どうも、 抹茶マラカス (@tea_rwB)です。
前回の予告通り昨年のこのミスに付属していた小冊子にある30年分のベスト10国内版・海外版からタイトルと著者だけでビビッときたやつをメモしていきます。
1989年度ベスト10
そして夜は甦る/原尞
2019年度版でも1位だった原尞の沢崎シリーズの第1作。このシリーズごと追うべきか、これを読んで判断したい。そしてきっと多分追うことになる。
1990年度ベスト10
生ける屍の死/山口雅也
「キッド・ピストルズの妄想」 が一冊だけ家にあって読んでいないのが山口雅也。中でもこの作品は昨年新版が出ているだけに抑えておきたくなる。あと「屍人荘の殺人」読んだ後だと、タイトル的にこれは読んでおかないといけない気がする。
1991年度ベスト10
霧越邸殺人事件/綾辻行人
だって天下の綾辻さんだもん。しかも、館ものだぜ。まだ読んでないのがおかしいぐらい。ついでに言えば、持ってた。家の本棚確認したら持ってました。綾辻さんは殺人鬼シリーズも積読だからなぁ…
薔薇の名前/ウンベルト・エーコ
- 作者: ウンベルトエーコ,河島英昭
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1990/02/18
- メディア: 単行本
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ウンベルト・エーコって学者では…?と思ったら同一人物。小説書いてたのかよ。しかも10周年でも20周年でも海外版1位なんだから傑作なんだろう。どっかで手に入れて読んでみたいと思います。
1992年度ベスト10
特になし。っていうか、この年の気になる奴は大概読んでた。
1993年度ベスト10
上に同じ。っていうか2年連続ベスト10に2作入ってる高村薫凄い。次の年は「マークスの山」で1位取ってるし。流石やわ…
1994年度ベスト10
匿名原稿/スティーブン・グリーンリーフ
完璧に何となくタイトルがカチッときた感じ。こういうインスピレーションは大事にしておくことで、出会わないはずの作家さんや作品と出会えるので。ただし、小冊子によれば品切れ重版未定らしいので手に入れるには古本しかなさそう。
1995年度ベスト10
姑獲鳥の夏/京極夏彦
京極堂さんは手を出すのがもうあれじゃないですか。辞書読みだすつもりで読まないといけないし、本棚の幅もとるから買わないしで遠ざけちゃうんですが、ちゃんと読まないとなぁとも思っています。京極堂に慣れれば、かつて挫折した小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」も読めるようになっているはず。
1996年度ベスト10
この年も特には。ここまでもスルーしてたけど、船戸与一さんとかも手に取りたいんだけどなぁ、優先順位的に低くなっちゃうんだよねぇ…
1997年度ベスト10
不夜城/馳星周
日本で ハードボイルドと言えば、馳星周。いつか読みたいと思いつつも手が伸びない作家さんの一人でもある。なんか一冊は読んだはずなんだが。ところで、ネトフリにある韓国製作の不夜城って、これ原作なのだろうか。
蒲生邸事件/宮部みゆき
宮部みゆきも傑作ぞろいの中でどうしても全部が全部は読めてない。「火車」「模倣犯」「理由」「長い長い殺人」あたりは押さえているんですが。その中でも今作は面白いと聞いているので是非外したくない。まあ正直ミステリに「邸」という字が入ったらつまらないわけないんですよ(暴論)
1998年度ベスト10
OUT/桐野夏生
まあこれも外せない傑作。桐野夏生さんも「ハピネス」とか「グロテスク」は押さえているんですが、肝心かなめのコレを読んでいない。悔しさしかないですな。
1999年度ベスト10
屍鬼/小野不由美
この作品に関しては、読みたいのは勿論ですが、アニメを見たいってのが大きい。もしかして「屍」って「邸」と同じぐらい魅力的なワードなのだろうか。
幻の女/香納諒一
ウィリアム・アイリッシュの「幻の女」を読んでいるので同名作品があったことにびっくり。とはいえ香納さんも手を出したかったけど糸口を掴めなかった作家さんなのでこれは好機と捉えるべきだろう。
邪馬台国はどこですか?/鯨統一郎
高木彬光の「邪馬台国の謎」を読んだ時の解説にこの本への言及があったので覚えていた。鯨統一郎はミステリー界では、確かバカミスの書き手だった気がするが、説得力のある歴史ミステリになっているのだろうか?
