どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
「J・エドガー」と「大統領の陰謀」は見ましたが、昨日の別記事にて。
今月見た過去作は15本。まあW杯あったし、こんなもんじゃない?
バタフライ・エフェクト
WATCHA4.5点
Filmarks4.4点
タイムリープものの金字塔ということで見てみれば、面白い面白い。
リーディングシュタイナー持ちのオカリン的主人公が過去改変の結果の分岐した世界線が違いすぎて翻弄されまくってる…的な。無論シュタゲが後発ですが。
でもって最後のオチまで含めれば発動が任意な僕だけがいない街でもある。
日本の作品だけでもこれだけ影響を与えてるんだからやっぱり凄い。
どうでもいいけど、この曲好き。
散歩する惑星
WATCHA2.5点
Filmarks2.7点
基本動かないカメラで1シチュエーションで1カットなので、シュールなコントをぶつ切りで見た感じ。
とはいえ、その一つ一つに有機的に繋がりが見えず、話というべき本筋はない。あと何故か白塗りだし。
空港のような場所に重い荷物を抱えて殺到する人々、謎の少女が死ぬ儀式、動かない道路、霊的存在の登場。生死的な比喩か何かなのかもしれんが、わからん。
ヤバい経済学
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
面白かった。面白かったけど、これって映画じゃなくてNHKスペシャルとかで良くない?感は物凄い。トマ・ピケティとかの特集みたいな感じで。
気になるのは、絶妙に数字を否定している際に否定の根拠の数字は出してなかったりする。例えば犯罪を最も犯しやすいのは20歳前後っていう根拠は?など。
まああくまで経済学、というか統計学や社会学、心理学を使って社会的事象にアプローチしましたってことよね。
ヌードの夜
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
全編に不思議な雰囲気とエロと暴力の漂う作品。名美という女の魔性、といっていいのだろうか、それに翻弄されていく男たち。椎名桔平と余貴美子の名演が光る。
ところで途中から料理しながらだったから見逃したのかもしれないけど根津甚八の死体はどこいった?
シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
ソー/ラグナロクの監督の過去作。
ドラキュラの共同生活を追っかけたフェイクドキュメンタリー。
ドラキュラの定番をしっかりこなしつつ、異質な他者との触れ合い的なモノ、タイムスリップギャップ系の笑いも混ぜつつ、彼らの楽しい生活を覗き見た感じ。
ただ、狙いは分かるが笑いのツボが合わなかった。ソーではあったからまあ巡り合わせだろう。
魔女もゾンビも狼男も存在する世界で、ウェリントンはベーカー街のあるロンドンより犯罪都市になってる気がしないでもない中で警察やただの人間たちの立場だとこんなに恐ろしいことはない。ってかドキュメンタリー撮ってる側はどうして彼等のことを知った(設定だった)のだろう?
ゼロ・ダーク・サーティ
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
ビンラディンvsアメリカの10年をフィクションとノンフィクションの境目がわからなくなるほど精緻に作り上げた。
やや長めの尺も最後の瞬間での感情の発露までのタメとして有効で、沢山のものを犠牲にマヤが過ごしてきたことがよくわかる。
闇夜の戦闘だから仕方ないし兵士の暗視カメラ視点をうまくつかってはいたものの、やはり暗闇の戦闘が少し見づらいのが難点か。
マヤを演じるジェシカ・チャステインはセリフがなくても表情や佇まいで感情表現が出来る本当に素晴らしい女優さんだと思う。
母なる証明
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
これはイヤミス。後味がひどく悪い(褒めてます)
母が無実なのに知的障害の所為でろくに調べられずに逮捕された息子のために奔走!息子からも証言は期待できないけどどう助ける!?的な展開を予想したらもう。
どんな状態でも息子を信じ、どんな真実でも事実を捻じ曲げてしまう。例えこの先猫を被っていただけの狡猾な殺人者と言える息子と共にいるとしてもそれを受け入れる母という存在の業を感じました。
悪友ジンテは完全にミスリードだったのに疑ってすいません。
