どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
正月寝坊か満員で締め出されてなければ、この記事の頃合には新年初映画館を決めているハズです。
予告通りに本数を減らすはずが微増で21本過去作を鑑賞した月でした。
とはいえ、大晦日にインディ・ジョーンズの一挙放送をしたNHKに付き合ったからだと思うので、まあ平常運転ですかね。ダイハードも2まで見た、ということで大人気シリーズも少しずつ手を出し始めております。午後ローかなんかで1月から007がやるみたいな話も見たので、ノー・タイム・トゥ・ダイを見るかどうかはさておいて、録画には入るでしょう。
ブリット
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
あまりにもカッコいいサンフランシスコの坂を使ったカーチェイスが印象に残る。勿論、スティーブ・マックィーンがかっこいいのがそれを大きく助けているわけだが。
ただ、ミステリとしてみると少し犯人の行動が謎な部分と、明らかに怪しいタイミングで妨害してくる奴がノイズになる。内通してないならお前はなんでそんな態度なんだ。
ダイ・ハード
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
いやー楽しい。巻き込まれ型主人公といえば、のジョン・マクレーンだが、不死身か!とツッコミたくなる強さと頭の良さを披露。
と同時に無線という見えない絆を通しての外にいる警官のセラピーものにもなってるつくりが素晴らしい。
あのテレビマンのくだりは必要か、と言われると疑問だが。
ダイ・ハード2
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
前作ほどの緻密さは無いが、前作より犯人たちの動きがスムーズなのでそっちはストレスが無い。相変わらず不死身なマクレーンさん無双はともかくとして、ジャーナリストの中でも差別化があったり、その辺も前作へのフォローができてる。
ただ時代だなー。空港での火器使用とか、飛行機の中での行動とか今見たら信じられねぇ…
ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
まあ単純にルパンメンバーとコナンくんチームをかなりの量登場させて活躍させられてるだけで凄い、と思います。特にコナン映画に特有の冒頭の自己紹介シーンが他己紹介が好き。
まあその為だけに話が見えないまま、最後ルパンに聞かせる形での説明になりすぎてるのは否めません。未見のテレビスペシャルでの対決も踏まえた作品でもあったのでそこも見たいと思います。
特攻野郎Aチーム THE MOVIE
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
ドラマ版は未見。
こんな風に何も考えなくても楽しくアクションをやりたい放題やってくれる映画がとっても嬉しいです。
まあなんといってもブラッドリー・クーパーの色気ですよね。たまらん。
ちょっとカメラが近いかな?というシーンもありましたが、戦車で落下傘など単純にテンション上がるカットが多くて最高でした。
依頼人
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
小生意気な小僧がとっとと喋れば大概話は済むのでは、と思っていたが、それ以上に彼を取り囲む正義の側のはずのトミーリージョーンズを始めとした面々がクズなのでクソガキ感が減る良い塩梅。
ただ、証人保護プログラム含めて弁護士がこの家族にとってドラえもん的救世主すぎる気がする。元々多少の問題があった家庭や母親関係の問題は別に解決はされてない。
ヒックとドラゴン
WATCHA5.0点
Filmarks4.9点
原題に訓練するtrainやyourという所有格が入っていることから人間優位かと思って穿ってました。それと、3の予告編で親友とか言ってたので、すっかりそこからのスタートだと思ったら、ヴァイキングの天敵扱いだったとは。
そんな状況からの戦わない、話せばわかる精神での素晴らしいバディもの。強き者しか許されないヴァイキングという環境だからこそ生きる持たざる者の強み。何人かコロっとヒック側に傾くのがチョロいやつがいた気はするが、ヒックとトゥースのバディムービーとして完璧。っていうかトゥースまじ可愛い。
ヒックとドラゴン2
WATCHA4.5点
Filmarks4.4点
いやー続編もこれまた傑作。なんで劇場公開スルーされてたんだ。
前回欠落していた母の要素をしっかりカバーしながら、新たな形となったヴァイキングの継承、そして支配ではなく連帯を、と呼びかける素晴らしいメッセージに。
でもあれだな、ドラゴンなのか?ボスのアイツら…。もはや巨体すぎてモンハンみたいだ。
次はきっと風の龍と雷の竜が出るに違いない。
すこーしずつではあるが、作中の羊のようにドラゴンが家畜化されてないか?という疑念はあるが、そこに信頼関係があるようなのでまあいいだろう。
ホーム・アローン3
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
主役変更だが、それよりもやられ役の変更があまりにも大きい。致死量を超えた攻撃をしてるので死にそうにないけどいたそうじゃないといけないのに少しそれが弱い。
4人に増えたことで少年の無敵ぶり(というか勿論あり得ない頭の良さ)と都合よすぎる動物たちの無茶が目立つ。
