抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

たりないふたり「ドラマなふたり」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 今回はクリストファー・ボルグリ監督最新作。ロバート・パティンソン×ゼンデイヤ、つい今週『オデュッセイア』で見かけたんですがね。

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WATCHA3.0

Filmarks3.0点

(以下ネタバレ有)

 どんなコメディでも彼女の手にかかればドラマになる。シリアスなね。みたいな感じで、また初めから、みたいないい雰囲気で終わったけど徹頭徹尾どうでもいい話だった。

 今回はゼンデイヤとロバート・パティンソンのカップルが結婚式1週間前に地獄のような空気になる、と聞いていたのでコイツらに愛着が湧けばいいかな、と思っていたけど出会いから本当に無理だった。ただの不審者、離席の隙に本の写真を撮りに行く、話しかける、まあナンパだわ。でも初デートまでにその本を読んでこない根性のやつなんか別に地獄に落ちてればいいな、と思う。お前の話を聞く気にならない。その程度の恋愛への熱量だからだろ、地獄になるの。

 パティンソンがずっと無理だった。コメディだからセーフを超えてて。銃乱射をしそうになったけど留まったことを流れで言ったらドン引きされて思ってたのと違う、助けて!となるゼンデイヤ視点で見ていくなら最悪にされた結婚式、それでもまたこの人と初めましてからやり直せたら、みたいな終わりはそれこそシリアスなラブストーリーになると思うのだが、下手な相談、挙句発情するわ、発情しておいて冷静になるわ、スピーチで全部爆発させるわ、見えてる地雷を踏みにいく不快な人を主軸にされるとちょっともう。ゼンデイヤ視点で結婚式で乱射する幻影を見た上で新婦を演じる、の方が好き。うーん、パティンソン。アラナ・ハイムがいいやな人をやってるのに、お前がしゃんとしないと悪役としてのハリが無くなるやないか!自分のことを完全に棚に上げて、自分の気に入らないことだけを厳しく糾弾する、現代のキャンセルカルチャー的なことを風刺する存在のはずなのに、完全に損してしまっていた。可哀想。そしてゼンデイヤはそこまで悪いのかピンとこない。こたけ正義感によるリーガルチェックを求めたいところだが、銃乱射事件についての忌避感は正直アメリカにいないとわからんところはあるだろう。銃乱射を思って凶器準備をしたけどしてない、と子どもを普通に閉じ込めてるは犯罪が成立してるだろ、とは思うし、いじめの告白も含めてやった側だけ気持ちよくなる告解で実に気分が悪い。どうして銃乱射しようと思い立つほど追い詰められたのか、に寄り添うことはなくラブ上等よろしく武勇伝にして話してるんだからやーねーである。そうして過去が追ってくる、というキャンセルカルチャーの話に対しての応答が、また初めましてからやり直す、なのは意味が分からない。初めましての演技でやり直しても、銃乱射計画の実績解除はリセットされないのが人生だ。人をキャンセルできるほど偉い人間なんていないのでは?なニュアンスと、キャンセルされうることをしたけど切り替えていきますわ、は別のレイヤーではないだろうか。そして、どんな過去でも追いかけてくるから人生は辛いし、それを受け入れるから人生は、あるいは互いの人生を背負う結婚は美しいものとして描けるのではないだろうか。死んだ後でも楽しめるように墓石に点数を彫ろう、ですよ。何点でもええんですわ。

 クリストファー・ボルグリの手数が悪い方に出ている感じもして、編集がうざったかったのも事実だし、音響もやかましいと思わずにはいられなかった。まあ見放してしまった連中の話でこの手数だと知らんわ、になってしまう傾向はあるだろうから仕方ない。合わなかったのだ。