抹茶飲んでからマラカス鳴らす

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ジェシカ・チャステインの独壇場「モリーズ・ゲーム」感想

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 見に行くのが遅れすっかり公開劇場数が減っていたため、新しくできたTOHOシネマズ日比谷まで出向き、ついでにガイアの夜明けでやってた日比谷セントラルマーケットこと、有隣堂のなんでも店舗を覗いたりしながら映画を2本見てきました。その1本目。すっかり私が虜になってる名女優ジェシカ・チャステイン最新作です。

モリーズ・ゲーム(字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

(以下ネタバレ有り)

 1.圧倒的ジェシカ・チャステイン

 この映画の感想を一言で言えば、ジェシカ・チャステインすげー!!しかありませんね。全編にわたって彼女の独壇場。現在パートではイドリス・エルバとの高速掛け合い、回想パートは殆ど彼女の独白。そして、20代のモーグル選手からその12年後の転落までも演じ切り、ゴージャスでセクシーな衣装の数々を着こなし続ける。ジェシカ・チャステイン好きにはたまらないことこの上ないですよ。

 どうしても思い出すのは、ジェシカ・チャステイン主演の前作。「女神の見えざる手」ですね。 

tea-rwb.hatenablog.com

 時系列を多少いじりながらの展開もかなり似通っていましたが、とにかく主人公を演じるジェシカ・チャステイン無双なのがとにかくの共通点。

 正直、彼女が喋りっぱなしなのは退屈してしまう可能性が高くなると思うのです。ところが、本作はこれを見事に回避しているといっていいでしょう。タイトルアバンではモーグルの試合での映像と語りで転倒。タイトル後は就寝中の電話、からのFBIに逮捕。息つく間もない展開で、主人公モリー同様我々も何が起きているかわからないので、必然的にこちらも集中力を高めて見始めていきます。そこからはもう止まりません。一気にポーカーゲームで成り上がっていき、そのまま転落していくのでとんでもない量の台詞を処理しながらアトラクション的に話についていくわけです。とはいっても、モーグルやポーカーの基礎知識のない観客の為に、結構親切に画面を使った説明もしてくれるので、その手の不安も問題ありませんでした。

 それから、忘れてはならないのが、実話ベースだということ。主人公モリー以外は変名だと冒頭に告げられますが、登場するミスターXは、ベン・アフレックだとか、トビー・マグワイアだとか、レオナルド・ディカプリオだとか、いろいろ噂されていますが、ようはこのように見ている我々がコイツのモデルは誰だ…?と文春根性で釘付けになります。また、よせばいいのに正体を匂わせるような映像も瞬間で挟んだりしてるから、もう煽られて気になる気になる。ちゃんとこういう工夫で長時間の集中力を担保する仕組みを準備しているんですね。

2.ラストのメッセージが意味するもの

 話としてのラストは、父親との和解後、判決も求刑より軽く社会奉仕で済み、リストの客も売らなかったのでモリーに唯一残された尊厳も守られた、ということになります。そのラストはラストでよかったのですが、更にその後。映像は再び事故の起きたモーグルの話に。彼女は自分の足で立ち上がり、そして救護されていきます。そこに合わせて実況のアナウンサーは「彼女はまた立ち上がる」と述べて終わります。

 冬季スポーツ、女性主人公、実話、転落もの、と多くの点で「アイ、トーニャ」もまた、思い出される本作ですが、「アイ、トーニャ」は映画を通して真実が何か、それは無数にあり、そして一つもないこと、みんな愚者であることが描かれていましたが、何よりもラストでトーニャ・ハーディングが確かにトリプルアクセルを飛んだアスリートであることは真実だ、と強調していました。 

tea-rwb.hatenablog.com 

 対して、今回の「モリーズ・ゲーム」のラストで描かれたのはモリーの不屈さでした。だからこそ、モリーは自分の足で立ち上がったし、この事故の後もポーカーでのし上がることに成功している。だから当然、社会奉仕の判決の後もまたなにがしかで、成功するはず、そんな優しさ、アメリカの持つ包容力を感じさせました。

 

 えー、実は途中から猛然と尿意が込み上げてきたせいで多すぎる情報量をすべてキャッチできていないのではないか、感も否めないですが、仕方ないよね、尿意は。

 ということで、皆さん映画を見る前のトイレは忘れずに!