どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)さん
普段は見ないタイプの映画なのですが、主演の神尾楓珠さんがFC東京ファンだということを最近把握しまして。これは応援せねば!!とリストに入れたついでに、長友佑都の義妹である平祐奈さんも出演、ということでほぼほぼFC東京ファミリーの映画じゃないか!という宗教的な観点といっていい理由で鑑賞しました。(試写会で拝見したので、20歳のソウルより先に見ています。)
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
(以下ネタバレ有)
1.光る若手俳優陣
本作は、恋する女性から光を発しているように見える神尾楓珠さん演じる西条が主演。光のことを把握している幼馴染に西野七瀬演じる北代、共に交換日記で恋の定義を考える東雲、そして略奪愛しかできない宿木(名前が分かりやすい!笑)の4人で描かれる青春物語。
基本的に、前述の理由で見に行ったので、神尾さんの顔を覚えるぞ!!と臨んでたのですが、ちゃんと皆さん印象に残る好演!みな皆さん素晴らしかったと思います。
全体的には、西条は必ずと言っていいほど、どもる、というか、一文字目を繰り返しちゃう喋り方で「お、おまえは」みたいなね。これはなかなかに慣れるまでは共感性羞恥というか、陰の者としての何かを刺激されるというか、いや別にそういう風な喋り方では無かったはずなのに心の中の何かが痛いぞ、っていう感じでしたが、でもそれをキャラとしてものにしていて。そこに合いの手を自然に入れる北代も、西条に呼応する形で文語調のめんどくさいキャラの東雲も、結構な漫画っぽい、アニメっぽいキャラなのに、宿木のツッコミと光って見えるというファンタジックなギミックでリアルとファンタジーの境界を行く感じ。取り敢えず、それが成立しているだけで、高得点と言っていいような気がいたします。(東雲さんみたいな人、昔の同級にいたんですよね。本当に下駄で登校してた人。だから東雲さんぐらいなら全然受け入れられる。)
そりゃあね、この面倒な西条、という男が光っているものを「恋」と認識した当初の話が無く、設定としてinしてくるので、今回描かれる恋の定義論争っていうのは、西条は通過していないとおかしいだろ、という雰囲気はあるんですが、略奪愛しかできない宿木の存在を下げることなく、また「愛」の概念とか持ち出してぐっちゃぐっちゃにこねくり回すのでもなく決着をつけてくれたのは好感が持てました。
2.アニメ脳が訴えるラストの、いや、ラブコメの不思議なものです
ただですよ、これずーっと見ているとですね、ラブコメとしては緊張感無いんですよ。だって、最初のやり取りで絶対お前西条のこと好きだろ、って北代のこと見えちゃうし、宿木と東雲は光ってるんで、結局は結論待ち、というか。始まって30分ぐらいでそこの矢印ははっきりしている。中盤の停滞があって、もう一人光が見えるキャラを投入して恋の定義を確認して、やっと決着。ここの場面でやっぱりね、心の中のサンキュータツオや心の中の松崎住職が叫ぶんですよ。
「何を悩んでるんだ!全員養え、甲斐性なし!」
Podcast番組熱量と文字数で幾度となく議論されてきたハーレム問題です。そりゃね、いくらアニメ的なキャラでやってるからといって、実写でハーレムをやるのは無理だよなぁ、と思ってはしまったんですが、しかし、脳内では明確にこれだけ矢印が向いているんだ、何を躊躇うことがあろうか、選ぶ必要なんてないよ、フィクションじゃないか、と囁いている。あれ、なんだったら私ハーレムアニメとかそんなに好きじゃないのに、心の中にそういう存在を飼っていたのか…?ん、あれか俺ガイルっぽいからか。一色いろはを諦めない。でも小町が1番好きです。あ、今の小町的にポイント高い!
実は原作は東雲エンドだったのを、映画で北代エンドに変えたんです、という監督のアフタートークを聴いて、へいへいその改変が許されるなら、ハーレムだって!!ともう一回その気持ちが首をもたげてくる。じゃあそういうのを排除するために、色んなキャラが雑にくっつくのもそれはそれで嫌だし…。一生懸命追った五等分の花嫁も、ハーレムで良くね?感があるし。うーん、ラブコメ難しい!あとこれを書いているのは4月なのですが、この公開ごろには会長とかぐや様は結ばれたりしてるんでしょうか。
というか、かぐや様よりピッタリなやつ、このクールにやってます。
理系が恋に落ちたので証明してみた、です。見てないんでよく知らないですが、理系的なアプローチで恋を証明しようとするのでは?じゃ見たいのでは?