どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
さあ、毎月更新できるブロガーにはありがたい枠組み。過去作の記録のコーナーです。どんなに劇場が封鎖されようとこれだけはUPできますからね。
ヘレディタリーなどの初週、ハイローの2週目、リーサル・ウェポンが3週目を覆い、るろうに剣心にガメラが4週目。といった形で記事化した4月でした。
此方で紹介できるのはそれ以外。
全部で15本。まあ、ブログになってるのが15本あるので4月は30本見ている訳ですが。西部劇、コナン映画、ズートピアにトムクルーズと多種多様です。
荒野の七人
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
十分に面白いが、いかに黒澤明の七人の侍が、そして三船敏郎が凄かったかを痛感する。七人のキャラ立ちでは黒澤に大きく劣ると言わざるを得ないし、戦いも農民と少人数でいかに倒すか、という戦略性よりも団結と心情、仁義に振って撃ったら終わりの西部劇テイストに仕上げている。
続・荒野の七人
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
昨日見た続編。この続きを見る予定は無い。
新たに集まったメンバーは前作よりはキャラがあるけど、別にそれが生きてる感じもしない。前回取り残した黒澤版の要素も入れてるが、イマイチ作用せず、大群に囲まれたピンチの切り抜け方もつまんなかったなー。
ズートピア
WATCHA4.5点
Filmarks4.6点
良いもんと悪いもんのバディムービーでもあるが、動物の持つ肉食・草食という本来的な対立の欺瞞を隠すことなく差別の構造に見せる見事な手腕。一旦解決に見せて…の流れも好きだった。
差別は社会じゃなくて、心が作っていくし、それは内包されまくってる。ただ枠内でパワーバランスをひっくり返すだけでも意味ない訳で。
これをSFにしたのがナオミ・オルダーマン『パワー』で、学園ものにしたのが板垣巴留
『BEASTERS』ってことなのかな。どっちもチェックせねば。
ってかこれ作った後に欺瞞の上で動物が暮らすライオンキング作り直すかね!?後退すんな!
アンストッパブル
WATCHA4.0点
Filmarks3.9点
暴走列車を止める!分かりやすすぎるストーリーだが、なんだか見た目以上に早く見える演出が功を奏して意外と吸い込まれる挑戦に。
トップが無能だとどこも苦労しますね…
ただ、よく考えなくても彼らの抱える問題は解決したんじゃなくてより大きな生死という問題の前に隠れただけ、という感じもする。デンゼルさんに関しては問題っぽい問題なかったし
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
WATCHA4.0点
Filmarks4.0点
見てないと思って見てたら犯人も動機もラストも完璧に知ってるやつだった。
そう思って見直すと、犯人候補は他にいないし、タイマー残り40分から4分まですっ飛ばす省略がうまいし、時間も100分切っている、それでも最初だから全部説明するし、何より灰原がいない。灰原がいないことはともかく、割とストレートに作ってあって余計な描写無いのがミステリとしては簡単すぎる気もするがよく出来ているのでは。
名探偵コナン 14番目の標的
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
確かコミカライズを読んだはずだが、忘れてました。
第1作となる前作と比較すると登場人物を増やし、またトランプに見立てた事件とミステリーのレベルが上がっているように思うが、「10」の事件で目薬を持ったまま移動したら、「3」の白鳥さんや「5」の小五郎が来なかったら、どうする気だったのか…。偶然があまりに多い杜撰な計画だ。あと、今となっては気にならないが1作目の後だと犯人が爆薬をどうやって仕入れたんだ問題を感じる。
また、ラストに回想が余計かなーと思ったり。
名探偵コナン 天国へのカウントダウン
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
最後の車でジャンプ!は覚えてたけど記録に無かったので鑑賞。見始めたらGINと富士山は覚えてた。
だんだんアクション色が強まり、ミステリとしての強度が落ちてくる。色気づいた子どもたちのおかげで窮地脱出するけど、ああ報われない恋ね笑。っていうか、電話繋いでおけば30秒計れたのでは…?
