どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
2月に鑑賞したのは15作品。ちょい少なめな印象ですが、それでもサム・ペキンパーとかフィンチャーとか大物を見てるんですけどね。投稿が遅れたせいで、3月の終わりになるわけですが、パト2の話したのが遠い昔のよう…
ラ・ヨローナ〜泣く女〜
WATCHA3.5点
Filmarks3.3点
ホラーじゃ無いと聞いたのに怖い…あ、彷徨う女と間違えた!!??と気付いたのが後半だったので諦めて全部見ました。死霊館シリーズとか知ってたら見なかったよ。
とはいいつつ、見れる怖さだった。っていうかちょっと怖くなったらあとは除霊バトルなので絶望感も無いし。児童虐待の匂わせとかを混ぜたせいで中途半端に社会性を持った気がする。
レゴ(R)ムービー2
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
大傑作の前作の続き、となると中々難しいところはあるがそれでも何とかやってのけた感じ。
前回同様DCやらガンダルフも出てくるし、主演クリス・プラットだけあってジュラシックワールドネタも。
肝心の内容としては、どうしても前作の驚きの仕掛け、世界の設定がが頭に残ってる状態なので本筋に入り込みづらい。とはいえ向こうもそれは承知でそこを教えてくれながら家族の話にしてくれていた。いたんだけど、どうしても前作は超えられない。ちょっとミュージカルしすぎてレゴの面白さが爆発してなかった感も。あ、エンドロールは最高でした。
米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
占領下の沖縄で戦った瀬長亀次郎のドキュメンタリー。当然、沖縄の基地問題が現在まで続くことが念頭にはあるが、あくまで彼の人生とアメリカによる統治における彼の厄介さに焦点を絞っている印象。ちょっとそれがぶれだす終盤は視点を現在まで広げるために必要だったとは思うが、前半の感じで続く方がすき。
ゴーストランドの惨劇
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
傾聴している映画ブロガーによる月一配信番組「おれなら」で2019年ベストに選ばれた作品!遂に見放題に登場したので鑑賞。
引っ越した晩に惨劇を迎えた双子の姉妹と母。そのショックから立ち直れない姉、という展開に思えたが…という内容。
当初から立ち直れないのが行動的だった姉で、社会的に復帰できているのが妹なのがちょっと違和感だったが、それも織り込み済み。妹は現実逃避してて、姉は戦ってた。
繰り返される扉が開かないという描写が示す現実のままならなさ。だが、あの状態でも妄想の中であれば生きていけた、という物語というものの力を示した作品であったのだろう。
宇宙戦争
WATCHA3.0点
Filmarks3.1点
突如世界が決定的に変わってしまう中でダメパパトム・クルーズが子どもを守って頑張る。
よくいわれるように、未知との遭遇では家族をほっぽってしまった父親像から変化しているが、魅力的な人物だったのはむしろ未知との遭遇の方だったのでは、と思ってしまった。
物語的にも、パニックムービーとしては悪くないが何故かスケールがどんどん小さくなっていき、最後は屋内戦なので宇宙人と敵対している緊張感は喪われている。
トリガール!
WATCHA3.0点
Filmarks2.9点
鳥人間コンテストに出ることになった女子大生の話。色恋なしで見たかった。
基本的に鳥人間コンテストがパイロットのものだと思ってる思い上がりが招いた酷い作品だと思ってます。以下に。
工業大学はチェックとメガネのステレオタイプ。あくまでそこからの脱却としての鳥人間コンテストだが、高杉真宙がカッコいいで終わり、技術畑で頑張った彼らへの評価が変わることはない。彼らの頑張りを背負って戦うのでもない。
そして何よりいけすかない間宮祥太朗。改善点が明確なのに1年もそれを放置しておいてイキリっぱなしという体たらく。水泳やら飛び込みやらで恐怖心をなくす練習は1年前からしておくべきだ。その上で彼もメカニックに敬意のかけらもない大会の私物化。冷める。
ゲームセンターでのダンレボしてたら周りが踊り出す、みたいな寒い演出も本当にやめてほしい
TOKYO!
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
byジャック・ロゲ。
1本目は東京という街の流動性を感じさせる人間模様。
2本目は裁ける怪獣。でも冒頭の東京で暴れてる時しか楽しく無かった。
3本目は日本全員引きこもり、みたいな話。もっと長尺で見たい。説明してない余白が多すぎる
ザ・スクエア 思いやりの聖域
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
白い線で囲まれた四角。それをアートとして展示する美術館の館長の出来事を転々と。
フレンチアルプスもそうだったけど、本当に居心地が悪い。なんでそこでそんなに間を取るの、延々と見せられるの?が続く、場合によっては地獄絵図。今回でいえばパーティのシーンやエリザベス・モスに問い詰められるシーン。白い聖域は何かの中と外に分ける自意識を象徴し、階級意識や貧困を浮き彫りにする。そんな物がなくても人は助けを求めるし、助けはしない。
ちなみに私は底意地が悪いので、人を信頼しないボタンを押して入場します。この監督もそうでしょ?
