抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

2020年1月~3月に読んだ本の記録

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 すっかり忘れていた読んだ本の記録。

 コロナコロナ言ってるはずが、本はちっとも読めてない。よく考えたら福岡に祖父を看取りに行っててそれどころじゃなかったり、コロナになって外出が減ったので隙間で本を読まなくなってる、ということですね。鞄に入った「ノックス・マシン」が完全に忘れ去られている…。

 

 

写楽 閉じた国の幻/島田荘司

写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫)

写楽 閉じた国の幻(上) (新潮文庫)

  • 作者:島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/01/28
  • メディア: 文庫
 

 東洲斎写楽。その存在は日本史、特に江戸における大きな謎の一つだ。葛飾北斎喜多川歌麿は勿論、歌川国芳なんかも流行ったみたいだが、写楽の謎は未だ解けていない。確かはやみねかおる夢水清志郎シリーズでは斎藤周(?)みたいな人が東洲斎だ!みたいな話だった気がするのがかすかな記憶。

 そもそも歴史の謎とミステリ、といえば、『刺青』の高木彬光が『邪馬台国の秘密』『成吉思汗の秘密』が思い浮かぶし、後発も何作品かあったはず。ただ、その歴史学的な評価に関してはちょっと存じ上げない。

 そんな中本書では、実際に起きた回転ドアでの事故を重ね合わせて現代と過去を行き来しながら写楽の謎を解いていく。

 写楽の正体自体は、確かに全く聞いたこともないうえに、説得力のある推論だとは思う。また、蔦屋重三郎喜多川歌麿の登場する江戸編は読んでいて楽しく、島田荘司の歴史ものをもっと読んでみたいとも思わせる。

 ただ、まったくの日本史初心者にも読ませるために、錦絵や当時の情勢の説明が回りくどいかな、という印象。こればっかりは仕方ないが。その上で、結局当初の回転ドア事件やそれを巡る夫婦の顛末、片桐教授と会う以外の設定の無かった会議、平賀源内説を引っ張る肉筆画など、放置されっぱなしの要素が多すぎる印象。島田荘司のわりにスッキリしていない。

なぜオスカーはおもしろいのか!?受賞予想で100倍楽しむ「アカデミー賞」/メラニー

  ジェーン・スーさんの悪友こと、メラニーさんのタマフル及びアトロクのアカデミー賞話が面白かったので買ってみました。アカデミー賞自体の話としては、ぷらすとで話されていることが結構被っているのでそこまで収穫は無かったものの、アカデミー賞を楽しむメラニーさんをもっと好きになる、そんな感じの内容でした。

 メインの賞はともかく、メラニーさんレベルでも視覚効果賞は「エクス・マキナ」がアップセット扱いなんだから預言できている添野さんすげぇって改めて思った。ぷらすと、視覚効果賞とか撮影賞の話は月2回になった今は配信足りないよなぁ…。