2000年度版ベスト10
ハサミ男/殊能将之
なんでまだ読んでないんだ・オブ・ザ・イヤー受賞作品です。おめでとうございます。ミステリ史に名前を残す大どんでん返しがある、らしい作品なのは知っているのに読んでいない。なんて愚かなことでしょう。優先順位かなり高め。
2001年度版ベスト10
この年は気になる本がないかなぁ…横山秀夫「動機」も読んでるし。
2002年度版ベスト10
騙し絵の檻/ジル・マゴーン
- 作者: ジルマゴーン,Jill McGown,中村有希
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2000/12
- メディア: 文庫
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これも持ってるけど、積読パターン。
神は銃弾/ボストン・テラン
- 作者: ボストンテラン,Boston Teran,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/09/01
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2011年度版2位の「音もなく少女は」が傑作だったのでボストン・テランは問答無用でリスト入り。多分、絶対面白い。
2003年度版ベスト10
人間動物園/連城三紀彦
故人ですが、確実に日本ミステリ史に名を残すべき存在、それが連城三紀彦です。タイトルだけでも良さげなのに、連城さんとあらば読まないわけにはいきません。確か「造花の蜜」は読んだはずなんですが、あらすじ読んでも思い出せないし、そっちももっかい読みますかね。
2004年度版ベスト10
半身/サラ・ウォーターズ
- 作者: サラウォーターズ,Sarah Waters,中村有希
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/05/24
- メディア: 文庫
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「エアーズ家の没落」が面白かったので、サラ・ウォーターズも問答無用でぶち込みます。電子書籍版もあるそうですが、我が家は未導入。ただ、電子書籍の有無まで書いてくれるのは親切設計ですね。
国内版はトップ10のうち7冊読んでるし、だいぶアンテナの届く範囲に入って来てるんでしょう。
2005年度版ベスト10
THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ/矢作俊彦
THE WRONG GOODBYE―ロング・グッドバイ (角川文庫)
- 作者: 矢作俊彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/11/01
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著者の矢作さんを存じ上げませんが、タイトルからしてフィリップ・マーロウの活躍するレイモンド・チャンドラーのハードボイルド「ロング・グッドバイ」に掛けているのは明々白々。であれば、それだけの気概のある作品と踏んで読んでみようじゃありませんか、ってな感じですね。
荊の城/サラ・ウォーターズ
はいサラ・ウォーターズだから問答無用~♪。と思いきやそれだけでなく、昨年末に見てびっくりするぐらい面白かった韓国映画「お嬢さん」の原作だという。そりゃもう読むしかない。サラ・ウォーターズに日本の知識があるとは思えないので中世ヨーロッパ辺りが舞台になるのだろうか。
2006年度版ベスト10
神様ゲーム/麻耶雄嵩
この人も問答無用シリーズの作家さんですね、麻耶雄嵩。貴族探偵を月9でやったし、知名度少しは上がったのかな?デビュー作「翼ある闇メルカトル鮎最後の事件」とかも読んでないので欲しいんだけど、なかなか本屋に置いてないんですよね、昔の麻耶雄嵩作品って。今度は「貴族探偵対怪盗マダム」とかいう人が死ぬのかすら怪しい新作も出るようなのでそれも楽しみ。
獣たちの庭園/ジェフリー・ディーヴァー
手を出したら大変なことになりそうな名作ぞろいのヒットメイカーがジェフリー・ディーヴァーです。「ウォッチメイカー」は上巻だけが本棚に眠っています…。その中でもこの作品は評価が高かったとどこかで小耳に挟んだような、挟んでいないような。
2007年度版ベスト10
夏季限定トロピカルパフェ事件
問答無用シリーズの作家さんがここにも。「氷菓」「インシテミル」などが映像化されている米澤穂信さん。多分現在の日本で一番信頼できる作家さんの一人。彼の本は結構読んでますが、この作品を含む小市民シリーズは全く手を付けていない。まだ秋季限定までしか出てないうちに追いつかなくては。
2008年度版ベスト10
赤朽葉家の伝説/桜庭一樹
この辺から家にこのミスがアーカイブとして残っているあたりになってきました。桜庭一樹も「少女には向かない職業」とか「ゴシック」シリーズとか読みたいのが山積みですが、まあこれはその中でも群を抜いて読みたい奴。っていうか文庫が出てから何してるんだ。
