抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

Jリーグ歴代ベストイレブンを決めよう(2020年版)

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 今日はサッカーのお話です。映画ファンは帰れ!嘘です。どうか読んでください。

 この自粛期間中、スポーツ系は話がちっとも進んでいない訳ですが、平畠啓史さんと蹴球メガネーズの皆様のコラボYouTubeで歴代のJリーグベストイレブンを選出していたので、せっかくだから考えてみました。まさか7000文字近くいくとは。そしてコレ、400本目の記事らしいです。サッカーの記事になっていいのか映画ブログ。

 

 異論は認める。

 なお、選出に当たっては自分が生で見ている選手で、1シーズンより通算の貢献度を重視してます。従って、レオナルドとかドゥンガとか井原正巳とかは外れています。

候補

①GK

 ここは正直言って2択。横浜フリューゲルスの名の下に殉じ、カテゴリーを落とせばまだやれただろうに名古屋でそのまま引退した鉄人楢崎正剛と海外移籍したGKで日本代表の神、川口能活。能活はジュビロ時代に味スタで対戦した際、能活コールに振り向いてお辞儀してくれる良い人でした(振り返った瞬間ブーイングしたのを含めていい思い出)。本来海外移籍した能活を含めるのは違反なんですが、それぐらいの傑出度があると思います。そして、近年隆盛の外国人GKの先駆けであり、対戦して絶対勝てないと思い続けているカミンスキーも列挙しておく必要があります。昨年建英が決めるまでカミンスキーから点取ってないんですからね。おっそろしい。

 そしてJの歴史を振り返るとどうしても名前を挙げたいのが水戸で健在のレジェンド本間。勿論、J1に上がっていないクラブの選手がベストに名前を連ねることは無いとは思います。とはいえ、貢献とインパクトを考えると候補にまではしたい。

 ただ、まあ海外移籍のハンデを考えてもここは楢崎で。名古屋というクラブで優勝まで持って行ってるし間違いない。日本代表での実績も能活に負けず劣らずです。

②右SB

 長年FC東京を見てきた身からすると、サイドバックは人材の宝庫。ここで我が軍ねじ込まずして、どこでねじ込む。

 ということで、FC東京から3人。まずは04年のナビスコカップの決勝で最後のPKを決めたを。石川直宏と組んで右サイドを切り裂き続けたハラトーキョーは確実に私の好きなサッカーを構築しています。KAJI CAFEも是非。

 そんな加地からポジションを奪い取って飛田給の高速ゴリラの異名を恣にしたを挙げましょう。城福時代にはボランチやストッパーもやらされて迷走していた印象こそありますが、ロンドンオリンピックで国際的な評価も挽回。現在は室屋にポジションを譲って地元長崎に帰りましたが、彼の鉄壁さは守備的なSBとしてはかなり上位だと思っています。

 3人目に忘れずに挙げたいのが駒野友一南アフリカW杯のパラグアイ戦でのPK失敗が有名な選手ですが、FC東京にも在籍経験があります。まあ怪我ばっかだったのですが。彼の場合は広島時代と磐田時代の輝きですね。両サイドこなせて堅実。サカつくでいうなれば、加地が攻撃SBで徳永が鉄壁SB、そして駒野がバランスSBかクロサーだと思いますね。ただ、前者2人に比較すると少し劣って、ベンチにいると嬉しいな、って感じですかね。

 最後に、今回のメンバーの中ではかなり珍しい最大瞬間風速に近い選手選考を。ずばり、エウシーニョです。川崎フロンターレの2連覇に貢献し、昨年からは清水に在籍。彼は世界的に見ても稀有な得点力がどうかしているサイドバック。懐かしいところでは、仙台の菅井が一時期そんなんでしたね、そういえば。とにかく対戦したらやられているイメージが強いので彼も候補に。

③・④CB

 普通の人なら井原正巳が入るんですよね、分かってます。でも私は彼の現役時代をよく知らないので選外。代わりにマリノスからは魂の男松田直樹とボンバーこと、中澤佑二を。松田直樹をそこまで意識したことは正直無かったのですが、勿論サッカーファンなら誰もが思い出す悲劇で倒れてから振り返ると、いつも彼に阻まれていたなという思いが強いですね。そして、それよりも阻んでいたと思い出すのがボンバー。いや、ハイボール全部負けた印象しかない。晩年はスピードに難があったようにも感じたんですけど、それでも新しいパスサッカーへの適応を見せていたし、まあ10年代最高のCBでいいんじゃないですか?

