どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
すっかり書き終わっていたのに上げるのを忘れていた2017年のアニメの総まとめです。各クールの振り返りは以下のように。
では、各部門をどうぞ。
1.OP部門
まさかのYURiKAさんがノミネートに2つ。 いずれもアニメのオープニングとしてその内容が曲調とマッチしていて楽しみになったり、思わず口ずさんでしまうものばかりでした。
その中で大賞は…ACCA13区監察課より
Shadow and Truth/ONE ⅢNOTESです!
抜群にオシャレだったアニメを彩る最高にオシャレな楽曲でした。当初秘密だったメインボーカルも、ORESAMAのPONさんだったことが判明しましたがORESAMAの曲を聴いても同じ人に聞こえない。そういった意味でもすごい曲です。
2.ED部門
NEW GAME!!は紅葉とツバメが加入する前バージョン。少女終末旅行は2回ほど使用された特殊EDの方の歌です。キャラソンっぽい感じのものもあれば、かっこいい曲もノミネート。
その中で大賞は…少女終末旅行より
雨だれの歌/チト(cv.水瀬いのり)、ユーリ(cv.久保ユリカ)です!
たった2回の使用なのに心に抜群の爪痕を残しました。初めて使用されたときは、実際に雨だれの音を聞いている状態からそのまま突入したので演出としても最高。CDなどの文化としての音楽が途絶えた世界での原始的な音楽を楽しむ2人というのが素晴らしかった。
最後に、劇中曲なのですが大好きなものを一つ紹介させていただきます。
THE REFLECTIONのなかでアイガイに変身するイアン・イゼットの曲。アイガイが活躍中に流れていましたが、アメコミの雰囲気とばっちりあって、戦闘がオシャレに、でもかっこよく見えるという最高にアガる一曲でございました。
3.名脇役部門
- ダイアナ・キャベンディッシュ(リトルウィッチアカデミア)
- 織田信長(信長の忍び)
- ニーノ(ACCA13区監察課)
- 教授(サクラクエスト)
- 花畑よしえ(アホガール)
1人目ダイアナはもはや裏主人公といっていい存在でした。王道を突っ走るリトルウィッチアカデミアの中で、落ちこぼれのアッコの常に対極にいながらも、アッコに救われ、そして認める中で、アッコの成長を助けながらも、自身も成長した本当にかっこいい天才でした。
2人目の織田信長。本来はメインのはずですが、信長の忍びでは貴重なツッコミ役に。ただ、今回は甘いものに目がなくて可愛いところ、奥さんの帰蝶の暴走を止められないけど大好きなところなど、一般的な信長のイメージで語られないところを評価しました。
3人目、ニーノはオシャレ揃いのACCAの中でもかなりのイケメン。主人公ジーンの親友でありながら、その内実はジーンの正体を知りながら彼を監視している、と思いきや父親の代から守っていたという存在。推定するに10以上離れているのにジーンの高校に同級生として編入するという若干の無茶をしながらも、最後までジーンの親友であり続けるいい男でした。ちなみにCVの津田健次郎さんは去年の名脇役部門大賞のファンゴ(91Days)を演じていましたね。
さて、4人目の教授はたった2話の登場ながら、サクラクエストにおいて重要な役割を果たしていました。文化人類学の教授として早苗のメンター的な役割だけでなく、その後に大いに活用されたタブレット端末の使用やコミュニティバスにつながるように、国王&大臣たちに試練を与える格好に。いい方向に転んだ途端に夭折しました。登場回数に比べれば、かなり重要な役どころといえるでしょう。
最後の5人目。花畑よしえは最早敵役部門でも良かったかもしれません。登場人物全員アホの中で、まともな思考にみえて一番タガが外れていた人物でした。高校生たちに年齢差を感じさせずに突撃して勝っていったり、パンツの奪い合いをしたり、ギャグアニメなのにコメディリリーフのような不思議な役割を担っていました。
そんな5名がエントリーしましたが大賞は…
サクラクエストより、教授です!!
町おこしをテーマに2クールかけて丁寧に描いていったサクラクエストの中で2話のみの登場にかかわらず、最終回に至るまでの道筋の1つを大きく照らしてくれた存在であり、由乃たちの町おこしは教授がいなければ成功に終わっていなかったと思います。
4.悪役部門
- スティールルーラー(THE REFLECTION)
- ヤハクィ・ザシュニナ(正解するカド)
- 怪人二十面相(超・少年探偵団NEO)
- ジュリア司祭(バチカン奇跡調査官)
- 憂城(十二大戦)
1人目はスティールルーラー。長濱監督×スタン・リーという意欲作にはいわゆるヴィラン(=敵)のキャラが多く、スタン・リー自身がモデルのミスター・ミスティックや、大ボスのレイスなどがいましたが、ここはスティールルーラーをチョイスしました。主人公といえるエレノアと写し鏡のように描かれていたわけですが、苦しい時に差し伸べられた手が悪だっただけという悲しい悪役でもあります。それゆえ最後にはレイスから離反しました。
2人目のヤハクィ・ザシュニナはどちらかといえば、ガッカリ感がある悪役でした。悪かどうかも定義できない未知の存在とのコンタクトが正解するカドでの魅力であり、序盤から中盤にかけてのザシュニナと真道さんのバディ感もなかなかのものでした。しかし、後半になるにつれてザシュニナが人類に求める正解があくまで彼自身の知的好奇心に基づく正解でしかなく、一気に小物になってしまい悪役になりました。
3人目は怪人二十面相。ショートアニメの枠内で常に悪だくみをするのに必ず失敗して痛い目にあってくれるロケット団的悪役。江口拓也さんの演技が抜群にハマっていたと思います。割と手の込んだこともしてるし、アニメ作品の悪役が制作会社を掌握して作画崩壊させるという禁じ手は後にも先にもないのではないでしょうか。花澤香菜さん演じるネコ夫人との相性も最高でした。よく調べたら七代目なんですってね。ルパン三世もびっくり。
次の4人目はジュリア司祭。当たり前ですが、宗教色の強いはずの作品においてなんか知らないテクノロジーとか駆使して悪事を働いていました。フィクサーのようなポジションでしたが、主人公チームをわざと逃がすような言動もあったり、解決しないまま最終回を迎えてしまいました。2期があってもこの人の問題は解決しなさそうです。
ラスト、5人目は憂城です。十二大戦は明確な悪役は存在しなかったものの、ネクロマンチストとして良いヒールを貫いていたので選出。っていうか、早見さんが声を担当していたサルを殺して声を聴けなくなった私怨で選出。友達になって=殺されて、というのはコミュ障の極みで同情の余地がありそうですが、自分を使役するために自殺する、バラバラにしても操れるといった戦闘スタイルは完全に正義のそれではありません。
悪役部門を制したのは…
THE REFLECTONよりスティールルーラーです!
やはり、数ある悪役たちの中でも主人公と鏡の裏表のようなキャラクターは評価が高くなります。スティールルーラーは、彼女自身の選択を後悔していないものの、エレノアに対しては…というあたり、スティールルーラーのことを好きになりましたね。
では後編へ…