抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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流石です、マッコールさん。「イコライザー2」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 TBSラジオ「アフター6ジャンクション」にて特集もされた「ナメてた相手が殺人マシーン」映画、「イコライザー」の続編。「イコライザー2」になります。なお今回は畏怖か尊敬か親しみかわかりませんが、やたらめったらマッコールさんと呼んでますが気にしないでください。

 前作「イコライザー」の短評はコチラに↓

tea-rwb.hatenablog.com

イコライザー2 (字幕版)

 

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

(以下ネタバレ有り)

 1.前半部はMr.マッコール

 いきなり映画は「オリエント急行殺人事件」を思わせるトルコに向かう列車からスタート。マッコールさんとは別人に見える髭の黒人男性が映りますが、彼の手には『世界と僕の間に』が。あっ!これマッコールさんだ!!とすぐに気付く我々。彼は列車についてるバーで早速秒速での抹殺を遂行しタイトルどーん!これ以上ないこの人は凄いですよ、の説明が終わります。

 前作のせいで正体をホームセンターのみなさんに知られてしまい、ボストンにいられなくなったロバート・マッコールさん。なんか前作のラストで助けを求める声を集めるサイトを作ってた気もしますが、同じマサチューセッツ州Uberの運転手のような仕事についています。いろんな人たちを送迎しながら、なんかピンチの人が現れたら正義の鉄槌をビシッとくだします。高層マンションの兄ちゃんたちのところに乗り込んでいってボコボコにしたのは完全に「ナメてた運転手が…」パターン。大体あんな派手にやって足がつかない訳がないんですが、そういった類のツッコミはこの映画だと無粋に感じられます。(それでも随所には入れていきますが)

 アバンタイトルで救った娘は行きつけの書店の娘だったこともわかって少しほっこりするあたりで、マッコールさんの日常に話がシフト。ご近所づきあいも欠かさないし、画家志望ながらストリートで売人、ギャングへと堕ちてしまいそうな青年マイルズへの教育も行うなど自身がしてきた行為への償いへのように社会貢献をしていくわけです。

 雲行きが怪しくなるのは、前作や今作の冒頭など貴重な情報源になってくれていたCIA時代の上司だったスーザンが亡くなってから。情報源が無くなってどうするかと思いきや、スーザンと行動を共にしていたかつての相棒デイブの前に姿を現してスーザン殺しの犯人を追い始めます。なんだったら、しれっとむこうの警察やらなんやらにハッキングかけてるんで、情報源のスーザン別にいなくても良かったんじゃないか、そこに痺れるあこがれるぅ!ってな感じ。正直、こいつが犯人だろ、ってのはだいぶ前から我々は気づいてるわけですが、その辺もご愛嬌。別に犯人当てのシリーズじゃないですしね。

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2.後半は「魔法科高校の劣等生‐ロバート・マッコール編‐」

 日常業務をこなしながら犯人を追っていたら車内でいきなり襲われるマッコールさん。これをしれっと始末して、そいつの遺留品から犯人がデイブであることを割り出すとなんと直接敵陣へ乗り込み、ご家族にご挨拶。そのまま昔の同僚と感動の再会、そして殺害予告。「1度しか殺せないのが残念だ」と捨て台詞を残してからデイブの子どもたちを送るという殆どホラーに近い行動に。

 ここから視点が一気に変わってスーザンの夫やマッコールさんの家の塗装をしていたマイルズなど、デイブたちに狩られる側の視点になることでマッコールさんが相手じゃないなら殺されてしまうかも、というハラハラがやってきます。ですが、これも華麗に寸前で助け出すマッコールさん。さすがですわ、お兄様。

 最終決戦は大嵐で住民がいなくなったマッコールさんの昔の家のあたり。視点はデイブたち悪人チームで、マッコールさんは途中まで姿すら見せず。スラッシャーホラーのようにやられていくお仲間。パン屋さんで小麦粉と扇風機の瞬間見ていた我々は「粉・塵・爆・発!」と思い、その通りに。ヒャッハーですよ。なんやかんやで全員倒して最終的にはピンチ感が全くないまま終わるのは前回同様ですが、前回を知っているのでむしろ安心して見ている感じ。相手さんもマイルズくんとっとと殺せばいいのに撃たないし、そもそもわざわざコンディションの悪い日に相手のホームに乗り込んでるし、で前回同様やられ芸がお見事。

 見ていて思い出したのはさすおに、こと「魔法科高校の劣等生」の主人公司波達也さん。劣等生扱いされてるけど、国家レベルの敵をバシバシ殺すし、論文は世界レベルだし。よく考えなくてもお兄様も完全に「ナメてた相手が…」論法に乗っかってるわけですが、ある種異世界ものに代表される強くてニューゲームの変異型でもあるわけですよね。強くて現世、みたいな。ということで、マッコールさん主演の必殺仕事人風15分アニメとかやりません?

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3.善とは。正義とは。

 あえてまじめにこの映画を捉えるなら、デイブがマッコールに言った言葉でしょう。「善はない。正義もない。あるのは不運な人々だけだ。」など、自分たちの行動を正当化するだけでなく、正義の鉄槌を下すマッコールさんへの問いかけになってるわけです。事実、仕事としてではなく、バレるから、という理由でスーザンを殺したデイブたちに正当性は微塵もないですが、マッコールさんには耳が痛いことではあります。そこに対してマッコールさんは困っている人を助けるだけ、俺の友人を殺したから許さない、という単純スタンスで挑むだけ。我々はマッコールさんが優しいと知っているからいいですけど、マッコールさんが誤った正義に暴走したらだれも止められないのでは。そうした不安に対する答えはありませんでした。

 折角なので、正義の名のもとに暴走している方の代表例と言えるアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのサノスさんと戦ってみるのはどうでしょうか。MCUはマッコール・シネマティック・ユニバースだった、的な。

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