抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2017春アニメの振り返り(LWA・笑ゥせぇるすまん・アトム・シン劇・カド)

どうも抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

気づけば春クールも終わりを迎え、すっかり季節は夏でございます。アトム・ザ・ビギニングの最終回が7月までかかったのを言い訳にさせていただいて、遅ればせながら、この春クールのアニメもランキング形式で感想をば。

視聴していたのは以下の作品です。なお、2クールものも終了したクールに合わせての評価となっております。

前回は8作品(うちショートアニメ1本)を視聴していましたが、今回は2クールのサクラクエスト、ヒロアカ、信長の忍び2期、更に再放送のノゲ、魔法科を見ていたので5作品(うちショートアニメ1本)という数になりました。例によってそこあにさんで特集されているものはリンクを貼らせていただいております。

 

第1位 リトルウィッチアカデミア(WATCHA5.0) 

TVアニメ「リトルウィッチアカデミア」VOL.9 Blu-ray (初回生産限定版)

 王道中の王道を貫き通した作品でした。簡潔に言ってサイコーです。キルラキルでも感じたよく動くTRIGGER作画と申しましょうか、とにかく素晴らしい作画が全編通して続いてくれたのもサイコーでした。 「信じる心が私の魔法」が信条だが魔法の使えないアッコが、まず同部屋のロッテとスーシィと仲間になっていき、アマンダ・コンス・ヤスミンカの問題児3人組とも交流したりしながら学校生活を送っていく第1クール。クロワ先生の登場とともにクロワとシャリオ、ダイアナとアッコが対比されグラントリスケルを巡る物語へと進んでいく第2クール。最終回では流星丸を始め過去回のキャラもみんな出てくるし、ダイアナと2人のシャイニーアローも、7人で宇宙へ向かっていく連結式箒でアッコに託していくのも素晴らしかったです。本当のラストでは、ハンナ・バーバラやアンドリューも含めたみんなが仲良く見ている前でアッコは箒で飛ぶことに成功して終わりました。

    通常の成長型主人公であれば前週学んだ内容を生かすのにアッコは同じミスをしちゃう。それでも本当に少しずつですが成長を感じさせてくれてる、そこに同調できるかが本作の評価の分かれ目でしょうか。

 悪役となったクロワ先生ですが、彼女なりに魔法の枯渇に対して立ち向かおうとした結果であり、シャリオとも哀しいすれ違いであったので完全な悪役でもなかったのかなぁと思います。

第2位笑ゥせぇるすまんNEW(WATCHA4.0)

笑ゥせぇるすまんNEW DVD-BOX

 原作や昔のアニメを見たわけではないですが、イメージとしてはもっと客の自業自得で酷い目に遭うイメージだったので、所々喪黒さんのマッチポンプに近いのもあったりは少しマイナスでした。

 ただ、全体を通してイヤミスのような空気感と丁寧なフリオチが効いているので楽しかったです。個人的なお気に入りは第1話の無料で買い物する話と第5話の断捨離のお話です。どちらの女性も気づけば止められなくなり自分の大切なものを失っていくお話で、いい意味での後味の悪さが残りました。

第3位正解するカド KADO: The Right Answer(WATCHA4.0)

第1話 ヤハクィザシュニナ

 未知の異方存在とのコンタクトからスタートし、リアルな政治ドラマも描いていたのでシンゴジラを彷彿とさせた本作でしたが、政治劇はワムの提出を国連が求めたあたりまで。そこからは、ぐいっとSFになりました。ただ壮大な未知の存在だったヤハクィ・ザシュニナさんが次第に自分にとっての未知である人類を異方に拉致するためにやってるだけのことってことがわかり、正解もクソもねえじゃないか、となってやさぐれかけ、しまいには唐突なキスシーンで恋愛まで無理矢理絡めなくても…と思っていた時期が私にもありました。失速したとか思ってスイマセン。

 ザシュニナが明らかに小物なボスとなって、ザシュニナのいう正解は彼にとっっての正解でしかなく、人類の異方化を強制するものだったのはちょっと残念ですが、恋愛モードも含めて、いろんな伏線を生かしての最終回は見事に感じました。予想できねぇってあんなの。花森くんはほんと、お疲れ様です。

sokoani.com

第4位シンデレラガールズ劇場(WATCHA3.5)

第2話 水着の回

 デレステ及びデレアニ勢の楓さんPという肩書きを隠し持っている私。当然こちらもチェックさせていただきました。楓さんPということで、楓さんにスポットの当たった海回が最高でした。海は楽sea。海は嬉sea。楓さんはかーえーで(可愛ええで)。途中途中で明らかに振り切ってふざけてた回もあったのですが、如何せんデレマスのアプリゲーム自体をやってないので、劇場も見てないからあれがどれだけ本気でふざけてたのかは分からないんですよね…

アトム・ザ・ビギニング(WATCHA3.0)

鉄腕起動

 鉄腕アトムの誕生譚を描くと聞いていた本作。感想としては思ってたのと違う!!!って感じです。アトムのプロトタイプっぽいのは出てはきますし、心を持ったロボットを作ろうとし、A106を自らの子どものように思っているあたり、お茶の水博士は手塚先生のアトムを思い出させるんです。

 ただ、天馬博士の方がどうしても…。まず、単純に傲慢で人の話を聞かなすぎて嫌い。Dr.ロロに対しても明らかに私的感情で突っ走っているし、A106に対してもロボットであり、命令するスタンスを崩していない。こんな人が将来息子を失った哀しみでロボットを作って、成長しないことに気づいてサーカスに売り飛ばしますかね?ロボットはロボットだと割り切りは天馬よりお茶の水の方が持ててないんですが。そもそも天馬が結婚できる気もしませんし…

 あとは単純にこちらの期待値の問題ですが、アトム開発を巡るもっと直接的な話かと思ってしまっていたので、その点でも若干のがっかりが残りました。最終話の「ビギニング」がA106の自我の萌芽という意味だと思いますが、その最終話はお茶の水まで、新たな開発に取り憑かれて対立姿勢を崩しただけで、何の解決にもならずだし、第1研究室への引き抜きの話もたいした形で回収されないし、カタルシスはなかったように思えます。