抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2018年10月に見た過去作の記録

  どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 「イコライザー2」を見てから映画館で見てないのでブログ更新が滞ってしまいました。サニーの韓国版見て感想書かなきゃとは思うんですが、時間があるとネトフリの配信期限きちゃうやつとテレビのHDDの録画容量減らししてたら時間無くなるんですよね…

 今月見た旧作は14本。早稲田松竹で2本見てますが、それは今年の作品だったので単独記事にしてますね。韓国映画もだいぶ見た数が増えてきた気がします。特に印象深いのは、劇場で見ることができた「シング・ストリート 未来へのうた」。今でも劇中曲を口ずさんでしまいます。

 クリムゾン・ピーク 

クリムゾン・ピーク (字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

 トムヒじゃなくてジェシカ・チャステインの方がヤバかったもの(そんなジャンルない)

 雰囲気の演出がとてつもないほどうまく、すっげー怖かった。あの屋敷はお化け屋敷として完璧ですね。虫の描き方とか、それでもかつては名家の屋敷だった面影とか最高。

 欲を言えば、あの録音には気付かないのかとか、あの開発から手を引くべきなのは間違いないとかまああるし、最もアレなのは幽霊が驚く装置にしかなってないので問題解決にもっと寄与してほしかった。姉弟のラブシーン密告しただけじゃないか

 結局犬はなんだったのだろうか。

シング・ストリート 未来へのうた

シング・ストリート 未来へのうた(字幕版)

WATCHA4.5点

Filmarks4.4点

 これは劇場で観れて本当に良かった。サントラ買うレベルで楽曲がいいので音響が良いところで見るべき案件。

 ボーイミーツガールものの傑作がまた一つ。バンドをやる理由がモテたいから?結構いいじゃないか。出まかせでmv撮る話までしちゃっても、その後ちゃんと行動に移してるんだ。振り向くな、前しか見えねぇ。

 1人だと泳げないから海を渡れないラフィーナをロンドンに連れ出すのが誰かを暗示するような2曲めのmv撮影シーン、曲と映像が兄貴の言うように完璧に融合している3曲目。最高。

 曲作りを担当しないエイモン以外のメンバーの影が薄めだが、バンドもの、というよりもやはりボーイミーツガールという印象なのでそれでいいのではないだろうか。

スネーク・アイズ

スネーク・アイズ (字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

 脚本に穴がありまくりだし、すごく大味だけどポップコーンムービーとしては面白い方だと思う。ド底辺の刑事だったけど、信じていた最後にして最大の友情、という極めて定番なお話。途中で犯人も見せてしまうのでミステリーというよりサスペンスかもしれないが、別にドキドキもしない。なんだったら割とすぐにこいつ怪しいってわかるし。

 欲を言えば、刑事としての良心というか、変節を見せるところ、覚悟を決めるところがもっと丁寧に描写されていれば。それ以外の穴は見過ごすにしても、だ。

未知との遭遇

未知との遭遇 ファイナル・カット版 (字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

 宇宙人とのファーストコンタクトもの、という点での歴史的名作なのは間違いない。今のようなCG等の技術のない時代にこれだけのUFOの描き方は凄いと思う。

 ただ、家庭や仕事を投げうって取りつかれてしまった主人公を好意的にみれないし、返すのならなんのために30年ぐらいかけて地球人を集めていたのか。そもそも音階でメッセージ送っていたなら、不特定多数にあの場所のビジョンが浮かぶのは何故なのか。疑問点も多く残ったのも事実。多分気づいていないところもあると思うので解説とか探して読みます。

ある母の復讐

ある母の復讐(字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.3点

 娘を強姦された中で、父親・社会色んなものすべてから排斥された母が犯人だけでなく不条理すべてに復讐する。犯人への復讐はグロすぎてびっくりしたが、社会全体への復讐はスカッとする。警察の無能さは現実離れしているようにも感じるが、それ自体はこの母親の置かれた状況やもどかしさを反映するものでもあるのでツッコミを入れるポイントにはならない。

 それだけに、特段意味のなかった無駄に時系列を操作したり同じ映像を繰り返す手法がただの上映時間の引き延ばしにも感じられ勿体ないし、犯人を見つけ出すまでのロジックがあまりに拙い。

あなた、その川を渡らないで

あなた、その川を渡らないで

WATCHA4.0点

Filmarks4.1点

 韓国版「人生フルーツ」というか、製作順だと逆かもしれませんが。

 長年連れ添ったからこそ、の部分と長年連れ添ってもなお、の部分が見え、非常に理想的な夫婦の日常。ただ、「人生フルーツ」と比較するとかなり色濃く死というものをちらつかせる作りになっている。

 衣装かと見紛うほど色鮮やかな夫婦の服装がまるで非日常のように日常を彩るのがめを見張る。

tea-rwb.hatenablog.com

渇き

渇き(字幕版)

WATCHA3.5点

Filmarks3.6点

 前半の儚い(!)ソン・ガンホと後半の生き生きしてまさに魔性と言えるキム・オクビンの美しさが際立つヴァンパイアもの。

 彼らの計算の甘さなんかも見え隠れする中で、東京喰種がヴァンパイアものの変種として良くできているなぁとも思った。

 うっかり日本版の渇き。の原作と勘違いして見始めたが、これはこれでよかった。

炎のランナー

炎のランナー (字幕版)