何より、米軍機密をアレコレするレベルと少年にやられるレベルとが釣り合わない。
ウエスト・サイド物語
WATCHA3.0点
Filmarks3.1点
午前10時の映画祭。
うーん、ミュージカル映画との相性の悪さが出た。
要は、ロミオとジュリエットなのだが、ご存知!な話に追加されたダンス、しかも歌詞のないものが多い前半は話が殆ど進まない。インターミッションまでの話は15分で済ませられる。だいたいいきなり序曲4分ってなんやねん、と。
そこから後半に無理やりドラマ詰め込んでるから、アンバランスになってしまう。
踊りも含めて、対立する両陣営が馴れ合いというか、ガキがじゃれあってるようにしか見えないのも残念。ただのダンスバトルぐらいの感覚だったからこそ、後半が急展開すぎる。血の匂いをもう少しさせておくべきだ。
私は踊りが観たくて映画館に行くのではない。物語を求めているのだ。
LION ライオン 25年目のただいま
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
いやーこんなの泣くじゃん。約束されたいい話。
よく考えたら回収されてない部分もあったりするのだが、欲しかった映像が実際の映像で流れたのでノックアウト。ズルい。
子どもがあんな状況に置かれる中で本当に美談になったけど、実態を考えると映画にできるだけ良かったと言うか、孤児院に行けた段階で幸せかもしれないんだよね…なんか感動ポルノになってないか、ちゃんと考えてただ消費するだけにならないようにしたい。
ヒットマンズ・レクイエム
WATCHA4.5点
Filmarks4.3点
ブルージュの街並みに漂う古き良き空気が、時代遅れになっているように見える殺し屋稼業の哀愁を際立たせる。
マーティン・マクドナー監督が「スリー・ビルボード」で見せた5分先に何が起きているか分からない展開の読めなさは既に発揮されており、そこにこれまた名優たちが色を添えていく。
行いの責任は自分に降ってくる、という具合に落ち着くものの、不幸と幸せを束の間で行ったり来たりと、見ているコッチが情緒不安定になってしまう。
ウォッチメン
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
アルティメットカット版ではないです。
ヒーローの正義を問い直す名作、と聞いていた割にはハードルを軽々と超えるほどではなかったかな。
コメディアン、Dr.マンハッタン、ローリーにロールシャッハと主要人物は大体過去掘り下げがあるのでどうしてもかったるいところが出てくるあたりはザック・スナイダーって感じがする。その中でもロールシャッハは最初に比べるとガンガン殺すし、正義とは?ヒーローとは?を問い直す枠組みの中で全うしていて大好きになった。逆にローリーは、正義とは?ヒーローとは?の問いの外であっちにひっついてこっちにひっついてと、説明のための役にしかなってないし、最終決戦場からどんな顔して帰ってきてるのか意味わからん。
多数の犠牲があろうとも、全世界の平和が実現するならそれでいい、という結論に至ってしまうこの作品は現在のMCU全盛では多分受け入れられないし、東西冷戦が深刻な時期に描かれた原作だからあり得る結末なのだろう。
全裸ブルーマンがあっこまで全能なのに自身に発がん作用があるか調べないこととか、まあ細かいことも気になる、っていうか全裸ブルーマンが嫌いになるがまあしょうがない。
アメリカン・サイコ
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
年の瀬に一体なんてものを見せられたんだ‥(困惑)
えげつない肉体美を見せつけながら殺人衝動の赴くままに人を殺す顔を持つクリスチャン・ベイル。全裸チェーンソーというパワーワードを投げかけながらも、彼自身は別人と間違えられたり、話を聞いてもらえなかったり、会話が成立しない。
我々が見せられたものの何割が真実で何割が虚構なのか。あれは記録なのか創作なのか。事故物件だからなのか、本当に見知らぬ物件なのか。
リアリティライン考えると、拳銃を乱発しだしたあたりは妄想だと思うが、それ以外は割と真実なのかもしれない、という感じの解釈。拳銃乱発は殺人衝動の暴発のメタファー、みたいな。
テッド・バンディの試写会で監督がその存在を若い人が忘れているから警鐘の為にも作ったと言っていたが、2000年のこの作品の時点で彼は忘れられていた。なんかそういう感じの警鐘を鳴らしたいタイプの作品だったんだと思う。
ディープ・ブルー
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
サメ映画好きじゃなくても、ジョーズとコレはクラシックとして押さえておきたい。
もっと最初に逃げ出した時にセキュリティ確認しろ、とか落ちたらヤバいんだが内側にも柵か手すりつけろよ、と思ってました。
ジュシックパーク系もそうだが、大体生き物に手を加えようとすると悪い目に遭うものだが、今作は巻き込まれて死んじゃう皆さんが可哀想で、ジュラシックワールドの海の恐竜に食われた人を思い出した。
結果論としては、諸悪の根源でいつまで経ってもそれを理解せず意味の分からない行動をとり続ける奴がちゃんと死ぬし、倒し方も爽快で楽しかった。サメ怖いもだけど、海怖い、津波怖い、水圧怖いが結構あったね。
レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
大晦日のインディ・ジョーンズ全作品放送というNHKの暴挙に乗った!
