抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

アリ・アスター絶賛らしい「オオカミの家/骨」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回はなんか知らんが見事に満席の続いているストップモーションアニメ。ストップモーションアニメなんか?アリ・アスターが絶賛し、最新作のなんとかイズアフレイドでもここのクリエイターにアニメーションパートを依頼したとか。え、じゃあアニメ映画として見なきゃじゃん。いやだー

オオカミの家

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WATCHA3.0点

Filmarks3.1点

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

(以下ネタバレ有)

 ストップモーション的というより悪夢的ではある。動かす過程で服を着せたり、物事が現出する過程も撮影してしまい取り入れることで何物かが生まれいづる呪術的な要素を感じました。

 ストーリー的には面白くはなくて、コロニアディグニダが作ったコロニーの中が安全ですね!っていうプロパガンダ映像なんだが、だとしたらなんでこんな手の込んだ手法で作ったのか、という動機づけが弱くて現世に存在する理由のない作品になってしまった気がします。結局、予習として頑張ってみたら非常にしんどい気持ちになったNetflixのドキュメンタリーシリーズ『コロニア・ディグニダ:チリに隠された洗脳と拷問の楽園』の方が衝撃度は高かったです。

 一方では骨は2023年に発見された1901年のアート作品の修復というテイなので存在する理由は強固にあり、我々がそれを見ているのもある種の面白さがある。1901年ということもあり、メリエスが映像に持ち込んだトリック的な手法と彼らのストップモーション技法の相性が良くて勝手にそこを補完して見れるのでワンダーを感じる。それゆえに、たまに実写で滑らかに動きすぎるパートは気になった。その時だけ撮影の画質もやたら良い。そこは徹底して欲しかった。

 両者ともファウンドフッテージと呼んで良いのかよく分からんが、少なくとも後者の方が好きでした。はい、4本も映画見て帰ってから書いてるんです、これぐらいで勘弁してくださいな。