どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
はい、ヒロアカでございます。映画も3本目、しかも総集編映画ナシで3本。鬼滅は物語を順々にやってる訳だし、そういう意味だとワンピース、ナルトクラスってことですよね、完全に柱です。オリンピックの開会式でしれっとデクがルフィとかと出てくるかと期待してましたが、そんなものは無かった。いいね?
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
(以下ネタバレあり)
1.プルス・ウルトラ!されたアクション
今回の映画は、世界中を股にかけたワールド・ヒーローズ・ミッション。どことなく異能解放軍の逆をいった感じの狂信者集団?って呼び名がいいのかな、ヒューマライズとの対決のお話。個性を病と捉えて、無個性だけの世の中(自分たちは個性持ちでいいらしい矛盾は気になる)を作ろうと個性を暴発させるトリガーボムなるものを云々。
その辺の話はあとに置いておいて、本作で見るべきは圧倒的にアクションでしょう。まずは舞台となる架空の国オセオンで繰り広げられるロディとデクの追いかけっこ。メキシコか南米な雰囲気のある街を舞台にパルクールみたいな動きしてるロディは身体能力的には一般人のはずなのに街を知っている、っていうアドバンテージを完全にうまく使っていて楽しい追いかけっこに。そのあとは、弓矢を扱うヴィラン・ベロスの攻撃をよける戦闘で黒鞭使ったりで、これまたカメラがどんどん動く超絶戦闘。
んで、この超絶戦闘がその後、爆豪・轟参戦の国境戦闘に、ラスボス戦で3人の戦闘で変わらず展開され、特に空中に飛ぶ爆豪の戦闘は本当にカメラがぐるんぐるん動くし、っていうか正直凄すぎてちゃんと追い切れた自信がない。本当にすごかった。凄かったんですけどね、ちょっとそれでごり押ししすぎかな?っていう気もしておりまして。
特に気になったのは、ラストのフレクト・ターンとの戦闘。基本的に助けるための戦いがメインの今回で、超絶パワーのデクが相性的には最も不利なタイプだろうリフレクトという個性。まあってことは、反射すら出来ないレベル(リフレクターが壊れるレベル)の打撃を与えるのかな、とかは思ってましたが、そこをすっごい弱い個性であり、一旦はデクを裏切ったが、ロードムービーを経て仲間になったロディに託す、っていう展開がとっても良かった。良かったのに、せっかくタイム表示をしているのに明らかにラスト1分、ロディは血まみれで倒れた、デクがいかなきゃ!となってからが長い。絶対に1分以上経っている。そこまでもアクションの凄さで押しつつ、3戦闘を分けているので実質3分とかでも成立はするんですけど、それでも長すぎた。だったらロードムービーのとこをもっといじったり、なんかうまいことできたんじゃないかな、と思ってしまいました。
2.世界の拡大
ヒロアカの世界は、本作で地球に一気に拡大されました。エジプトのサラームさんみたいな、ザ・ナショナルヒーローって感じのヒーローも登場したし、アニメでAvsBの対抗戦をやったこともあって取陰さんの出番もあったり(どうせcvが悠木碧だからついでに録れるキャラを選んだとか言わない!)、大好きな関西人ファットガムも出てきたしでキャラ的には大満足。天喰と波動さんもいたし。ただまあ、フランスとかアメリカにプロヒーローでちゃんとした奴がいるだろう、みたいな世界を拡大して、そこにA組を派遣したが故の問題も感じるし、っていうかインターンで世界いっちゃうんか、だったら士傑とか出せないんか、とかいろいろ思ってしまいます。
それと、世界の拡大は結果的にスクリーンの此方にも。科学的に実証されていない個性終末論をバイブルとしているヒューマライズの存在は、どこか色んな陰謀論渦巻く(今だったら、いわゆるワクチンデマとかね)現在の社会と鏡合わせになっている感じも。これ自体は私はプラスに考えていて、9.11の後にアメコミヒーローは何をしていたのか、という問題が提示されてそれに向き合ってきた、と聞いています。アメコミの影響を多大に受けているヒロアカも、現代社会においてどういうヒーロー像でどういう敵に立ち向かうか、という要素を準備しだした、というのはとても良いことなのかな、と思います。