抹茶飲んでからマラカス鳴らす

見た映画、読んだ本、見たアニメ。そんな話を中心に。。。

遂に朝ドラをちゃんと見た。「半分、青い」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 映画の感想記事は滞りまくっていますが、新鮮さを重視して?初めて完走した朝ドラの感想を。まあ既に次の「まんぷく」は第1話が放送されてしまっていますが。

 記憶の遥か彼方の「ちゅらさん」は結構見ていた記憶があるんですけどね。菅野美穂国仲涼子もとってもきれいで、両者の結婚にには特にショックを受けたものです。

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 WATCHA3.0点

 Filmarks3.0点

 1.岐阜・故郷編

 正直子役からスタートするもんだとばっかり思い込んでた当初、子宮の中から始まって、永野芽郁のモノローグが入ったりとメタ的なネタも入れてくるのか、なんて驚きから始まりました。

 全く同じ日に生まれた鈴愛と律。難産で帝王切開になるかと思った晴さんと待合室で静かーにしゅっさんしてた和子さん。意図的に対照的に描かれている運命の2人が結ばれる話なんだろうなぁと思ってました。

 ただ、事前に知ってたあらすじで片耳の聴力を失うという結構この番組において大きそうなファクターに関しては、かなりあっさりと事故的に発生したりとなんかこの番組にしっかりとした物語性を期待するのはダメなのかも?なんて思っていたのも事実です。

 個人的に思い出深いのは、律が一目惚れした弓道部の女の子の清。ぱっと見でめちゃくちゃ綺麗だったし、明らかに運命的な匂いをさせ、ある種トレンディドラマ的な出会いでもあったのでこの辺りで鈴愛と律はズットモパターンなのかしら?と考えるようになりました。

 あとは小学校の先生ですよね。単純に教師としての担任能力が低すぎるどころか、後天的に障がいを抱えることになった鈴愛へのケアという点でもありえない言動を繰り返す彼女には、最終的にはエクスキューズがついていましたが、罰せられるべき存在だとしばらく怒っていたのを思い出します。

 木田原奈生役の奈緒さんは最高に可愛くて、今後要注目、なんて思ったのも追記しておきましょう。

2.東京・胸騒ぎ編

 若干唐突な感はあったものの、漫画家を目指すことになった鈴愛の奮闘を描いていた東京編。

 とにかくトヨエツ演じた秋風羽織が最高でした。振り返ってみても「半分、青い」の中でも最高のキャラクターだったと思います。っていうかこの朝ドラのピークかも。漫画におけるカリスマ性、漫画にかける情熱、後進への思い入れや隠れた優しさ、そして何よりガンで死ぬと早とちりする愛らしさ。もともとトリックスター的な言動が多い鈴愛の存在が際立つ不動の精神性を持った彼は非常に輝いていました。

 キャラクターとして外せないのはこの後も絶対的な親友となるボクテと裕子との出会いも欠かすことができません。特に先輩として入っていた裕子が、漫画を何も知らない鈴愛と対立してからの和解、の流れは鉄板で最高でした。多分裕子役の清野菜名さんはそのうち朝ドラのヒロインに出世すると予言しておきます。

 故郷編で期待していた清は、律と無事に運命的に付き合ったのに重度のメンヘラと化してうまくいかず、鈴愛もまーくんと失恋。なんだ、運命なんてくそくらえ展開なのか?とよくわからなくなってきたのもこの頃でした。

 ここでの残念な点は、せっかくハンディキャップのある主人公、しかもそれによって半分だけ雨だという独特の感性を手に入れたのに、それを生かした漫画を描いて評価される、というような展開ではなかったことでしょうか。鈴愛の片耳の聴力を失わせた意味がここで一番出ると思ったのですが。

 ついでに言えば、終盤の律からの唐突すぎるプロポーズ含めてなんかおかしいぞ、という雰囲気がむんむんになってきた感じも思い出されます。

3.人生・怒涛編

 時間経過が一気に進んで更には漫画家を挫折して100円ショップで働き始める鈴愛。そこで出会った涼次と結婚という急展開。夢を諦めて結婚し、涼次の夢を支える、という女性像自体は少し古い気もしますがまあ見守っていたら…

 結婚資金を勝手に投入していたり、脚本横取りされて不貞腐れてダメになって、それでも支えようとしていた鈴愛、そして娘花野を放り出していったん捨てたはずの自分の夢をもう一度追いかけはじめ、更には家族を切り捨てる。最悪中の最悪男じゃん…。

 なんていうか、涼次は元住吉祥平監督の舎弟から抜け出して鈴愛の夫、花野の父になれなかったんだなぁと。

4.戻りました!岐阜編

 離婚したと思ったら岐阜編。普通に考えて、視聴率良くないのでテコ入れで昔のメンバーを集めます!みたいな感じかと思いました。

 岐阜編前半は鈴愛の新たなやること探し、すなわちお祖父ちゃんの五平餅継承と五平餅カフェの開店。そしてお祖父ちゃん、和子さんという2人との死別。生い先短かろうと、生きがいややりたいこと、夢があることを肯定し、そのほうが元気になれる、というようなメッセージ自体は極めて納得しますし、賛同します。

