ割と強いおっさんのビジランテって感じ。ヴィランとなるジグソウとその弟は強いというより狂気って感じで、これはこれでいい味を出してはいたけども、パニッシャー独自の強みやアクションのワンダーをもっと見せて欲しいか。仕置人を誰が仕置きするのか、という命題の答えも出なかった。