でも、一度脱出しておいてもう一度火中に飛び込んでいくコナンには疑問符が。最後の見せ場の為に強引に行動させている気がする。
流石のジンも、なんて言われてるがまあ今見たって組織やっぱりザルじゃね?感が凄い。流石スパイだらけの組織だぜ。
名探偵コナン 迷宮の十字路
WATCHA3.5点
Filmarks3.4点
幼馴染を何としてもくっつけたいという青山先生の熱い思いを感じる…。
さて、京都に舞台を移したことで登場人物が渋滞気味になってしまい中途半端な印象。平次の初恋の子が千賀鈴なのか、のところも足りないし、何よりメインにしてほぼそれ一点張りの暗号の謎が割と放置されてるのに突然解ける。もっと視聴者側にそれ見せておかないと。
最後の展開に向けて全員集合させよう感も強く、だったら前半の京都観光をもっと上手く使えなかったのかな
ハスラー2
WATCHA4.0点
Filmarks4.2点
1は未見。
老いた名ハスラーが後継を育てる話かと思いきや、若さ・青さに刺激されて1から出直す男の物語でした。
もともとギャンブルとして肉を切らせて骨を断つ最後に勝てば良い戦略だったエディと目の前の勝負に全力なアスリートタイプのビンセント。よきハスラーになる為に手を尽くすうち、両者の道はひっくり返っていく。
トム・クルーズはカッコいいが、そこを置いていくレベルのポール・ニューマン力。カッコ良すぎるぜ。
ブルーバレンタイン
WATCHA3.5点
Filmarks3.6点
あんなに幸せだったのに…な映画。
決定的な問題が浮上しなくても、取り返しのつかない状態にはなってしまう。それを象徴する未来の部屋の青さと断絶。ああつらい。
過去と現在をシームレスに行き来するので油断すると訳わかんなくなりそうだが、そこは良くできている。それだけに、本当は結ばれる筈がない2人だったのかな、と。最初から互いに微妙な噛み合わなさがあったろうし。
男なので、ライアン・ゴズリングがこれだけやってやってもダメなら結婚なんてするもんじゃねぇな、と思ってしまう。まあ過程が全くないからまだ分からんが。
12モンキーズ
WATCHA3.5点
Filmarks3.7点
こりゃまた難しい作品だ…
細菌兵器による人類が地下に潜った近未来。その過去を何とかするためにタイムトラベルすれど、謎は深まるばかり…12モンキーズとは?誰が最近をばらまくのか?ボブとは?
謎が謎を呼ぶ上に、語り手のブルース・ウィリスにそこまで信頼をおけないのでどこまで妄想でどこから現実なのか全く分からないので終始緊張が止まらない。
タイムトラベル理論は気になる部分があるが、近未来のディストピア感の作り方がとても上手い。
ラン・オールナイト
WATCHA3.5点
Filmarks3.5点
ギャングの首領の息子を殺して追いかけられるいつものリーアム・ニーソンと逆パターン!?かと思いきや、自分の息子の命を守るために戦って親子再建パターンなので大体いつものニーソンである。流石ジャウム・コレット=セラ監督、無条件に楽しいのは折り紙付き。まあただの親バカ戦争だ。どうしようもない息子ほど愛おしいものはない。
ただ、思ったよりランオールナイト!って感じはなく静かな感じ。もっとアクションしまくっていいのに乗り込むとこぐらいしか無双シーンは無かった。最後の襲撃は完全に油断してるのが違和感あるし、最後まで息子には引き金を引かせないで欲しかったかな
エージェント:ライアン
WATCHA3.0点
Filmarks3.0点
コレ、シリーズものなのか。知らなんだ。
さて、海兵隊上がりのただの分析官が頑張る話だと思って見てたのになんか最後30分ぐらいフツーのアクションになってるし、バレるバレないサスペンスを潜入でしたのにあっさりバレるし。分析官にしては余りにも当てずっぽうな展開にガッカリしまくりです。
ハンコック
WATCHA4.0点
Filmarks3.8点
ヒーローものかと思いきや、セラピーものだった、と思ったらやっぱり超人ものだった。
口の悪い、でも根はいいやつをやらすと安定感抜群のウィル・スミスがしっかり与えられた演技をしながら、上手くいかない営業マンのプロデュースでいい人になっていく。
そっからまさかの展開には驚いた。そこからの弱体化プロセスは少し不明瞭で、ヴィランの強さが少なく緊張感が無いのは事実だがまぁ良かったんじゃないだろうか
ウルフ・オブ・ウォールストリート
WATCHA4.5点
Filmarks4.6点
3時間ヤクとセックスとカネの話しかしてないのにあっという間!アイリッシュマンとかグッドフェローズよりも大好きだ!
1人の成功と転落を描くが、あそこでああすれば良かったのに、というタイプの物語ではない。多分コイツは100回生きてもこの生き方しか出来ないんだ。運命論的ではあるが、この映画が始まった時点で彼は普通の好青年ではなく、この終末が待っている人間だったんだ。
テンポよく進む数々のエピソードがレオナルド・ディカプリオ演じるジョーダン・ベルフォードが金やモノでないと感情を表現できず、結局ヤクで拡大しないとやっていけない空虚さを見事に際立たせる。ディカプリオはこういう空虚な中心みたいな役が1番輝くのでは無いだろうか。
そうそう、マーゴット・ロビーは文字通り裸一貫素晴らしい頑張り!
ラストはスコセッシの手の上で踊らされる観客のように、ペンの売り文句を必死に考えてジョーダンに踊らされるセミナーの客たちで終わる。ああなんて快感。