 チームで挙げるなら、最強時代のガンバの2枚のCB。闘将シジクレイとなんか影薄い気がするけど堅実の極みの山口智ツネ様ザルツブルグに行ったから選外ね。あ、三都主も同様。あの頃のガンバ(あれ、今もかもしれん)はとにかく前線の強力さが印象に残っているとはいえ、我々FC東京サポーターはGK松代の神がかりを含めてあの頃の守備陣を評価している人は多いと思います。

 あとは鹿島から岩政大樹を。解説者としてかなりの優秀さを見せている岩政さんですけど、その当時の鹿島にちっとも勝てなかったのでやっぱりすげー選手っていう印象が強いんですよね。ヘディング狂秋田さんとか、大岩さんとか、鹿島のDFは本当に優秀です。その中でも抜群の岩政さんを是非。

 さあ、岩政さんが強化指定として在籍した我が軍からは前主将おでんくんを是非。カードコレクターとして悪名高いかもしれないですが、彼の攻撃能力は本当に高くて。彼のパスがFC東京のすべてだった時期だってあるんですから!!興梠も那須さんのYoutubeで対峙して大変だったDFとして名前を挙げているぐらいですからね。

 ただ、攻撃能力だとどうしても外せない男がいますね。そうです、田中マルクス闘莉王です。油断すると浦和でも名古屋でも最前線にいるし、2桁取っちゃうおかしさ。圧倒的なエアバトルの実力に、ムードメーカーとしてもほぼ最強。いやーずるい。ずるすぎる。

 そして最後にオシムジェフからストヤノフを。ジェフのDFの印象はフリーキックが強烈だったボスナーとか、ロングスローでやられたマーク・ミリガンなんかが強いですが、ストヤノフも強力なリーダーシップで守備陣をけん引していました。

⑥左SB

 圧倒的に長友と言いたいところですが、Jにはもっとレジェンドに相応しい選手がいます。

 まずは、マリノス全盛期からドゥトラ。とにかく上下動が激しく、守備も安定していた印象。ずーっとマリノスに尽くしていたのに松田とかとほぼ同時期に追い出されたと思ったら、もう1回復帰してマリノスに貢献したのもポイント高い。

 鹿島鉄壁のDF陣から新井場徹も加えたいところ。よりディフェンシブでバランスをとれる熟練の選手という印象が強く、まあ一人いればそれだけで守備が安定する。ガンバ時代はよく知らないから、鹿島からセレッソに移籍した時は死ぬほどびっくりした。

 さあ、左サイドバックは守備力よりも左足の技術一本でのし上がる選手が多いのも注目。まずはセレッソ丸橋祐介。酒本とセット感が強いが、松田陸に取って代わられた酒本と比べるとむしろ存在感は増しているし、左足の精度はぐんぐん高まっている気すらする。昔はセレッソ戦は左サイドが穴だからそっから攻めろ!なんて思っていたのにな。

 もう1人左足の枠で阿部翔平を推薦します。ピクシー体制下の名古屋、そして甲府での活躍が記憶に残っている。バランサーでありながら、左足の精度はかなりのもの。また、J1での最遅得点記録を持っているのもリーグのレジェンドとしてのポイントになる。

⑤・⑧ボランチ

 ざっくりボランチは5番は潰し屋、8番はパサーのイメージ。実際に着けている番号は違うけどね。

 潰し屋タイプとしてまず名前を挙げたいのは明神智和。02年日韓W杯代表監督フィリップ・トルシエをして「8人の明神が欲しい」と言わしめたダイナモ。運動量の鬼。すっごい。早野柏の崩壊後、西野体制のガンバでとにかく猛威を振るった覚えしかない。

 少し年代を移すと、鈴木啓太今野泰幸を。今野は日本代表でも活躍したし、何といっても雨の味スタ5-4の川崎フロンターレ戦の決勝点だけで拝み倒す勢いだが、CBもSBもこなせる人に強い選手だった。ちゃんと東京に仁義通してからガンバに移籍したし、文句はない。そしてその時代の双璧だと思うのが浦和の鈴木啓太。より中盤の潰し屋に特化した印象だが、引退後に何か変な事やってた気がする。浦和は青木とか代わりを探しているけどまだ見つかっていないよね…。

 そして最近の選手として屈指の何でも屋レオ・シルバを。新潟が連れてきたハッピーターンの妖精は中盤で怒涛のボール奪取と圧倒的な推進力を兼ね備え、鹿島に移籍してからはゴラッソ製造機にもなっている。ボックスtoボックスの動きが出来るのにボールを狩れて、その上ある程度のロングパスも上手い。なんでブラジル代表に選ばれないのか、ブラジルのレベルの高さと新潟の発掘力に驚愕するばかりだ。

