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抹茶飲んでからマラカス鳴らす

見た映画、読んだ本、見たアニメ。そんな話を中心に。。。

リブートが本質をとらえていない悲劇「サンダーバード ARE GO」

こんにちは、抹茶マラカス (@tea_rwB) です。

さて、前回の前振りを踏まえてしばらくは究極の原作厨ともいえる私の懐古的な批評を綴っていくことになります。

tea-rwb.hatenablog.com

 

  皆さんは、2015年夏からおよそ1年かけて不定期に全26話をNHK総合で放送していたTHUNDERBIRDS ARE GOという作品をご存じだろうか。以前私の述べた、特撮好きの大きな要因となるイギリスの人形劇の実に50年ぶりのリブート作品である。

原点であるサンダーバードは、決して北陸を走る列車でも、大学生のふざけたコールとでもないが、主な話の概要をかいつまんで説明したいと思う。

 WATCHA3.0点

 

1.1965年版サンダーバードについて。

 端的に言えば、サンダーバードはあらゆる危機から人々を救い出す秘密組織、国際救助隊の活躍を描いたモノです。

 国際救助隊のメンバーは組織を立ち上げたジェフ・トレーシーとその5人の息子たち。素早く現場に移動し、前線基地の役割を果たす1号に乗り込む長男のスコット。救助メカを乗せたコンテナを搭載する2号に搭乗するバージル。宇宙での救助で大活躍するのは3号と末っ子のアラン。普段は2号のコンテナに格納されている4号に乗って水中での救助を担当するのはゴードン。宇宙ステーションである5号で地球上どこからでもSOSに対応するのが、ジョン。更にそれらのメカの調整を担当するブレインズ。彼らとあと数名がトレーシーアイランドという地図にない島で過ごしながら、人命救助をこっそりと行っていくのだ。そんな中で、国際救助隊の秘密を狙うフッドにやむを得ず対峙していく、という展開に担っていく。ロンドンでエージェントとして活躍するレディ・ペネロープとその運転手パーカーも忘れてはならないが、そこまで話すと冗長ですかね。

 そして、彼らの持つサンダーバード1号~5号の発進シークエンス及び2号に内蔵される救助メカの数々。2号が発信するときに倒れる木や、1号発進時に引きゆくプール。もう最高です。そして、ペネロープの愛車FAB-1に施された改造。男の子の心を揺さぶる仕掛け満載なのです。もうね、OP見てくれればわかります。最高なんですよ。

 

2.サンダーバードARE GOと1965年版との違い

 大きな違いが3点あります。

 まず第一に、秘密組織ではありません。GDFとかいう世界防衛軍と協力しているという姿勢になっています。そのため、秘匿する必要がなくなりフッドとの因縁の始まりが変わります。まぁ、オリジナル版でも割とみんなに知られてた感はありましたが。

 次に、ジェフの不在です。放送初回から何故か彼は行方不明で、長男のスコットが指示をだしています。ただ結局の所、ジェフを行方不明にする必要があったのかまるで疑問でした。

 代わって加入したのがケーヨで、これが第3の違いとなります。オリジナル版のミンミンとキラノを併せ持ったような特性のキャラでした。ケーヨには新デザインのサンダーバードS号も与えられました。しかしながら、終盤になるまで殆ど空気。トレーシーアイランドにすらいないことも多々ありました。しかしながら、フッドとのある関連によって終盤に突如主人公格に。唐突過ぎた上に、5兄弟はどこへやら。バイクと一体化できるとか、S号はすごいよかったのに残念です。

 

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3.よかった点と不満点

 メカ全般に関してはよかったと思います。特にポッドモジュールシステムは秀逸でした。いくら種類がいくらかあるとはいえ、救助メカをいくつ収納しているだ?というのは、オリジナル版では暗黙の了解でした。この解決としては最良のモノでした。

 ただ、序盤は救助メカというよりも、アーマーのように身にまとうものが多くいかがなものか、とは思っていましたがね。ファイアーフラッシュ号や黒柳徹子さんの客演などなど、オリジナルファンも大喜びの脚本・サービスもありました。

 が、しかし。しかしですよ。今回のシリーズは世界を股にかける悪党と最初か分かっているフッドに関係していると見るや否や、ケーヨやアランはフッドで頭がいっぱいに。国際救助隊は、悪の組織を打倒する警察ではありません。あくまで、困っている人を助けるための民間救助組織なのです。本作では、その本分を忘れすぎでした。警察・消防が太刀打ちできない大災害に取り残された人々を救う国際救助隊の活躍を描いてほしかったなあと思ったわけであります・・・