どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
今回は7月に見た旧作のおさらい。EDDIEさんのキャスに出るにあたっての実写化映画、デッドプール&ウルヴァリンの予習、などなどです。
映画 文豪ストレイドッグスBEAST
WATCHA3.0点
Filmarks3.2点
文豪ストレイドッグスのスピンオフ的小説の実写化。
中島敦がポートマフィアに、芥川が武装探偵社に入って対決する小説が原作だが、漫画世界とも並行世界であるし、ドストエフスキーまで出てきて実写ユニバースを作りそうな気配を見せている。
とはいえ続編も含めて、完全に2.5次元の舞台を構築していくものであろう。現代横浜を舞台にしているが、作中人物たちの装いが現代的すぎなかったりで街ロケとかがどうしても違和感を生み、彼らの異能力も安めなCGで済ませている。夜叉白雪とか人虎とか。虎はお金かかるんだろうな…
どことなくするニチアサ臭を漂わせながら、しかし2.5次元舞台というジャンルが開拓された現代において実写映画という別媒体に殴り込むのはこういう手法でやってもいいのかもしれないという説得力はある。
GRANRODEOとラックライフもかかるし、その辺の実写化よりIPとして強くしたい意志はちゃんと感じた
君は放課後インソムニア
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
テレビアニメシリーズはかなり好きな質感だった。
そこからするとほぼ同じ話をやっているんだが、当然12話×30分から2時間にしてるんで話の駆け足感が強い。その結果、2人の特別感がどうしても薄くわがままなだけにも見えてしまう。曲のご両親のお怒りはごもっともに感じるしお姉さんもただの浮かれポンチに見える。金沢の街で補導されないように隠れるとこも時間が少ないから緊迫感とドキドキ、すなわち恋の予感が足りない。
森七菜のアイドル映画としては完璧なショットもあったりするから、巻きまくって終盤オリジナルっぽい感じのとこは勿体無い。
っていうか、石川ロケのまんますぎてアニメの背景に評価が上がっていく。
能登の復興を祈り。
キングダム2 遥かなる大地へ
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
おお戦たった一つで120分を超えてきた。そりゃ完結しない漫画と言われる訳だわ。
戦をしているだけなので映画として大きな筋立てはないが、この戦いを通して信が自分に足りないものを知るというキングダムという物語全体にとっては大切なタイミングではある。
きょうかいさんのアクションはさすが清野菜名、当代きっての動ける女優という面目躍如。過去回想とかいらないからバンバン動かして欲しい。
大人のためのグリム童話 手をなくした少女
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
リンダはチキンがたべたい!の監督の前作と聞くと納得しかない。輪郭をおかずに揺れ続けるキャラクターデザインは、物語への没入が妨げられた感覚もある。この童話を知ってる前提の映画なのだろう。
それは知らなかったこちらが悪い。
リンダはストーリーがもっと単純でコメディになっていたが、こっちは悪魔が介入しまくる城パートなど、なんだかなぁとも思う。ミシェルオスロの短編がなんかでも悪魔がびっくりするほど介入していたような気もするが、どうでしたっけ
小さな恋のメロディ
WATCHA4.5点
Filmarks4.6点
結婚するとかもよく分かってないけど、君と一緒にいたら幸せ、という小学生による結婚を描く。
大人たちは彼らにとっての障害として存在するのだが、それでも彼らは結婚式を挙げ、最後にはついに爆発する。責任を取るのは大人だし、諭す姿勢もある。だから純粋無垢、という言葉が適切かは分からんが、な恋がすごく尊いものに見えるし、大人になってないことがとても羨ましく見える。
『僕らの七日間戦争』も思い出す。
子供はわかってあげない
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
タツヤ・マキオさんのカレーを食べながら映画を見る会にて鑑賞。
夏の冒険。
今の家庭は幸せ。でもそれは再婚過程で実父は別にいる。探偵に調べさせたら瞬殺。じゃあ、会いに行くしかないじゃない。
夏休み、水泳部の合宿を抜け出して父と過ごした時間。空間の構造を用いて、古舘寛治も斉藤由貴も豊川悦司も正しく家族であることを示す巧みさ。
本人も気づかないレベルで耳につっかかってた水滴がようやく落ちる。ああ、青春だ。
デアデビル ディレクターズ・カット版
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