 続いて7番タイプ。明神、今野と続けばまあ嫌でも横にいるヤットに触れなくてはならない。ガチャピン遠藤保仁はとにかく視野が広く、パスが上手い。なんでその運動量でそんなに危険な位置にいれるのか分からないし、ダイレクトでえげつないパスも通せる。ガンバがJ2に落ちてもザックが呼び続けるのも納得だ。とはいえ、ここだけの話、ヤットの代わりを探しているうちはガンバは浮上しないだろうな、とも思う。

 ヤットぐらいのパスの上手さと言えば、広島の青山敏弘も欠かせない。怪我さえなければ、こういう場所でもっと議論される選手だろうに、広島は森崎ブラザーズ含めそういう選手が多い。今さら森保さんが代表で重用しているが、まあそれはそれで文句はあることを否定はしない。

  さて、バンディエラ的な選手が多く名前が挙がっている状況。とくれば、タイプは異なるが鹿島の小笠原満男、柏の大谷秀和の2人も忘れてはならない。1クラブマンの象徴であり、小笠原は本当に嫌いな選手だが、東北復興にも尽力しており両者ともパーソナルな部分でも大いにJに貢献した選手と言える。あ、小笠原は一応海外行っていたか。

 さて、最後は誰もが認める川崎の司令塔中村憲剛。近年はトップ下の位置が多い気もするが、私の中では谷口とWボランチのイメージが極めて強い。長短のパスにセットプレーは勿論、ミドルシュートもバカみたいにうまい。多摩川クラシコでえげつないゴールを決められたことは忘れられない。数年前までは無冠の名手だったが、フロンターレ2連覇で一気に歴史に名を残すスーパースターになったと言っていいのではないだろうか。

⑦・⑩サイドMF

 トップ下が無いシステムの話なので、トップ下タイプも含めたアタッカーの選出。この手の話だと、どうしても10番タイプが増えるよね。

 どうしてもまず思いつくのは魔法使いポンテ。あの当時の浦和での凄さは筆舌に尽くしがたく、ポンテのパスだけで飯が食える。どうせ世の中はピクシーなんだろ、知ってるよ。でも個人的にスルーパス1位はポンテだ。

 んで、浦和でのポンテの後継者がマルシオ・リシャルデスレオ・シルバ同様安定の新潟産。とにかく攻撃能力が高く、キック精度が人間離れしていた。新潟時代の直接FK・CK・PKでのハットトリックは偉業、っていうか他に世界でも決めた人いるの?ミハイロビッチのFKハットトリックは聞いたことあるけど。

 セットプレーとなると中村俊輔は海外に行っている期間が長かったとはいえベストイレブンの候補に入る選手。左足の威力はまあ日本人最強だろう。世界レベルならセルティックでユナイテッドを沈めた2本のFKだろうが、直接FKを西川東口権田の3人の代表GKから1シーズンで決める意味不明なことをしていた。ただ、豊田への二―キックとか、天皇杯Y.S.C.C.戦でのラフプレイとか、なんかあんま良い印象無いんですよね。

 柏からは優勝の立役者の10番レアンドロ・ドミンゲス、そして核弾頭クリスティアーノを。レドミは現在横浜FCでもしっかり猛威を振るっているが、まあジョルジ・ワグネルとの左サイドは恐怖でしかなかった。反則だよ。そんなことを思っていたら甲府からもっと反則を連れてくる柏。ロベカルかよ、という超弾道のキックは壁に入りたくないJリーガーNo.1じゃないか。クリスティアーノいるのにオルンガもいるって、ほんと去年J2だったのは嘘な気がする。

 もっとパサーに特化すると浮上するのが梁勇基。まず仙台サポのダンスが最高ですが、彼のセットプレーもまた最高峰。震災後の仙台躍進では輝いていた。同様に、FWカウントかもしれないが、ウィルソンも加えよう。なんとなく4-4-2の右サイドにいるイメージなんだよね。しっかり手倉森仙台で守備しながら2桁取っていたし、地味ながら加えておきたい。

 あかん、攻撃陣が外国人しかいない、となるので昔から大好きな野沢拓也を。鹿島で中心選手として活躍したが、その後の仙台でも活躍。なんかオーストラリアにも行っていたよね?ここまで上げた選手は左足が素晴らしい選手が多かったが、野沢の右足はこれまた最上級。なんで鹿島には定期的にセットプレーの名手が生えてくるんだ。羨ましい。

