抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

私的映画表彰式2022

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 映画の年間ランキングも発表されまして、いよいよ年の瀬でございます。本日は部門賞的な発表。悪役、助演、主演、海外アニメと国内アニメの表彰、と言えば聞こえはいいですが、まあ映画の年間ランキングを作る時に振り返りしやすいからやってる、みたいなところがあるので年々形式が簡略化されているのは許してくださいな。

1.悪役賞

  1. ジュリオ・パレグアン(ラマ・スマルノ)(フォトコピー)
  2. 窪司朗(玉木宏)(この子は邪悪)
  3. バスター・ムーン(SING/シング:ネクストステージ)
  4. 村上アレン&梅川葉(柳俊太郎&若葉竜也)(神は見返りを求める)
  5. スコット・バクストン(レイ・スティーブンソン)(RRR)

①芸術こそ無罪の諸悪の根源②玉木宏の振り切りまくった怪演だけで満点③すべての興行に対する悪。主役の皮を被った悪。嫌い。④凡庸に人を見下すデザイナーと何の悪意もなく人を伝聞で貶せる真の悪人⑤死に方は奥方の方が好きだったが、最後まで立ちはだかるいやーなやつだった

2.助演賞

 偶然ですが、全部邦画!

  1. 奈緒(マイ・ブロークン・マリコ
  2. ムロツヨシ(神は見返りを求める/川っぺりムコリッタ)
  3. 中島歩(愛なのに/よだかの片想い)
  4. 窪田正孝(マイ・ブロークン・マリコ/ある男)
  5. 三浦友和(線は、僕を描く/ケイコ 目を澄ませて)

①壊れゆく狂気とそれでも放っておけない存在感②無垢すぎ、純粋すぎる存在感を今年は発揮。前者ではそれが怨みに、後者では食への感謝と図々しさに昇華された③情けない男を演じさせたら絶好調。もう出るだけで笑ってしまう④旅先で出会ういい青年と、秘密を隠して過ごした良き父。方向性の違う役も万全⑤飄々としている師匠ポジが上手すぎる

3.ベスト子役賞

 昨年新設したんですが、今年も継続できるぐらい豊作でした。

  1. シドニー・コワルスケ(ブルー・バイユー)
  2. リル・シャウバウ(スティルウォーター)
  3. 田村睦心(雨を告げる漂流団地)
  4. ウッディー・ノーマン(カモンカモン)
  5. ジョゼフィーヌ・サンス&ガブリエル・サンス(秘密の森の、その向こう)

①これで泣くなというのが無理なラスト。一緒にバイク乗って出かけるとことか超好き②これで泣くなというのが無理その2。マット・デイモンと触れ合う姿が愛おしい③今年の少年声でもやはり圧巻。④インタビューを受けた子どもたち含めてモノクロに映る自然さ⑤本当の双子が時空を超えた親子を演じる。一緒に料理してるところとか幸せ

4.主演男優賞

  1. デンゼル・ワシントンマクベス
  2. 佐藤二朗(さがす)
  3. 西村虎男(とら男)
  4. ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(NITRAM/ニトラム)
  5. ニコラス・ケイジ(PIG)

①古典は役者の力が直結する。予言に翻弄される。②福田色の抜けた佐藤二朗福田組はその色を抜いてこそ輝くのか③本当の元刑事が実際に捜査した事件に本人役で主演。現実と創作が交差する④芝刈りはどうですか?⑤これぞアカデミー俳優。ネタ枠ではないと証明。

5.主演女優賞

  1. フランシス・マクドーマンドマクベス
  2. 吉岡里帆ハケンアニメ!)
  3. 大和悠河(怪盗クイーンはサーカスがお好き)
  4. 清原果耶(線は、僕を描く)
  5. 岸井ゆきの(神は見返りを求める&ケイコ 目を澄ませて)

 ①デンゼルに輪をかけて凄かった。②『見えない目撃者』以来の当たり役③怪盗クイーンの優雅さを完璧に表現できていた。演技よりにじみ出る優雅さ。④とにかく優勝していた。おかしい。⑤こんなに分かりやすく図に乗って痛い目をくらう役と聴覚障害のボクサーという役を1年で併存させるか。

6.ベスト国内アニメ賞

  1. 鹿の王 ユナと約束の旅
  2. 映画 バクテン‼
  3. バブル
  4. THE FIRST SLAMDUNK
  5. 四畳半タイムマシンブルース

 ①映像としてここまでのものが今後の日本アニメに出来るだろうか②髪の一つさえも意志を感じる美しさ。題材の力を信じている。③アクションとカメラ移動の美。④これ以上ないリアルな試合。球技のアニメでこれは本当に凄い。⑤出町柳ユニバース、更にリッチで見ごたえが。

7.ベスト海外アニメ賞

  1. シチリアを征服したクマ王国の物語
  2. 雄獅少年 少年とそらに舞う獅子
  3. チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ
  4. アンネ・フランクと旅する日記
  5. ミューン 月の守護者の伝説

 ①忘れがちなクマの寓話。1年終わってみれば特色が強い作品だった。②中国アニメの強さがここに。中国アニメを入れない選択肢はない。③実写とアニメ、それも複数の技法をこれでもかと詰め込みつつ、成立するうまさ④日記が実体化する面白さとアリ・フォルマンの妙。色彩も豊か⑤とにかくクリーチャーと世界のデザインの秀逸さ