みんな大好きインディ・ジョーンズだが、シーにあるクリスタルスカルの魔宮は意外とこの作品の、しかも序盤のインディの実力を見せるためのシーンから持ってきてたのね。
んで、作品。最近のミッション・イン・ポッシブルのように見せ場が連続。様々なパターンのアクションを見せ続けるのは凄いが、なんか飛行機のトコとかまるまる何の為に…?みたいなシーンがあったり、報連相それいつやったの?みたいなトコは全部カットされてた。まあ娯楽作だからいいのか。
結局はオカルトを肯定するオチなのでなんでもありっちゃアリだが、イングロリアス・バスターズの元ネタを見た気がした。
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
WATCHA4.0点
Filmarks4.1点
楽しさに溢れている。
奇怪な儀式に超速トロッココースター。アトラクションって感じが満載。っていうかコレ多分セットだよね、凄いわ。
よく考えたら冒険の動機の薄さと行動のたまたまうまくいった感、あと子ども助手が有能すぎる件とか突っ込みどころもあるが可愛いもんだ。
ただ、前作もそうだけど考古学者が炭鉱やら初めて入る遺跡とかで簡単に火を使うなよ…ガス爆発するぜ。
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
全体的にかったるくなった気がする。あと、ナチが敵ってのも2度目だし。
父親が出てくるが、父子の絆の話になる前の父親が使えないシーンが長いので多少イライラも。
毎回女をとっかえひっかえするので、そろそろ来るだろうな、のパターンも使ってきたし、まあ締まりはいいので完結してて良かった気もする。
ただ聖杯に関する3つの試練は流石に簡単すぎねぇかな…。
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
BSでの大晦日インディ・ジョーンズ一挙放送完走!昼に見始めたのにもう3時間しか2019年が残ってなかった!
うーん、前作の父子の話を経たのに、インディ自身が父の番になるとうまくいかないねぇ。特に、継承したかと思ったけどやっぱ俺がメインだ!感は凄まじいし、ハリソンフォードで次もやるんでしょ?
あとまあ皆さん仰るだろうが、ここまで来ると考古学者なのが邪魔してるよね、休職させられてるし。明らかにスパイとか、Xファイルとかそういうジャンルの映画になってる。
金曜レイトショー
シンデレラ(1950)
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
旧来型、いわゆる王子様と結婚出来ればそれでいい型のプリンセスの原型とも言えるだろうが、その中でもシンデレラ自体が主体性を持ちつつ、かなり打たれ強く希望を持って生きている特殊で理想的な人物像。
本当に1950年なのか疑いたくなるほど手書きアニメでヌルヌル動くシーンはとてつもなく、また、キャラデザ的にも今のディズニーの路線だと明確に日本の萌えの文脈の影響を受けてると言わざるを得ない気がする。もうこういう顔のタイプのキャラ出せないのかな。
元々童話原作であることにもしっかりと配慮するOP、EDだが、童話らしくなんで魔女が突然協力してくれるのか、といった個人的に積年の謎は解けず。
また、嫌な人間なもんで、視点が動物たちが多かったので、継母及び姉→シンデレラ→動物たちとなんか孫請けで頑張る町工場を見ている気分になった。いや、動物たちは自主的にやってるんだけど、それがやりがい搾取感を際立たせるというかね。
自転車泥棒
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
白黒で流れるイタリア名画。
自転車を盗まれただけで仕事を奪われ、経済状態が最悪になるような家庭環境、っていうかイタリアの状況。その中で父親として自転車泥棒から自転車を取り戻す思いのあまり、人間としての余裕がなくなっている。
とどのつまり、劇中で問い詰められる人物が自転車泥棒かどうなかなのはどうでも良くて、イタリアの窮状を訴えると共に、それでも失ってはいけない矜持を示しながらそれを失った者のむなしさを描く。時代性が十分にありながら、普遍的価値を示す名作だといえよう。