 続いて、ちっちゃいおっさんことガンバで活躍し、現在は鳥取のリビングレジェンドとなっているフェルナンジーニョを。西野体制のガンバでのトップ下でのパサーっぷりも素晴らしかったが、鳥取に加入後はベテランながら得点力を兼ね備え、キャプテンとしてもチームを引っ張り、Jリーグの底上げにも大きく意義のある選手じゃないだろうか。多分引退したら功労賞貰える。

 ラスト!パサーばっかりなので、純粋なサイドアタッカーを。広島のミキッチ。日本人選手の安易な海外挑戦にも警鐘を鳴らしてくれるほど日本を気に入ってくれたクロアチア人はサンフレッチェでまあ走った。よく思い出すと正確無比のクロス、とかそういう訳でもないんだが、確かに彼抜きでサンフレッチェの優勝は無かったはず。

⑨・⑪FW

 長くなってきて嫌になったので雑にいくぞ。どうせ本家はゴン中山とキングカズだろうし。

 単純に得点数を考えると候補入りするのは、佐藤寿人大久保嘉人前田遼一。前田さんはマジで良い人だし、すっげー守備するし、お肉大好きだし最高。寿人は鳥栖戦のスーパーゴールが印象深い。大久保はユニ蹴ったからキライ。

 日本人だと興梠小林悠あたりは代表にそこまで絡まなかったが国内では怖いものなしのストライカーといって良いだろう。っていうか苦手チームにいるのでトラウマに近い選手たちだ。

 だが、本当のトラウマというのは何か教えてくれるのは浦和のストライカーだ。ワシントンエメルソンは本当に嫌な選手だった。04年ナビスコ決勝はエメルソンにチンチンにされてジャーンが前半で退場しているし、基本的にやられたイメージしかない。ワシントンなんてデカくて強くて速い、ってなにそれ。

 破壊力ならフロンターレ鄭大世ジュニーニョも。彼ら自体はタイトルをフロンターレで獲っていないと思うが、そんなこと気にならない。関塚フロンターレの圧倒的攻撃力を支え続けた2人は本当に怖かった。ジュニーニョってなんか鹿島にもいた気がする。

 外国籍選手のレジェンドなら、マルキーニョス。優勝請負人として鹿島やマリノスでこれまたすさまじい能力を発揮していた。体の入れ方とか、ポジション取りが本当にうまかった印象で、まあ確実に2桁取ってくれるからこんなに計算できる選手もおるまい。

 フェルナンジーニョとセットなのが、アラウージョだ。ガンバの外国籍選手はパトリックとかエムボマとかなんだろうが、まあガンバ最強時代のアラウージョは毎節点を取っていた気がする。そう思ったらマジで33試合33ゴールとか意味不明なことしてた…。っていうか、マジで?1シーズンしかガンバにいなかったの?信じられねぇ。

 あとはガンバ枠だとルーカスね。いや、勿論東京のレジェンドでもあるんだけどタイトルのこと考えるとガンバの方が先かなと。ルーコンはガンバだと点取ってるイメージが強いけど、東京だととにかく頑張ってくれる魂の人で、とにかく最初の年に点が全然取れなかったんだよね。引退してからJ2の東京に復帰してくれたのもポイント高い。

 最後にストライカーではなく、ポストプレーヤータイプ。とはいえ得点力凄いけど。まずはウェリントン。J2ならウェリントンを取っておけばいいという風潮があるが間違っちゃいない。すっごい暴れん坊だが、なんか去年の一時期特攻気持ちDFで猛威を振るっていた。身体的な恐怖を覚える。

 そして東京の持っている長身トラウマといえばオーロイだが、まあそれは冗談。だが同系統のケネディは数えるべきだろう。名古屋の応援席も行った時に思ったことだが、中村直志ケネディは本当に人気だった。多分良い人なんだろう。腰のケガで万全ではなかったが、在籍している間に2度得点王を取ってるし、オーストラリア代表でもケーヒルに次ぐ大砲でひどい目にあっていた気がする。カーモンジョーシュアー。

 

 以上を踏まえて選出したのが

 

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楢崎正剛

徳永悠平

中澤佑二

田中マルクス闘莉王

レオ・シルバ

新井場徹

マルシオ・リシャルデス

中村憲剛

ケネディ

レアンドロ・ドミンゲス

前田遼一

 

 まあこんなもんじゃない?左に相馬直樹入れられないのとか、ゴン中山の記憶が無いのは困った。