WATCHA3.5点

Filmaks3.3点

 TBSラジオ「アフター6ジャンクション」のスポーツ映画総選挙でもランクインしていた名作。

 コーチがスタジアムに入れないこと、突然出てくる米国選手団の強さがイマイチわからない(パドックとか競馬的な意味かと思って人名だと気づかなかった)、ハロルドの試合を見に来る謎の女性と?マーク満載だったが、テレビ放送用にかなりの部分をカットしていた模様。いつかフル尺で見て評価は修正したい。

 ただそれを差し置いても、結局ライバルの2人の決着がついていないことは釈然としない。

バニラ・スカイ

バニラ・スカイ (字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

 トムがモテすぎて恨み買って無理心中されて美貌を失い、周りも変わってしまう中でめちゃくちゃ可愛いペネロペ・クルスとの真実の愛を…だと思ってたのは途中まで。

 序盤からちょこちょこある謎の声などが徐々に明かされていって、夢と現実の狭間が曖昧になっていき、トムじゃなきゃできないタイプの話だったことが分かってくる。それにしても中盤のゆがんだ顔のトムから出てくる吹替の方の声が面白くてその部分は完全にコメディに感じてしまった。

 かっこいい男や美女がその美貌を失って云々という話は多いけど、その中でもSF的なところなんかをうまくぶち込んだ話になった印象。

ミックス。

ミックス。

WATCHA3.5点

Filmarks3.4点

 要素しては普通というか、無難というか。ちゃんとやればそこそこの面白さは保証されているはずなんだが。

 ゴールが明確なのに、その前の寄り道が多く、しかもそれが必要ないことが多い。そのうえで、フラワー卓球クラブの全員の物語を描こうとしているがそれは流石に尺が足りない。もっとシンプルで良かった。ただそういった一切合切をガッキーの可愛さで全部乗り切っている。ガッキーすごい。

 スポーツものとしてとらえると、SHISHAMOの曲のかかる修行パートなんかはとても楽しかったが、逆に言えばそれがピークかも。最後の点があれで決まるなら前振りが必要だし、2セット取られるところからの逆襲もロジックがあまりない。最初に凡退した理由を明確にしているのだからそれをしっかり反転させて、相手側の事情も描いてるんだからその辺をうまく料理してほしかった。

 何よりイラっとしたのは細部の設定に多く疑問が残る中で小日向さんに細かい設定はどうでもいいか、と言わせていること。製作者がそこを開き直ったらダメ。

 っていうかこの映画見てからアニメのピンポンを見始めたんだけど、紹介の仕方丸パクリやん。

猫の恩返し

猫の恩返し/ギブリーズepisode2 [Blu-ray]

WATCHA4.5点

Filmarks4.4点

 話が始まってすぐに猫が喋り出すので一気に異世界にトリップできるし、そのまま話が動き出すので退屈する暇なく見ていられる。アニメ的な快楽のある作画は流石ジブリといったところで、迷路で壁役の猫が一気にドミノ倒しになるところや、スカイダイビングなどは見ていてとても愉快になる。

 バロンがどうしてそこまでハルの為に動いてくれるのか、というところは疑問だが、彼はかっこいいし、まあそれでいいのだろう。あと意外とちっちゃくてハルとの身長差が可愛い。あとは国王の案内人だった猫がしれっと報いを受けていないところぐらいかしら。90分程度の尺にこれだけの楽しさが詰まっているのは十分すぎる。

トレーニング デイ

トレーニング デイ (字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks4.2点

 おそらくマッコールさんに消去される側の麻薬捜査官を同一人物のデンゼル・ワシントンが好演。ギャングや街の暗部を取り込むことで、都合よく利用しようという姿勢はよくあるものだが、アロンゾは偽の令状で押し入って金を奪うなど、最初から最後まで極めて利己的なクズだった。

 コンビを組んだジェイクはしっかりとした正義感を持って、アロンゾの流儀に染まることに対して葛藤を抱いていた中で、その初志のおかげで窮地を脱するあたりは良かったが、であればしっかりとその初志でもってアロンゾやチームを告発するところまで行ってほしかったというのは流石に求めすぎか。


tea-rwb.hatenablog.com

ぼくらの七日間戦争

ぼくらの七日間戦争

WATCHA3.0点

Filmarks3.0点

 前半は兎に角クソ教師どもにイライラした。あえて露悪的に描いているとはいえ、ありえないぐらいムカつく。

 そのうえでそれがスカッとするであろうと期待した後半だったが、被害に遭うのは純粋に職務遂行しようとする機動隊のみなさんで不憫になり、立てこもったメッセージをテレビが来たところで伝えることもしていないので、こっぴどく叱られてより強力な管理社会に置かれる未来しか見えないのが絶望。っていうか、彼らも法令違反しまっくてるので諸手をあげて彼らを応援できない。最終的には家庭も学校も何も変わらないのでは。洗車の謎やおじさん、協力的な教員の存在などの要素も丸投げしている。

インスタント沼

インスタント沼

WATCHA3.5点

Filmarks3.7点

 冒頭のカットを目まぐるしく切り替えながらの寸劇というか、怒涛のパートが大好きなキルラキルのマコ劇場まんまなのでいきなり大好きになった。

 なんかこう不思議な会話劇だなぁ、と思ってみていたら一気に驚愕の展開に。「草原の実験」ぐらい驚いた。伏線を拾ってるようで拾ってないシュールなコメディだが、麻生久美子の美しさと絶妙な会話のトーン、破天荒すぎる登場人物たちでぐいぐい引っ張っていってくれる。この行動がおかしいとか、そういうことにはあんまり頓着しなくていいので何も気にしないで楽しく見れた。