2019年夏アニメの感想（手品・キャロチュー・高木さん・ソウナン・コップクラフト・ナカゲ・荒乙）

　遅れに遅れているアニメの感想。ようやっと7月始まりのクール、いわゆる夏アニメを見終わりました。ということでその感想。

　へ？秋アニメ？大体半分ぐらいしか消化してないし、もう冬アニメが始まったので焦りまくっております。

　夏アニメ、鑑賞は以下の通り。

　このクールは本数が少なく、7本鑑賞。久しぶりにポッドキャスト「熱量と文字数」の新番組全部見てみた件の視聴者版、割と見てみた件に参加できないクールでした。だからこそ、なおさらなんでこんなに時間かかってるの？という話ですが…。

からかい上手の高木さん2（WATCHA4.5点）

　1期と比較したら随分とからかいから恋愛に寄せてきたな、あんまり恋愛がゴールになるとなぁ、なんて思っていた私が愚かでした、はい。どう考えても高木さんと西片は付き合ってるようにしか見えないのに壁殴りをする寸前で収まる西片の鈍感力には感動するが、途中挿入されたアルバムを見返すからかい上手の元・高木さんのシーンや10話のイヤホンあててからの「言わないけどね」、そしてラストの夏祭りと完璧に近い終わり方でした。3期で卒業までやって卒業式で西片から告白、最終話は元高木さんでお願いします。

言わないけどね。 (TVアニメ『からかい上手の高木さん2』エンディングテーマ)

高木さん(CV:高橋李依)
アニメ
¥250

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手品先輩(WATCHA4.5点)

　あー15分で何本立てか知らんが、何も考えずに若干の下ネタ込みで笑ってられるThis is 娯楽。なんか全く同じ仕組みの「上野さんは不器用」でも同じようなことを言っている気がする。唯一の不満は科学部の斑さんをもっと出してほしいことだ！あれ、このクール、映画このすばもあったし高橋李依に支配されている…？

荒ぶる季節の乙女どもよ。(WATCHA4.5点)

　これを見るのが遅れに遅れて感想が年を越しました…。

　共学校の文芸部における爆弾発言が飛び出た瞬間から性に振り回される展開を続ける青春モノ。女子5人ということで想定された教師との恋愛、同性愛への目配せもしっかりあったが、割と落ち着くところに落ち着いたな、という印象。性欲と感情とか、文芸部っぽいことをしっかりやりながら、言葉を獲得したのはなぜか、文芸は何ができるのかを、最終的にはしっかり答えて終わる。1話と最終話のラストはトンネルに入る電車のヒッチコックの性行為オマージュ。でもその見え方が全く違ってとても良い。

　後半がファンタジー展開すぎないか、という感じの意見も目にしたが、共学出身の私からしたら序盤から十二分にファンタジーだったので問題なし。

　なお公式HPに書いてある愛読書、そして生徒への姿勢も含めてミロ先生とは一献傾けたい。ただ、女子高生でバタイユ『眼球譚』を挙げる菅原氏も楽しそうなんだよねぇ…、アニメを見る前だったら。

コップクラフト(WATCHA4.0点)

　原作者が賀東先生らしいのですが、代表作フルメタは見てません。とはいえ、甘ブリは後追いで見ましたし、何よりバディポリスアクションってことで。

　終わってみても、しっかりティラナとマトバが恋仲にはならないバディとして非常に素晴らしい関係性。信頼が見えるゆえの解決法、そして露骨なトランプや移民批判も盛り込んでいる社会性。「八月のシンデレラナイン」同様作画の苦しさは感じましたが、アクションの時にはちゃんと動かして省エネするところの取捨選択はうまかったと思います。

キャロル&チューズデイ(WATCHA4.0点)

　2クールかけて無名の2人が出会って、初回から予告された奇跡の7分間、ようはWe Are the Worldに向けて走り出していく。普通に面白くて普通に楽しかったが、やはりアンジェラとのちゃんとした対決が欲しかった。同様にチューズデイとお母さんの対峙も必要だったかなーと。まあ詰め込まないといけなかったからしょうがないが。あれだけ何話もかけたのにアルバムの世間の反応とかも欲しかったし。

　あとアンジェラを悩ませたAIが完全に再現できた時における自己、という問題も放置だ。表現したいことは昨今の「主戦場」上映一時取り止めとかもあって賛同できるが、それにしても途中で放り投げた問題が多すぎたかな。

ソウナンですか？（WATCHA3.5点）

　女子高生が4人で遭難したからサバイバルのガチキャン△。下ネタ含めて多少下品だが、それこそサバイバル。お嬢様がいつまで経っても覚悟が決まらないのがイライラしていたが、終盤いい方向に。こいつら死なないよね、多分。

　まあちっとも服が汚れないが。

　15分枠なら2クール目があってもいいけど、助かりそうだからないだろうな。っていうか原作が大変だよね。

ナカノヒトゲノム（実況中）（WATCHA2.5点）

　うーん、これ異世界転生と何が違ったの？それぞれが得意なゲームがあってもそれがそんなに生きることも無く、パカの正体、地下からいける過去の参加者、1億回再生されたら自由というがそもそもどの媒体が配信して、誰が見ているのか。そして決定的なのは、再生数がラストに出るけど特にコレをすれば再生数が稼げる、みたいなロジックはないこと。そしたら最終回までに1億再生行くかなんて適当やん。

　結局最終回まで風呂敷広げるだけ広げて終わった。いくら原作が続行中でも酷すぎる。アニメ12話としてのまとまりが欠片もない。