デッドプール&ウルヴァリンの予習に何みようかな…これだっ!となる人は少ないだろうが、エレクトラ役のジェニファー・ガーナーの再演は決定しているし、デップーでしょ?案外ベンアフサプライズもあるのでは?などと思っている20世紀フォックスマーベルの忘れられかけた作品。F4とX-MEN以外にもあるのだよ。
さて、ネトフリ版ドラマはシーズン1しか見てない私からすると、いや映画めっちゃ頑張ってブルズアイにキングピン、エレクトラを絡めつつ、マット・マードックとベン・ユーリックの社会正義サイドも組み込んでるじゃんと擁護したくなる。夜のヴィジランテ、完全なるマーベル版バットマンというコミックにおける立ち位置だろうものをしっかり見せる暗めのシーンやギミック武器を多用しながら、マスクヒーロー故のエレクトラとの戦闘も準備しているし、フォギーとの弁護も楽しい。これは結構掘り出し物では。
あと、これを見たらシーハルクに出てきたマット・マードックは全然アリだわってなる。エレクトラをすぐナンパしにいくチャラ男っぷり。逆にネトフリ版はこれを払拭したいからあんなにダークでリアリズムに行ったのか。シーズン1しか知らんけど。同じ人物がMCU版を演じるとはいえ、聖典にするのはドラマ版だけではないですよ、と一石投じれる。
ブレイド3
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
いよいよブレイドってなんだろう?となってきた。
ウェズリー・スナイプスがカッコよくやってるはずが、大切なんだと取りに行った刀を刺して使わなかったり、そもそも人類と人類を餌にする吸血鬼というサイズ感の話のはずがFBIが出てきてスケールダウンするし、何より1番かっこいいのはジェシカ・ビール演じるアビゲイルだし。弓矢に仕込み靴で吸血鬼をボッコボコにしてるジェシカ・ビールが主演ではないと言われて納得するのは非常に難しい
グリーンランタンと口を紡がれたデッドプールをイジったライアン・レイノルズ、これはイジるのか!?
→イジるどころか御大が映画にでました。
逆光の頃
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
何にもない映画はいっぱいあるが、その中でも何でもない瞬間ばかり。そこに響く少し違和感のある京都弁が虚しく反響していた。
京都の映像を綺麗に見る分にはそれでいいが。
殺さない彼と死なない彼女
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
リストカットして死にたい女子高生と、口癖のように殺すぞを言う間宮祥太朗。間宮祥太朗が高校生かよ、と思っていたけど制作時で26歳。ギリセーフ…っていうか同い年!?上だと思ってた。岡田将生とバグる。
さてそんな感じで死ねや殺すぞが飛び交うんだけど、そんなふうにやり取りできる2人の関係を心地よく描きながら、サイドストーリー的に別に関わるわけでもない地味子ときゃぴ子の話、八千代くんと撫子さんの告白しまくる話を挟んで恋するって何だろうねを明示的には問わないまでも、ふわっとこういう関係性って素敵だねを並べていく。
並べていくところでまさかの展開に死ねや殺すぞの言葉の軽さが実はちゃんとテーマになってるからこそ、言葉の重さが強く心にのしかかる。
映画ドラえもん のび太の恐竜2006
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
たしか映画館で見ていたはずなので18年ぶり?の鑑賞。
朧げながら覚えている展開、そして復習済みなので覚えている初代恐竜の展開。
ピースケを見つけ、育て、間違ったところに帰したので歴史修正のために元の場所に戻して、日本に帰ってくる。それだけの話ではある。だが、自分の記憶していた以上にピースケが可愛らしく、別れに涙を禁じ得ない気持ちにはなる。ボクノートでここまでグッとくるとは。幼き頃の記憶に詰め込まれてるな。
何よりアニメーションがだいぶ特徴的で、動きを重視して多少崩してでも、という感覚。湯浅監督のルーとかに近い印象すらある。湯浅さんはクレしんの文脈の人だったはずだが。なーんて思っていたら小西賢一によるものだった。わお、レジェンド。
でも、そう言う問題でないだろ!という人物の表現もあったのでこの時代における挑戦の限界も見えた、ということだろう。
暗殺の森
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
ファシスタ党が党勢を拡大するイタリア。主人公はファシスト側について恩師の調査と暗殺を命じられる。いろいろ接触して話してるのだが、まあとにかく優柔不断というか、決心がつかないというか。
結局暗殺も別の人間に託して安全圏の車の中にいるだけ。奥さんを助けることもしない。
ファシスト側に走ったのは、かつて自分が銃殺したはず、人を撃つような特殊な人間ではなく周りと同じであることを求めたから。銃殺したはずの相手も生きていた。思想なきファシズムへの投下は、これからどうすると聞かれても大衆に身を委ねるしかない。