2009年度版ベスト10
やっぱこのミスをちゃんと見始めたせいでしょうか、ちゃんと気になるものを買って、読んでます。国内ベスト10はトップ6を読んで9位には衝撃の一冊「ディスコ探偵ス曜日」が。っていうことでこの年は無しでーす。
2010年度ベスト10
秋季限定栗きんとん事件
言いたいことは夏季限定で言ったので割愛。第10位に入っていたのでちゃんとリストにはこうして明確にいれておきます。
泥棒が1ダース/ドナルド・E・ウェストレイク
現代短篇の名手たち3 泥棒が1ダース (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: ドナルド・E・ウェストレイク,木村二郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/08/21
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名探偵がバカみたいに人数いても面白いんだから、泥棒が1ダースいても面白いだろう、と中身をさっぱり知らずにリストに入れました。12人の泥棒が1つのお宝を巡って騙し合うみたいな感じかしら。いや、この年のこのミス持ってくればわかるんだけど。
2011年度ベスト10
写楽 閉じた国の幻/島田荘司
「占星術殺人事件」「異邦の騎士」など新本格の担い手の一人である島田荘司さんが江戸時代の謎に満ちた画家東洲斎写楽に迫った歴史ミステリ、だったはず。確か幼いころに読んだ青い鳥文庫の夢水清志郎シリーズにも写楽は出てた気がする。
2012年度ベスト10
ジェノサイド/高野和明
この年のこのミス1位。しかも2位に「折れた竜骨」があっての1位なので面白くないはずがない。すっかり忘れてしまっていた自分が情けなくなる。高野さんは「13階段」ぐらいしか読んでないからなぁ。
メルカトルかく語りき/麻耶雄嵩
全自動リスト入り機が仕事をしました。麻耶さんだから読む、という風に決めているせいで前情報を入れないようにしているので、どんな本かわかりません。あれ、平山夢明の「独白するユニバーサル横メルカトル」も好きだし、「メルカトル」もミステリについてたら最高なのか…!?
二流小説家/デイヴィッド・ゴードン
これは確か日本で実写化もされてたはず。買ってあるんですが、読んでないパターンですね。無論、映画も見てないってことです。
2013年度版ベスト10
ソロモンの偽証/宮部みゆき
おそらく「模倣犯」以降の宮部みゆきの代表作はコレ。映画も前後編であったと思いますが、そちらと合わせて未見。模倣犯も文庫で5冊ぐらいありましたが、これも単行本で3冊あるし、読むのに骨が折れそう。
機龍警察 暗黒市場/月村了衛
機龍というと平成ゴジラにおけるメカゴジラを思い出しますが、残念ながら釈由美子が乗る、といった情報は確認されていません。月村さんの機龍警察シリーズ全部で6冊あるのですが、何故か第2巻の自爆条項だけ持ってます。1冊持っているという事は、当然揃えたいというのが蔵書家というものでしょ。
2014年度ベスト10
ノックス・マシン/法月綸太郎
法月綸太郎が一発で変換できなくてびっくりしましたが、一発変換できて然るべき新本格のレジェンドの一人。「生首に聞いてみろ」「一の悲劇」あたりを楽しく読んだ思い出があります。
「ノックスの十戒」というのをご存じだろうか。その昔に探偵小説に必要な条件、のようなものとしてノックスさんが言い出したルールで中国人や宇宙人、双子の禁止なんかがあげられる。タイトルからしてそれに何らかの挑戦をしていると思いたい。
リバーサイド・チルドレン/梓崎優
デビュー作「叫びと祈り」をマイベスト10に入れるほど好きだった梓崎優の第2作。っていうかそれ以降新作が多分出てないし、これも文庫化される気配がない。本作も東南アジアのストリートチルドレンの話かなんかだったと記憶しており、デビュー作のようなちょっとした旅行感も味わえそうで大変期待している。
2015年度版ベスト10
さよなら神様/麻耶雄嵩
全自動(以下略)。おかしい。寡作とか言っといて麻耶さんの本が何冊出てくるんだ。早く集めて、読まないと。
機龍警察の第4作もあったけど、まあ前述のとおりシリーズ全部買う気でーすってことで。
2016年度版ベスト10
王とサーカス/米澤穂信
これは積読、というより次に読もうと鞄に待機している本なのでまもなく読み始めるはず。米澤さんは前年の「満願」に続いてのこのミス1位。2度はあっても、連続となると海外版のサラ・ウォーターズしかしていない偉業です。
2017年度版ベスト10
ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人
このクールに再びアニメ化されている「ブギーポップは笑わない」的なタイトルですが、まあくすぐられちゃうから仕方ない。市川さんという方の本を読んだことはないのですが、このジェリーフィッシュ以降、3年連続でこのシリーズでトップ20にランクインしているの猛者、ということでチェックしてみようと思います。新規開拓も大事。
全部で30冊ぐらいになりました。30年分だと思えばまあそんなもんでしょう。以上、ブログの体を借りた私的なメモでした。