抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

時代設定が全ての決め手「キングコング:髑髏島の巨神」

 どうも抹茶マラカス (@tea_rwB) です。

 以前、ご紹介させていただいたとおり、私は特撮が趣味の一つです。エンパイアメントステートビルに登った初代キングコングの映像も幼い頃になんとなく見た記憶がございます。

tea-rwb.hatenablog.com

さらにさらに、モンスターバースと呼ばれる怪獣プロレスがこの先既に決定しているというではありませんか!!未だに録画にレジェンダリー版のゴジラを未見で溜めているにも関わらず、この映画「キングコング」楽しみで仕方ありませんでした。

キングコング:髑髏島の巨神(字幕版)

 

Filmarks4.4点

WATCHA4.5点

 1.圧倒されるバケモノたち

 とにかくこの映画では、キングコングだけでなく巨大ナナフシ、巨大タランチュラ、そしてラスボスとなる巨大トカゲ及びその小個体が登場します。全てが人類の敵としては強すぎ(まぁナナフシはそもそも敵対しなさそうだったが)。愚かな人類は、ただ巻き込まれるしかなく、まさに、予告の通り人類立ち入り禁止の島なわけでした。一方で、予告編では人類VSキングコングがメインに思われましたが、実際はキングコングwith人類VS巨大トカゲがメインでした。それを隠すためだけの巨大モンスターの総出演だったともいえるかもしれません。シン・ゴジラは日本だから作れた映画でしたが、この映画のCGはアメリカ・ハリウッドだからこそ出来る映画でした。ここまでされたら日本の特撮界は技術面では脱帽の限りではないでしょうか。

 

2.全ての疑問を解決してくれる時代設定

 キングコングの守る髑髏島は、いわばバミューダトライングルのような人類にとって未開の地。Google Earthが世界中を衛星で写してくれる現在、そんな島は存在しません。そんなところに急いで行く理由として、ソ連に発見される前に探索すべき、というのが劇中の理由でした。ベトナム戦争に事実上敗北し、米ソ冷戦の均衡を取り戻すためにも、ソ連に先んじられる訳にはいかないアメリカの外的立場をモナークが利用した形になりましたが、観客にとっても納得が十分にいく展開にしてくれました。

 また、劇中異彩を放っていたのは間違いなく、何故か頑固に生死不明な部下にこだわり続けるサミュエル・L・ジャクソン演じる大佐でした。彼の部下とその仇であるコングへの執着の強さは、まさにベトナム戦争の傷癒えぬ、というべきか、戦争に取り残されてしまった哀しい男だったともいえます。

 まさにその彼との対比になるのが、第二次大戦で不時着した後、敵国である日本人と協力し壊れた零戦とB29をくっつけて、船を造る驚異の技術力を見せ、現地の住民と言葉を交わさずとも、共生したおっさんです。エンディングで彼は無事に母国に帰り、感動の再会を成し遂げていました。公開される直前にカブス山羊の呪いを破り、ワールドシリーズ制覇を108年ぶりに達成したのも何かの縁でしょう。

3.モンスターバースへの期待

 ベトナム戦争直後の時代設定で、ブリー・ラーソンのカメラは耐水性凄すぎだとか、未見なので分からないが、ゴジラ出現時にコング情報、というか今後の時代設定はどうなるのかとか、疑問は幾分ありますが、エンディング後のゴジラモスララドンキングギドラのチラ見せは興奮抜群でした。まだ若く、成長途上といわれていたコングが恐らく何十年も経って、成長した状態で彼らと戦うのが楽しみでなりません。

 恐らく、MCUやDCでも使われるバースという言葉が語るように、10年単位で楽しめる作品群が続くことになるので、怪獣好きにはたまらない日々がまだまだ続きそうです。