抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

年末特番「この映画は見てほしい2020」傑作選

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 今年も無事にランキングを難産ながらも出せそうなので順位的には高くないけどオススメできますよ!みたいな映画を紹介する、どっちかっていうと偏愛枠ですね。ただ、今年からランキングに偏愛を多少加味することにしたので、本当の偏愛はベスト10に入っちゃったんですけどね。

 ということでベスト10漏れした中での力作を。

1.はりぼて

 ドキュメンタリー映画が大豊作な今年。例年ベスト10に何本かはドキュメンタリーが入ってますし、ここのコーナーでも推してますが、今年はこれ。

 富山のチューリップTVが暴いた富山市議会がみんなで不正な支出をしていた顛末を追う映画。みんなあんなに半沢直樹見てるんだったら、絶対この映画すごい好きですよ。めくるめく老人たちの土下座合戦。人間が謝るとこんなに面白いなら、そりゃメディアも人を追い詰めますね。まあ笑えるのは編集と音楽のおかげなので、見ているあなたは笑ってる場合なのですか?と問われます。

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2.アダムズ・ファミリー

 さて、アニメ作品からは舐められてそうなコチラを。もう2も決まってますから、今から見ておいて損は無いですよ!!あとね、これ監督がソーセージ・パーティのコンビです。これは宣伝になるのか?

 吹き替え版で鑑賞しましたが、まずこの吹替陣が素晴らしい仕事。杏、二階堂ふみ生瀬勝久、と次回作でも維持して欲しい布陣。更にはヴィランはLiLiCoさんですが、これもオーバーアクトが逆にはまっている。

 テーマも普通と均質化で、かなり近代的なものを扱っているものの、ローテンションのカルチャーギャップコメディとしてかなり笑える。この前見たワンダーウーマン1984のスティーブのカルチャーギャップギャグより全然面白いですよ、マジで。

 最後には、あのメインテーマに合わせて指を鳴らすこと請け合いです。まあ私指パッチンできないんですけどね。

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3.君が世界のはじまり

 これびっくりするぐらい見ている人が少ない気がするんですけど。うそでしょ!!

 監督は若手女性監督の旗手ふくだももこ、主演は松本穂香で脚本は「リンダ・リンダ・リンダ」「ハード・コア」青春もので実力を発揮している向井康介

 というわけで、完全にロメロをオマージュしたショッピングモールで歌うブルーハーツ。愛しくてたまらない青春群像劇。みんなが愛しいですけど、そのなかでも群を抜いて中田青渚さんが素晴らしい。ああ良かった。エンディングは松本穂香独唱ですよ!「君は彼方」のミュージカルシーンより歌上手いですよ 

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人にやさしく

人にやさしく

4.キーパー ある兵士の奇跡

 今年もJリーグで優勝を逃したサッカーファンとしては外せない作品(ありがたいことにプレミアリーグでは推しが優勝しました)。ナチスの犯した戦争犯罪との向き合いの話でもあり、スポーツがすべてを繋ぐいい話でもあります。

 何が素晴らしいって、サッカーしてるんですよ!!!これって結構珍しくて、サッカーは撮るのが大変なんですよ。11人vs11人の役者をそろえなきゃいけないし、結構な広さも必要。しかもアメリカではまだ流行り始めた段階なので、どうしたって映画との相性が良くない。そこをしっかりカバーして、しかもゴールキーパーというポジションの特殊性もしっかり描けている。必殺ロングスロー!!そんな映画ありますか!!ここにありました!!

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5.ブレスラウの凶禍

 最後はネトフリ独占配信タイトルから。ポーランド映画です。

 ブレスラウは、ポーランドの都市で見立ての連続殺人が発生。しかも殺され方が中々にエグい。馬2頭にそれぞれひっつけられて引き裂かれるとか、悪夢ですよ。

 「セブン」のフォロワーだと思うんですが、当然フィンチャーほど上手くやってたら劇場公開されている訳で、そこはどうか温かい目で見ていただきたいんですけど、やっぱ見立て殺人って好きなんですよねぇ。