抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

いつもの味で大安心「ミニオンズ フィーバー」感想

 どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。

 まず告知。

 はい、出ますよ。是非質問してください。

 

 今回は怪盗グルーシリーズの5作目なのか、スピンオフの第2弾なのか良く分からない映画『ミニオンズ フィーバー』の感想です。お昼に映画を見て、その直後に感想を書けなかったので、夜になってから書くのが死ぬほど怠いなぁ、っていう気持ちが首をもたげたのですが、わざわざこれに合わせてミニオンズの過去作の感想を記事化した訳ですし、書かねばなぁ、の義務感です。故に薄味。

tea-rwb.hatenablog.com

Minions: The Rise Of Gru [12 inch Analog]

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

(以下ネタバレ有)

 感想としては、基本的に面白い!の一言。夏休み向け家族興行として満点の出来だと思いましたし、映画館におなら的なガスを撒いて独占する、みたいな予告編だか特報だかを2年近く見せられていたことを考えると、いや、知ってるよ感がかなり少なく、あるいはネタがバレていても笑わせる力を持っている作品でした。

 まず、非常に好きだったのがローカライズの仕方ですよね。グルーが出てくるとはいえ、ミニオンズ主体のスピンオフの立ち位置のはずの本作(いや、それにしてはグルーの出番が多いというかちゃんと主人公してるんだけど)は、当然人間には解せない言語を操るミニオンズたちの語感が面白さを誘う訳です。過去の鑑賞では、その非言語性が面白さを担保していると述べていて、確かに本作でもマクガフィンとペットストーンを交換した時や、アメリカ横断パートの非言語性の面白さはありましたが、むしろ言語性が高いことの方が気に入ったんですね。オヤスミーとか、日本語をいくつか聞き取れたことで、あ、これ既存言語のミックスなんだ!に初めて気づいたし、そして劇中登場する数多の看板。無論、本国では英語だと思うのですが、ここをちゃんと無機質クソディズニー仕様のフォントじゃなくて、まあ多少なんとかいじってて、ちゃんと違和感にならない。「小学校」はちょい怪しかったが。文字としての言語に気を使っているがゆえに、音としての言語の方にも気が回った感じの納得感でした。

 で、あとはミニオンズシリーズ特有のメカギミックの面白さは、本作は敵となるヴィシャス6の登場メカでカバーしましたね。それぞれの登場も決まっていたし、能力に合わせたメカでこれもまた面白い、もっと言っちゃえば面白すぎなかった。丁度いい。イルミネーションっぽい、というか。まあ何だったら、カンフー特訓のくだりとか無くして、ヴィシャス6をもっとフィーチャーしても良かったと思うんですよねぇ。ジャン・クロード!とか声もヴァン=ダムがあててたみたいだし。カンフー関係なくなったし、動物化させなくてもよいような、いやでも『私ときどき、レッサーパンダ』とかの前にこれやってたのよね、本当は、とか思ったり。あとカンフーの達人ミシェル・ヨーも下手したらシャン・チーより早い…?

 と!いう訳で?007やミッション・インポッシブルオマージュとか、ブルース・リー的なオマージュとか、多分拾い切れなかった小ネタも山ほどあっただろう、イルミネーションらしいスラップスティックコメディになっていたと思います。飛行機のとこの荒唐無稽さとか好きよ。