 が、この後がどうもダメ。折角引き継いだお爺ちゃんの五平餅を、健人とブッチャーのお姉さんが結婚したせいで居づらくなって東京に行く、という展開が全く理解できない。お祖父ちゃんとの特訓の日々で習得した五平餅はそんな簡単に手放していいのか。花野のフィギュアスケートをしたい、という子どもの側の動機も提示されてはいましたが、東京行くのがありなら別に名古屋に住めばいいじゃん、という話でっていうか、花野ちゃんのスケートどうなった!一回ぐらいリンクの上を見せなさいよ!

5.再起奮闘編

 ここまで出てきたメンバーが勢ぞろいして当初予告されていた発明をする段階にようやく到達。

 ただ、一番ここが文句が多いです。

 まず第一に、花野ちゃんがあまりにも不憫。いじめのターゲットになった話は転校しようだけで済まされるのが愕然としました。自分もハンディキャップを負って学校でいじめられかける事態にまで迫っていたのに、そうした経験を生かすでもなく直前の津曲の発言をコピペしているだけ。花野ちゃんにとって一人しかいないお父さんとも10年以上会わせないどころか、会話にも出さない。でその再会は唐突なうえに、実は会いたかったという前振りもなく会いに行ってしまう。なんじゃそれ。

 そして震災。正直、震災を描く必要があるのでしょうか、この朝ドラ。すぐに正常化したかのような東京の描写、今なお苦しんでいる人がいる中で震災を描く意味があったとは思えません。

 一番重要なのが、発明品です。当初から、律は鈴愛のためになるものを作りたい、的なことが示唆され、鈴愛が左耳の聴力を失ったことと何か関連してくるものだとばっかり思っていたのですが作ったのはそよ風の扇風機。結局鈴愛が左耳の聴力を失った意味が、漫画に生かされるなり、発明品に生かされるなり、子育てに生かされるなり、そういったことがなくて、就職がうまくいかなくて東京で漫画家になる!ための理由の一つにしかなってなかったというのが残念極まりないです。

6.反省会

 私が考えるこの「半分、青い」の問題点は2点ありまして。

①リスペクトがない

 震災の描写が極めて軽く、だったらなくていいよ、と思うほどだったことも含みますが、基本的に敬意を欠いていた作品だと思います。漫画家としては極めてエリートの状態でしかも複数年連載をするという、普通ならないレベルの漫画家にまで到達していながらあっさりと漫画を諦めてしまう裕子と鈴愛。裕子が辞めるのはまあいいでしょう。辞める時のあたしには無理だ、的な話だったのが何故鈴愛も辞めてしまうことになるのか。

 津曲さんも、最終的にはいい人に思えてしまいますが酷い人でした。あれだけの会心で許されることしてませんからね、借金踏み倒して逃げ散らかして、その後窃盗ですから。ただ、彼の良かったところは父親だったところです。そう、ここが最も反省会するところ。

②登場人物が成長しない

 鈴愛と律がメインではありますが、この2人、決定的に成長していません。無駄に年齢だけ重ねても中身がブッチャーや菜生とふくろう会をやっていたころと全く変わらない。だから、子どもが出来ても母親としての鈴愛、父親としての律は殆ど顔を出さないのに、宇太郎・晴夫妻の子どもとしての鈴愛、弥一・和子夫妻の子どもとしての律ばかりが顔を出す。ボクテや裕子も青春時代の延長のような関係で、出会えば当時に戻ってしまう、というのは現実でもままあることですが、鈴愛は当時のまま。律も当時のまま。自分の人生だけを生きている。20代でまだ自覚がないとかならまだアレですが、40歳にもなってまだ親の自覚もなくお母ちゃんお母ちゃんと言っていては花野ちゃんが本当に可哀そう。40年待ったから、じゃねえよ律。君ら互いに別の人と結婚して子どもまで産んでいる。その自覚がどこにもないの?

 困ったらすぐに岐阜に帰ってきすぎているというのが、この側面を助長しているでしょう。困ったときに助けてもらうのも岐阜。秋風先生が花を贈り、新聞取材が入るような正式なそよ風ファンの完成パーティも岐阜でまーくんやボクテにまで岐阜に来させている。投資家にお金出してもらったんだから出荷はずらせない、なら投資家の前でするべきパーティだ。

 結局、言わせたい言葉や取りたい画が決まっていてそれに向かって人物や出来事が消費されていくだけの毎日だったのかな、というイメージだけが残り、色々あったけど地元サイコー!!以外のメッセージが作者から感じられませんでした。