ただ、トジュンが犯人で障がい者でないならないで、じゃあ殺害動機となる部分が矛盾する気も。描かれてない部分があるのかしら。だから一応の真実もすりガラス越しのもやっとしたものなのかしら。
私はジェーン:ドウ 立ち上がる母と娘
Filmarks4.2点
児童買春とネットの闇に立ち向かう告発型ドキュメンタリー。
表現の自由と性暴力との権利の衝突になっている中で、共和党も民主党もサバイバーも弁護士も意見は一致している。なのに現実は動かない。もどかしい気持ちになるが、じゃあこれが対岸の火事なのか。日本だって同じ問題はいくらでもあるし、そして何より、どんな社会にするかを考えて生きているだろうか。日本ではジェーン・ドウは…詩織さんのケースを思い出す。
ファイト・クラブ
WATCHA4.5点
Filmarks4.6点
勝手に若いブラピが殴り合うだけの作品と思って敬遠してた自分に銃をぶっ放してやりたい。殴り合ってたけど。
完全に騙された上に、映画技師のくだりとか超ご丁寧なヒントまで出てるから悔しくて仕方ない。
たしかに、じゃあ最後のビルまでどう移動したのか、元々爆弾の精製方法を知っていたのか、とか思うところはあるがそれが何だ。
その上で殴る理由は生を実感する為であり、消費社会へのアンチテーゼ的なメッセージまで込められたらもうたまんない。
あとフィンチャーがこれぐらい教えてくれるなら、ヴィルヌーヴは複製された男でももう少し説明してくれていいと思うの。
メッセージ
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
というわけで、ヴィルヌーヴ。昨年の積み残し約10本のうち、3本目。夜は短しはネトフリにきたのでそのうち見るし。
宇宙人とのファーストコンタクトもの、という絶対的な見所を予告編で見せてるのは失敗だよなぁと思いつつ。
冒頭やらフラッシュバックやらに思えたシーンが彼らとのコミュニケーションによって手に入れた未来視の様子であり、未来を知ってなおその未来を受け入れる、母になろうとするお話であった。
たださ、あの方法でコンタクトするなら、言語学者はずっと解析しててコンタクトは全部軍人で良くない?ってのと、宇宙人側の行動原理(地球に来た理由等はわかるが謎の上昇など)が実は不明瞭。
(500)日のサマー
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
良い時と悪い時を並列させたりと演出面では良いところも多いのだが、とにかくトムとサマーがダメだった。トムは運命を信じてるくせに運命の人との恋を成就させるために努力をどれだけしていたか。サマーはそこまで振り回しておいて、親友だの友達だのが通じると思ってるのか。
それまでの恋愛観をぶち壊すイニシエーションとしての恋愛としたの機能を果たしているとも言い難いように感じた。
単純に私がボーイミーツガールものと相性が悪いのか、ファムファタルまでいかない小悪魔的女性が苦手なのか。うーん。
七人の侍
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
確かにまぎれもない傑作であった。
三船敏郎のコミカルな演技に志村喬の敏腕ぶり、宮口精二のかっこよさ。それぞれのキャラが非常に立っていて、活劇として大変面白い。
また、地図をしっかり見せて村全体を把握させることで戦況が転々としても誰がどこにいるかをしっかり整理して見ることができるのも素晴らしい。
少し長いことと、野武士のセリフは慣れるまでの序盤にセリフを聞き取れないという黒澤映画特有の弱点こそあるものの見てよかった。もっと早く見ていれば、色々な映画でニンマリできていたのだろうか。
パンズ・ラビリンス
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
パシリム、シェイプ・オブ・ウォーターのデル・トロ監督の作品。怪獣的造形への愛は強く感じる。ただ、楽しいファンタジー!異世界冒険的な話しだと個人的に思ってたので、予想以上のグロ描写に少したじろいだのと、どうしても疑問に思ってしまうセキュリティ面の甘さが気になりすぎて。ゲリラ戦のある山中の家、というか拠点なのに夜間も昼間も女の子やスパイが頻繁に抜け出せて、なんとまあ危機意識のないステキな軍人の皆さんで、と思ってしまった。
オチが魂が還ったハッピーエンドなのか全て思い込みのバッドエンドなのか、個人的にはバッドエンド説かなぁ。バッドエンドというか、全部空想というか。彼女が思い込んだまま死んでいったのなら、それはそれでハッピーエンドと言えるかもしれません。
っていうかこのポスター、盛大にラストのシーンだよね。