抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

このミステリーがすごい!2024年度版から読みたい本をメモしておく

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回は毎年恒例、このミスから読みたい本をチョイスしていくお時間です。ちなみに昨年度の特集が岸辺露伴だったからジョジョみるかーとか言ってましたが、今は第3部の途中です。最近見ていないな…。

 そしてジョジョのアニメ以上に遅滞しているのがそもそもの読書という行為。ここに何冊本を挙げようとも、まずは『三体』を読めというのが全てに勝る読書指令である。そして『三体』の配信日が確定してしまいました。ヤバイ。

 

 

可燃物/米澤穂信

 4度目の1位だそう。このミスは、というかこの10年のミステリは米澤穂信とアンソニーホロヴィッツのために存在しているのかもしれません。今回は短編警察ミステリということで、『折れた竜骨』『満願』『黒牢城』と毎回ジャンル変えながら獲ってんの引くわ、と思ったら『折れた竜骨』じゃなくて『王とサーカス』だった。『王とサーカス』も読まなきゃな。

 

あなたが誰かを殺した/東野圭吾

 新参者シリーズ最新作だが、流石にこのタイトルだと気にならざるを得ない。東野圭吾でこのタイトルだと『どちらかが彼女を殺した』のことを思い出さずにはいられず、それをわかってこのタイトルを付けてきた、ということを鑑みる必要がある。

君のクイズ/小川哲

 話題作がやはりこのミスにも絡んで来た。スラムドッグミリオネアというクイズミステリ…でもないのか、そういう作品もある中で問題が読まれないうちに正解した謎を解くという話で、何よりもエンタメ感が凄まじいと聞いているので楽しみな作品である。

ちぎれた鎖と光の切れ端/荒木あかね

 乱歩賞の最年少受賞者の第2作。島に集った全員を殺そうとしたら続々殺されて行ってあれれ?な第1部とその先にまた違う連続殺人が起こる第2部と驚きを2度味わえそうな感じがする。第1作も昨年ブログに残してあるので要注目作家の青田買いは出来ていたといっていいだろう。

アミュレット・ホテル/方丈貴恵

 犯罪者御用達のホテルのルールは二つだけ、ホテルに損害を与えないこととホテルで傷害・殺人事件を起こしてはならない。

 なんだそのジョン・ウィックのコンチネンタルホテルにしか思えない設定は!そんなホテルなのに専属探偵がいるらしくそいつが謎を解く表題作を始めとした短編集らしい。何より貴族探偵がドラマ化されるこの世の中にこんなにポップな作品は確実に映像化されるだろう、ということで名前を憶えておきたい。

帝国の亡霊、そして殺人/ヴァシーム・カーン

 映画で空前のインドブームが来ているが、英国推理作家協会の会長もパキスタン系ということで紹介されていた作品。パキスタン系だが、ロンドンで生まれインドで10年滞在したことで文脈としてはインドミステリらしい。

 本作も1950年のムンバイを舞台にイギリス人外交官殺人事件をパキスタンの分離独立、インド独立運動といった歴史的背景をしっかり描きこんでいるということで韓国エンタメに次ぐ潮流になるのか。