抹茶飲んでからマラカス鳴らす

FC東京サポで鷹党のどうでしょう藩士による映画・アニメを中心とした感想ブログ

DCEUに頑張って追いついて見た

 どうも、抹茶マラカス (@tea_rwB)です。

 2月8日公開の「アクアマン」に追いつくべくバットマンの予習から始まったDCEUに追いつく試みが完結です。ブログにしてしまえばあっという間ですが、11月からゆっくり見てました。

tea-rwb.hatenablog.com

  さあ早く劇場にいくぞー

 

マン・オブ・スティー

マン・オブ・スティール(字幕版)

WATCHA3.0点

Filmarsk3.0点

 満を持してのDCEU1作目ですが、特段説明もなく固有名詞が飛び交うし、スーパーマンの戦う姿を見れると思ったら開幕20分近く宇宙人の喧嘩を見せられる。まあそれはいいとしよう。シリーズの第1作目なんてそんなもんだ。

 問題はスーパーマンさんとそのお父さんとゾッド将軍さんである。みんながみんな話し合いさえあれば共生の余地がありそうなのにけんかっ早いし、結局眼前の1人を救うために何万人と犠牲になっている気がする。マイケル・ベイも真っ青の破壊っぷりだ。

 カメラの視点も初登場の人物視点になったり、急に過去回想が入ったりと不安定極まりない。編集局の連中が助かるかどうかとかそんなシーンは多分いらない。アクションも何をしているか分からない。空気が云々の設定もそれこそ後半空気だし、機能や仕組み、理由の分からない機械の奪い合いや能力の発動をされても冷めた目で見るだけである。

 あと大統領とかじゃねえよ、スーパーマンは地球規模で動くのになんで国連対応にならねぇのよ。

バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(字幕版)

WATCHA2.0点

Filmarks2.0点

 ブルース・ウェインは激怒した。ウェインには正義は分からぬ。だが人一倍悪には敏感であった。この先1%でも悪になる可能性があるなら殺害を決意する一般人男性である。…お前が悪だよ、バカ野郎。ここまでバットマンの過去作を見てきたけど彼へのイメージが一気に最悪に近くなった。大体ブルースの理想、っていうかスーパーマンという神を倒し、悪がいなくなった世界におけるバットマンはスーパーマンと同じ存在になるわけで。本当に考え無しの酷い野郎だ。結局10秒話し合えば済む話になってやがるし。

 そしてそこまでをやるのが長すぎ。単純に長くて苦痛。MCUは長くても笑えるシーンで緩急つけてくれるのにずっとシリアス。その癖誰だよってやつが知らない奴らとなんかしている映像ばっかり。視線の散在といった前作の悪いところもひとっつも直ってない。しかも前作及び前半のスーパーマンも人殺しすぎ問題の決着が、戦う場所が無人島だから・荒廃した港だからセーフ、死ねば英雄ってなにそれ…

 ユニバース化構想の失敗がこの作品では顕著。明らかに制作順番を間違えていたせいだ。バットマンの単独作品をやって、なんだったらテロ小僧なんかもそこそこの良い役で出しちゃえよ。そしたら重みが変わってくるから。その上で、今度はバットマンとスーパーマンと正義とは何かを語りたいはずなのにジャスティス・リーグへの繋ぎが多すぎ。流石に映画好きだから多少の知識があるからまだ許せるけど一般客置いてけぼりすぎ。んでもって、ユニバース2作目にしてラスボス使いまわしってのも酷いよね。

 スーパーマンバットモービルぶっ壊されてからの自宅帰還シーンとか好きなシーンはあるんだけども、擁護しがたいにもほどがある。

 あと前作でも書いたけど、国連みたいな枠組みで対処してほしいって思ったんだけど、よく考えたらゴッサムとかメトロポリスとか、DCの架空世界だとその辺どうなってるの?

 こっから先、しばらくMCUは社長のせいだろ地獄が続いた時期がありましたが、DCEUは正義ぶってスーパーマン殺したバットマンのせいだろ地獄が待ってそう。

スーサイド・スクワット

スーサイド・スクワッド(吹替版)

WATCHA2.5点

Filmarks2.3点

 DCEUの中ではこれを初めて見ました。順番無視してもいけそうだったし。

 基本的に全く乗れませんでした。各々のキャラが良くわからないし、全体的に画面が暗すぎて誰が何やっているのかを把握するのがストレス。1時間はさしたる動きもなく説明ばっかり。間に中途半端に挟んだギャグも暗くしたくないんだろうが、完全に外している。悪人がチームを組むことを強調したくて悪人感を前半に出しても、最後にヒーローになっちゃうから悪人に全く見えない。正直企画段階からの約束された敗北に感じる。

