どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
デッドプール軍団は正直いらないと思う。そしてこれだけFOXを救う気があるのに触れられないニューミュータンツこそ救ってあげてください。アニャのマジックめっちゃ良かったじゃん。ポケモンのみんなの物語でも言ってたが、救ってる風で線引きしてるのはちょっと棘を感じるのだ

WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
(以下ネタバレ有)
さあ、お祭りです。デッドプールがX-MENシリーズからウルヴァリンを迎え、というかライアン・レイノルズが仲のいいヒュー・ジャックマンを迎え、ついでに奥さんのブレイク・ライブリーまで迎えてお届けするMCU最新作にしてデッドプール第3作。
これまでの2作品通り、デッドプールは第4の壁を破ってこっちに話しかけてきまくるギャグをしながら、しかしストーリーとしては非常にシンプルで真面目、ストレートな恋愛や家族ものをやってきました。その点で言えば、本作もまた非常にストレートにウルヴァリンとのバディものっぽい感じをしながら、最後は世界のために自己犠牲に突き進む、純粋なヒーロー映画に着地しました。ちょけてないと表現できないウェイド・ウィルソンさんと、世界を救えずむくれまくっている世界線のウルヴァリンということで互いを殴りながら、急所を突き刺し殺し合いながらじゃないと仲良くなれないんですな。そんで最後は仲良く反物質と物質がどうとかの装置でカサンドラ・ノヴァが虚無以外を潰そうとするのを阻止。TVAが絡んで話がややこしくなりがちだからか、逐一今からこういうことやりますよ、っておはなしをしてくれる時間を用意してくれるのでまあテンポは削がれますが行方不明になることはなかったです。まあ知らんうちにミドルエイジクライシスに陥って中古車販売してるデッドプールと、多分フューチャー&パストに参戦しなかった世界のウルヴァリンというシリーズものとしての積み上げを一旦全部無くしてスタートしてるわけで。キャラクターの深さがないからフラットで単調、そんで毎回丁寧に何するかを立ち話してたらテンポというか、ドライブ感はないですよね。
まずは名刺代わりに『ローガン』の思い出を汚さずに出来るんですか?と自分で言いだして、無理と断定。墓荒らしして、ローガンの骨でTVA職員を惨殺していくのは楽しかったし、終わってみれば確かに冒頭まんまの、映画でしたね。
で、やりたい放題やる部分は20世紀FOX時代に製作されたマーベル映画たちがディズニーに入って忘れ去れないように、あるいはX-MEN合流にあたって敬意を払えるように盛大に総指揮を執り行うというもの。事前告知されていたメンバーとしては、トードやらアザゼルやらレディ・デスストライクやらのX-MENに登場していた面々ですが、まあこの辺はマーベルに不足しているともっぱらの話題である中ボスとか雑魚敵を担当しているので味方にぼっこぼっこにされるにぎやかしですね。一応役割があったのはジャガーノートくらいですか。『デッドプール2』には出てないジャガーノートね。でもそれじゃあX-MENしか救済されないんでね、『ローガン』からダフネ・キーン演じる少女だったローラが登場すれば、『デアデビル』からエレクトラ、『ブレイド』シリーズからウェズリー・スナイプス御大演じるブレイドも再登場。チャニング・テイタム演じるガンビットに関しては再登場ですらなく念願を叶えるファンキャスティング。ギャグのためのカメオにならずに、彼らがきちんとX-MENの皆さんと戦って丁重に死んでいったので良かったのではないでしょうか。そして勿論抜群のサプライズはクリス・エヴァンズ。MCUにデッドプールが来たぞ!っていうフリが効いているのでクリエヴァが出てきただけでキャプテン・アメリカのどっかの変異体とか、エンドゲームでいたヒドラ版とか、そういうのを予想させて「いうぞ、いうぞ」からのヒューマントーチでした!は、よく考えたら当たり前なんだけど流石に笑った。そうだよな、ファンタスティック・フォーもちゃんとやってあげないと。ドクター・ストレンジMoMではプロフェッサーXはちゃんとX-MENだったし、ブラックボルトもインヒューマンズから引っ張ってきたけど、Mr.ファンタスティックはジョン・クラシンスキーだったんでね。うんうん。言葉だけとはいえ、パニッシャー(5人いるぞ!)やデアデビル、マグニートーとかも来ていたけど殺されたって言及もされましたし。ちなみに、同一人物イジリ、本当はクリエヴァが最初じゃないとまずいんだけど、デッドプールが面接に来た時点でハッピーが応対していることによってこのジョン・ファブローはデアデビル版フォギー・ネルソンの可能性が出てきてしまうということでちゃんとアースナンバーを表記しないといけなくなったのが1番笑いました。変に真面目。
…ん、ブレイド、お前はFOXじゃないのに何しれっと参加してるんだ…??
って訳で、基本的にMCU映画になったことで、純然たるストレートなディズニー映画っていう感じになった上で、過去の遺産を使うちょっと内向きな感じ。デッドプールさんがMCUに合流してどうなっていくんだろう?っていうこれからへの期待感とか、TVAという時間の軸を使った設定がドラマから遂に映画にやってきてどういう整合性が、とか。時間の概念は、目下迷走中な次のアベンジャーズ(カーン・ダイナスティってタイトルは変わったんだっけ?)で重要な論点になりそうなのにどうもうまく導入できていないする気がするし、FOX大集合に関しても、MCU歴代キャストとかニコラス・ケイジとかAoSとかいろんなところから集めてシークレット・ウォーズでやるんじゃねぇかっていうのに慣れさせるためだけの感じがする。マーベルへの愛に溢れているといえば聞こえはいいけども。ただまあ今回は許そうと思う。ケヴィン・ファイギがX-MENから現場に入ってて思い入れがあると言うし、ライアン・レイノルズだってマーベルというかヒーロー映画にはいくつも文脈を重ねている人だ。でも、一回きりだよ?をNWHに続いて短期間で連発していることは問われるべきだとは思う。連発するんだったら、その集大成たるシークレットウォーズにはヒットモンキーやM.O.D.O.K.のhuluアニメバース、ランナウェイズやクローク&ダガー、ヘルストロームみたいなhuluドラマ班、ドラマレギオンあたりまで入れてくれよ、そこまでして準備としてのNWHとD&Wが許されるみたいなとこまである。
そうそう、ライアン・レイノルズがオーナーのレクサムFCは2年連続で昇格!リーグ1(つまりイングランド3部に舞台を移す!バーンズリー、ボルトン、ブラックプール、ウィガン、ハダースフィールドなどなど)プレミアファンも知ってる名前もだいぶ増えた中でまだまだ勝てるのでしょうか?