どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。
この夏、なんか恐竜映画が激アツ。『プリミティブ・ウォー』でベトナム戦争に現れれば、『オークストリートの異変』でアン・ハサウェイを襲う。『トイ・ストーリー』にも恐竜はいるし、ミニオン…は怪獣か。まあそんなこんなで劇場3作目のパウパトです。
ちなみに何故か世界最速公開です。同日ですらない単独最速。

WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
(以下ネタバレ有)
お馴染みのアメリカのワンちゃん版サンダーバード、パウ・パトロール!非常に分かりやすいスーパーヒーローアニメなのだが、今回は恐竜の島で大冒険!まずは手始めに分かりやすくお間抜けな御一家の海上火災を救出し、流れで遭難して未知の恐竜島を発見!知り合いらしいレックスくんが築いた恐竜王国で優しい恐竜たちと出会う。しれっと世界に公開して学者たちがやってくる中で文明の衝突の色々を救出していきながら、最後はシリーズが誇る悪役ライバール市長のせいで島の火山が噴火して溶岩流から救出大作戦!というジュラシック・ワールド炎の王国も真っ青の理想的なファミリームービーに仕上がっている。
主軸は明確で、最後にマグマが相手なのもあって消防タイプにして、お調子者だがヘマをやらかしがちなマーシャルくん。最初の日常シーンでしっかりヘマを描けているのも見事だし、マーシャルと交流することになるティラノサウルスの幼生のルバーブも可愛いったらない。のび太の恐竜で明らかなように、幼い恐竜とバディ化していくのが嫌いな人類など存在しないのでもうここだけでニコニコが止まらない。その上で、マーシャルくんが乗り越える最後の試練としての壁登りが回想で入隊のきっかけとして紹介された上で「諦めない」という彼の象徴的な信念を示す要素でみんなぜーんぶを助けるという展開は分かっていても楽しい。
楽しい要素としては、やはりレックスの作り上げたツリーハウス紹介と恐竜との共生生活であり、水車がつっかえることでルバーブとの出会いエピソードにも繋げる恐竜たちのシャワーシーンだったり、ツリーハウスを登っていき、そして葉っぱでハングライダー。いちいち彼らのキャラクターが出ている動きの数々、恐竜たちの住む世界のワンダーは、勿論ジュラシック・パークへのオマージュを捧げながらも、優しくポップな恐竜たちへの愛を感じる。そしてそんな彼らを助けていく救助シーンも楽しさが溢れており、谷間に落ちたブラキオザウルスを助けるシーンは恐竜とメカが共存する美しさもあるし、濁流の中をコンビで綱渡りのように紐を張って助けるところはコメディにひながらも緊張感も持たせ(車を止まれば良いのでは?は野暮)、何よりもルバーブを助けるために迷いなく川に飛び込むマーシャルのその姿が今回の主人公たり得ることを示す救助シーンであそこは本当に好きでしたね。
そりゃまあ、確かに恐竜が住む島が見つかって、それを早速パウパトロールが大々的に公表してメディアも研究者も呼んだせいでライバール市長がやってきて大ピンチを作ったのであって、普通にマッチポンプというか、研究者チームだけ秘密裏に呼んでくるとか、普通にそっとしておくとかあるだろ、とは思うけども、悪いのは全部こいつできるバイキンマン的なやつがいるのも子ども向け作品の強みですし、人を救う、という点で完全にパウパトロールたちは迷いのないヒーローなのでね。そこにマッチポンプとか意義とか悩み出すとゴッサムの蝙蝠男さんみたいに暗くなっちゃうんで。それに、テレビシリーズで既にレックスの登場回で恐竜は扱っているらしいのでまあ島の一つや二つは大きな問題ではないのでしょう。そうそう、レックスの存在は素晴らしいというか、人を救助する作品において、下半身に障がいを抱えるキャラが補助器具をつけて非常に楽しく暮らし、救われる側ではなく救う側に回る、カッコ良いと見えるこの世界はすごく見てて気持ちが良かったです。
見逃してしまった『ギャビーのドールハウス』もそうですが、アメリカ製の子ども向けアニメ、しれっとテレビ放送がされて結構な位置を獲得しているっぽいわけでございます。劇場は満員でしたし。秋にやってくるベベフィンも注視しておきましょう。