 思うに、せめてそれぞれのヒーローをやってやられたヴィランを集める形とかにしたほうがキャラは分かってよかったのでは。だってデッドショットとかただの職人気質な殺し屋なだけで子煩悩なパパの面が強すぎていい人じゃん。ハーレイ・クインは爆弾解除されてからの行動原理謎だし。今後も続くユニバースにおけるバットマンにとってのジョーカーなんて、ばいきんまんとかロケット団みたいなもんだし、死んでるとこっちも思わないし、死んでたら一緒に死ぬか殺した世界をぐちゃぐちゃにするぐらいがハーレイ・クインだと思ってたわ。

 あと今回の敵エンチャントレスの倒し方も嫌い。人間を滅ぼそうとするかつて神と崇拝された存在が現代に蘇った、って展開で基本的に爆弾でぼかーんだけでやられるってあまりにも…

 MCUは悪いの全部社長じゃね?問題を抱えた時期がありましたが、どう考えても今回悪いのは偉い人、アマンダ・ウォラー。管理不十分で今回のヴィランを生んだし、悪人部隊を編成しなくても知ってるならバットマンやらアクアマンやらフラッシュやら正義側の人材に頼ればよくないだろうか。

 マーゴット・ロビーハーレイ・クイン以外収穫の見当たらない映画と言っていいのでは。我らがジェームズ・ガンによってどう生まれ変わるのか!っていうかキャストも一新ってそれはもはや続編ではないよね!

ワンダーウーマン

ワンダーウーマン(字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks3.9点

 ここまで余りにも酷すぎたDCEUの中ではぶっちぎりでいい作品に。とにかくガル・ガドットワンダーウーマンがカッコよくて100億点レベルだし、アクションもちゃんと見れる。BvsSで見せた圧倒的強さになる前の未熟さ、そこからの成長も描けてていいと思う。もう少しあっても良かった人間界と島とのカルチャーギャップネタも楽しかったし。

 ただ、間違えて殺しちゃった、の後のフォローが欲しいのと、多言語設定をしているのだから、ドイツ軍はドイツ語で喋らせてほしかった。いい作品だからこそ細部がノイズになる。

 あとワカンダフォーエヴァー!!じゃなかった、腕をクロスさせるポーズのスーパーパワーに関しては、島で気づきを入れるならもっと最初からやれよ、と思わなかったり。結局中盤のテーマ曲がかかっての戦闘がピークに感じたのも事実です。

 あとは次回作は1984年でBvsSは100年後(つまり2014~2019のどっか)になる訳だが、ワンダーウーマン第二次世界大戦を傍観していたのか、という問題が出てくるがこれに関して評価するべきなのは次回作次第だろう。

 最後に、これをみるとますますBvsSの際のブルースの振る舞いにイライラする。ただの人間が何を調子乗ってるんだ。スーパーマンワンダーウーマン、フラッシュにもアクアマンにも劣っているし、グリーンランタンのことだってバカにできねぇ。バットマンと仲良くできるの良く知らないけど、サイボーグぐらいじゃない?

ジャステイス・リーグ

ジャスティス・リーグ(字幕版)

WATCHA4.0点

Filmarks3.8点

 楽しかったんだけど、どうしてもアベンジャーズ第1弾と比較するとムムムな感じ。

 初見キャラのサイボーグ、アクアマン、フラッシュの紹介だけでなく、ここから入る人の為にバットマンワンダーウーマン、そしてスーパーマンの人助けシーンが入るためサクっとカットを変えてはいても入りが重い印象。

 アクションは割とかっこいいし、これもアベンジャーズに劣るとはいえ連係プレイもあったのでそこは満足だが、明らかにスーパーマン復活以降はパワーバランスが崩れている。この先も理由をつけて彼を動けなくしたり弱体化させないとチームとして輝くのか、そして彼に見合うヴィランを準備できるのか心配に。正直他と比べて戦闘力が圧倒的なワンダーウーマンでさえカワイイ仔猫ちゃん状態。バットマンに関しては精神的リーダーもワンダーウーマンに取られて、後方支援以外することなさそう…。

 勿体ないのはヘンリー・カヴィルがOPのクレジットで2番目に出てくるので復活するんだろうなぁ、というのが丸わかり。あともうちょっと喋るだけの説明を減らしてくれればいいなぁと。