機動警察パトレイバー 2 the Movie
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
4DXにて。
エンタメ最高の前作から打って変わり、社会派の哲学合戦。戦争と平和の定義は。
古川登志夫と富永みーながクレジットこそ上だが、主人公は後藤と南雲。だが、もっといえば主役は砂上の楼閣都市、東京だ。レイバーなんていらない?馬鹿野郎。この都市を主役にしてなによりも輝くのがレイバーの地下鉄輸送シーンであり、あの全てを注ぎ込んだ狭い戦闘だ。
ビルに写って歪んだヘリコプター、走っている車窓から覗くしっかりと分岐している高速道路、パイプやコードの端端までアニメーターの魂がこもった傑作である。
いつもアニメ映画について一緒に配信している物語る亀さんのYouTubeにて、語ったので、その模様もどうぞ。
わらの犬
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
サム・ペキンパーの方。
イギリスの田舎に引っ越したら、最悪な村でした!
ずーっと村の一員として認められないまま、遂に起きてしまうレイプ。村における立ち位置だけでなく、夫婦関係もうまくいかないまま、ついに一線を越えてしまう。
暴力が非常に滑稽で、ダメで、それでいて乾いて描かれている。孤独と自分を愛して「家」を守ることに固執した男は帰り道がわからなくなってしまう。守る覚悟もないなら引越しできない、なんて簡単な話でもなく、彼だって同罪でもあるから難しい。
割れたメガネは戻らない。
インサイダーズ 内部者たち
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
大統領候補、メディア王、フィクサー。癒着しまくった権力に相対するは、コネがなく出世に燃える検事と彼らについてきたゴロツキ。
下品極まりない宴のおかげで余念なく悪いやつらを悪く思えるので痛快な復讐劇だ。ひっくり返すギミック自体はそんなに驚くものではなかったが、見せ方で楽しくできる。地を這うイ・ビョンホンもいいものだ
バグダット・カフェ〈ニュー・ディレクターズ・カット版〉
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
アメリカの片隅(なのか?)のカフェにやってきたドイツ人。まあようはドラえもんみたいな話だ。異物が入り込んだら身の回りがうまく行きだしたって感じ。で、一旦いなくなったと思ったら帰ってきたドラえもん!でハッピーエンド、的な。
いい音楽が無いと結構厳しい気もするが、しっかり持たせてくれる。
ソーシャル・ネットワーク
WATCHA4.5点
Filmarks4.4点
マーク・ザッカーバーグがいかにしてFacebookを作り上げたのか、の伝記映画…では無い。
明らかにFacebook自体はどうでも良く、何か革新的なことを成し遂げ、大きくなっていく人物がその成長につれて何かを失ったり、それでも手が届かない「市民ケーン」的な物語であって、極めて普遍的なもの。
それを設定を怒涛のスピードで喋った後は、怒涛の会話劇と時間弄りで集中してみることを余儀なくされる。登場人物がだいたいみんなダメなヤツなので、そこまで成り上がりの復讐譚っぽさも無いのですっごくストレート。
あの兄弟オリンピック出るとこまで行ったのは素直にすごい。
マイリトルゴート
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
PUI PUI モルカーで大爆発してる見里監督の出世作。
狼に喰われた山羊を救出した…けど間に合ってない、から始まる10分間の短編。モルカー大バズりだが、ここまでダークとは。
山羊の中で助けられなかった1人の代替を攫ってこられた男の子、とも読み取れるし、山羊は全員人間で恐怖人攫いババアの話とも読み取れる。ってか多分そう。怖い。
山羊だから許される痛さ、怖さであり、ストップモーションのフェルト作品だから許される痛さでもある。
セブン・シスターズ
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
思考実験としては面白いが、その実験を成立させるためだけに生体認証じゃなかったり、目で管理する検閲、ご都合が目立つ。そもそも、7人を1人格にする最初はどう考えても姉妹に責任がない。断罪されるべきは本作のヴィランなのか、決断したあいつらなのか。
まあここまでは設定への文句だ。だが、話運びとしてもバレるバレないサスペンスを早めに放棄してしまい、色々ある要素を意味なくしてる。ガジェットとか、世界観とか悪く無いのに。
結局最後まで、7人で1人を演じられる程度には似ているが、我々に見分けがつくように十人十色であるがバレない、というところを超えてくるものを生み出せなかった