どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
今回は2月に見るかもしれない映画の予習。アカデミー賞のノミネートも出揃い、見に行く行かない、の取捨選択をしている時期です。
新規劇場公開作品
優先度5
オーガスト・マイ・ヘヴン(2/1公開)
すっかり好きになった工藤梨穂監督最新作。黒沢清の『Chime』と同じで、作品の権利自体を買えるサイトで公開されてしばらく経ってからの劇場公開なのでここを逃してしまうと見れない可能性が高そうなので是非行きたい。
野生の島のロズ(2/7公開)
ドリームワークス最新作。GAGAが配給についたとはいえ、ドリームワークスはどうしても日本で弱く、『長ぐつをはいたネコと9つの命』の後は『ルビー・ギルマン、ティーン・エイジクラーケン』『トロールズ バンド・トゥギャザー』『カンフーパンダ4』と続編だろうが新規だろうが問答無用でU-NEXTのポイント送りにされている。『バッドガイズ2』『シュレック5』『マダガスカル4』といった続編作品も控えているが、アカデミー賞を確定でいきそうなこの作品が売れないとまずいかも。当初はドリームワークス全部やるって聞いた記憶があるんですけどねぇ。
ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2/21公開)
イスラエルとパレスチナのそれぞれの映画監督がカメラを手に取って撮影したドキュメンタリー映画。パレスチナでの大虐殺を踏まえて今、見るべき作品になっているはずだ。
優先度4
ハイパーポリア人(2/8公開)
すっかりアリ・アスター組となったチリ人コンビのホアキン・コシーニャ&クリストーバル・レオンによる新作。熱狂的支持を生んだ『オオカミの家』&『骨』の監督コンビにして、『ボーはおそれている』にも参加していた、とも言えばいいか。
どうやら彼らの得意なストップモーションだけでなく、実写も人形もなんでもかんでもぶち込んでいる濃密すぎる作品になっている感じっぽい。
既に試写で鑑賞しております。これまたとんでもねぇな、って感じです。
恋脳Experiment(2/14公開)
『サマーフィルムにのって』以降、3人組はどことなく気にしているが気付けば河合優実は日本トップ、いや世界レベルになってしまい、伊藤万理華もコンスタントにいい映画に出演し続けている。追いつけ追い越せ、祷キララの新作は平井亜門、中島歩、河井青葉といったミニシアター好きがよだれを垂らしそうな面々を引き連れて恋をしなくては、という呪縛の映画。解呪の物語はとても好きですよ。
ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-(2/21公開)
大人気コンテンツヒプノシスマイク、アニメ2シーズンを経てついに映画化。恐ろしいのがそのシステム。なんとラップバトルを各チームにさせてその勝敗をその上映回の観客がその場でスマホで投票。勝敗が全試合の全パターンを用意された上で観客が選択。全48通りあるのだ。全てを見るには最低48回見ないといけないし、っていうかこの映画見たよ!といって友人と語らおうには見たものは同じでもない。果たしてこれは映画なのか。試みとしてはめっちゃ面白いと思いますが。
ANORA アノーラ(2/28公開)
アカデミー賞の先頭を走っていそうなショーン・ベイカー監督作品。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『レッド・ロケット』と社会の中でこぼれそうな貧困やセックスワーカーの存在を描いてきた監督が結構コメディに寄ってとったようで、ストリップダンサーがロシア人御曹司に見染められる話らしい。この機会に監督が注目された『タンジェリン』も配信してくれないだろうか
優先度3
聖なるイチジクの種(2/14公開)
アカデミー賞国際長編部門のドイツ代表だが、イラン人監督によるイランの現状を描いた作品。監督はこの映画を作ったことによって刑罰を受けているぐらいの作品。
既に試写会で見ていますが、面白いです。
劇場版 先輩はおとこのこ あめのち晴れ(2/14公開)
最近は空前の大して編集もしていない総集編映画が大ブームのアニメ界ですが、2024年に1クール放送したアニメの続きを映画でやります。男装した男子高校生を女子と勘違いして告白した後輩、告白された先輩、そいつが同性だけど好きな親友の3人組による三角関係でもない奇妙な連帯の話なのだが、まだ後輩ちゃんが「特別」な人を選ばなきゃ、みたいな呪いにかかっているのでそれを解く話になるハズ。
ブルータリスト(2/21公開)
エイドリアン・ブロディが主演のなかなか壮大な大河ドラマと聞いている。ホロコーストを生き延びたけどアメリカンドリームに打ちのめされる建築家の話らしいのだが、なんといっても3時間30分あるという。おまけに監督のブラディ・コーベットの作品は苦手ときた。
こちらも既に試写会で鑑賞しました。ブラッディ・コーベット、見直しました。
優先度2
ファーストキス 1ST KISS(2/7公開)
松村北斗・松たか子のタイムスリップ恋愛を坂元裕二脚本で。とにかく「モンキー的映画のススメ」のモンキーさんが絶賛しているのもあるので、松村北斗が苦手すぎて『夜明けのすべて』をパスしてしまった人間なのだが、見に行く気はある。
キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2/14公開)
2024年は1本しかなかったMCUの映画が帰ってくる。ファルコンがドラマでキャプテンアメリカを継ぎ、ハリソン・フォードが大統領とレッドハルクになる。エドワード・ノートンがハルクをやったあの時の敵・リーダーが帰ってくるのも凄いが、とにかくアメリカでは不評で撮り直しまくっているという情報がちらほら。
セプテンバー5(2/14公開)
ミュンヘンオリンピックでのテロを扱った作品だが、それを報道する側の視点で描いた作品のようだ。90分という尺は大変ありがたいが、完全にベルリン映画祭をも政治的にコントロールしようとしているドイツという国でこれを今やった、という事実には留意したくなってくる。関係ないとは思うけど。
愛を耕すひと(2/21公開)
マッツ・ミケルセン最新作。18世紀のデンマークで開拓を頑張るマッツらしい。『ライダーズ・オブ・ジャスティス』の監督が脚本に入っていて、マッツを美しく映す準備は十全にされていそうではある。
死に損なった男(2/21公開)
銭湯が殺し屋稼業の舞台だったというインディーズ映画『メランコリック』が話題になった田中征爾監督の新作。主演に空気階段の水川かたまりを迎えて幽霊に取りつかれた死にたい人の話らしい。2月は生田斗真・東出昌弘主演によるネトフリ映画も後悔となる監督。飛躍なるか。
既に試写で拝見しております。
あの歌を憶えている(2/21公開)
ミシェル・フランコ最新作。どうせ碌でもないことになるんだろうと思ったら、普通にジェシカ・チャステイン主演だし、彼女が記憶障がいを抱える彼との関係が…みたいな話らしく人の所業か!な展開は無さそう。
名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN(2/28公開)
ティモシー・シャラメ主演によるボブ・ディランの伝記映画。洋楽興味ない人間からすると、『エルヴィス』ですら劇場に行かなかったのに、ボブ・ディランとかノーベル文学賞取らなかったら存在すら知らなかったアーティストなのだが、そんな人の人生を見て面白いのだろうか。141分もあるやんけ。